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【読書メモ】ドラッカーの5つの問い

成功を収めている企業とそうでない企業の違いをドラッカーの問いを通して考える構成となっている。

●引用

5つの問い
1、われわれのミッションは何か
2、われわれのの顧客は誰か
3、顧客にとっての価値は何か
4、われわれの成果は何か
5、われわれの計画はなにか

この問いを怠るとき、直ちに、事業の急速な衰退がやってくる。

成功を収めている企業は、『われわれの事業はなにか』を問い、その問いに対する対する答えを考え、明確にすることによって成功がもたされている。

未来に何かを起こすことには勇気を必要とする。信念を必要とする。その場しのぎの仕事に身をまかせていたのでは未来はつくれない。

幸運、チャンス、災難が事業に影響を与える。だが、運では事業をつくれない。事業の機会を体系化的に発見し、それを開拓する企業だけが繁栄し成長する。

『われわれの事業は何か』に答えることこそ、本当の意思決定である。しかも、意味ある有効な意思決定とは、多様な見解を基礎としてなされるものである。伸びている会社は意見の食い違いで成果が生まれる。伸び悩む会社は意見の食い違いで問題が生まれる。

意見の対立を、問題に対する共通認識にまでもっていくことができれば、あとは連帯感と責任感をもたらすことは容易である。

ミッションからスタートする。ミッションとは、『わが社が事業を通じて社会で貢献したいこと』。一方ビジョンは、『わが社のミッションが実現した時の状態』を言い表したもの。ミッションとは行動であり、ビジョンは結果。

第一に問うべきは、機会はなにか、ニーズは何か。第二に問うべきは、それはわれわれ向きの機会か、われわれならばよい仕事ができるか、卓越しているか、強みにあっているかである。第三に問うべきは、心底価値を信じているかである。

企業と使命と目的を定義するとき、出発的は1つしかない。顧客である。

顧客は製品を買ってはいない。欲求の充足を買っている。彼らによっての価値を買っている。

組織の成果はつねに外部に存在する。企業の成果は顧客の満足であり、病院のそれは患者の治癒であり、学校のそれは生徒が何かを学び10年後にそれを使うことである。

5つの問いの狙いは、組織のエネルギーと資源を正しい領域に集中することである。したがって、検討の結果をもたらされるべきは、具体的な目標、期限、担当を含む実行、計画である。

事業が成果を上げるには、一つひとつの仕事を事業全体の目標に向けなければならない。仕事は全体の成功に焦点を合わせなければならない

意思決定は、機会的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である。それは判断力への挑戦である。意思決定とは知的な遊戯ではない。行動し、成果を上げるために、ビジョン、エネルギーを総動員することである。

賢くあろうとするな。真面目であれ。

●学び
問いを持ち、明確に答えられることができれば事業が推進できると感じる。改めて問い直したい。

機会が何か、チャンスがなにかを考え、トライしていくことの重要性をものすごく感じる。

顧客が誰か、考えているがぶれたりすることがあるので、顧客が誰かに忠実に向き合っていきたいと思う。








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