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夢を叶える人になるー実写版『キングダム』

(ネタバレがお嫌いな方は読まないでね)



映画「キングダム」
ラストシーンに映っているのは?





咸陽の王宮
奪還した玉座の間


嬴政
河了貂がいる



王騎将軍が
「くだらない」と一蹴した通り
実写版「キングダム」1作目の争いは
兄弟喧嘩


お城を持つくらいの人たちは
なぜか、内輪の揉めごとを内輪で解決できない
国を巻き込んだ壮大な兄弟喧嘩(笑)で

嬴政が
一度奪われた王座を
奪還するまでの話




そこに巻き込まれることになった
信と漂は
奴隷という境遇から抜け出して
夢を「叶える人」となる




映画の冒頭
たまたま王騎将軍の姿を見た信は
スゲー。とただ眺めるだけ

身寄りをなくした戦災孤児
奴隷として買われ
知らぬ村へ連れて行かれる

仕事覚えが悪ければ
叱責され叩かれるだけ
「こんなトコすぐに抜け出してやる」
と息巻いても

どうすれば抜け出せるか
何も知らない




一度奴隷に落ちると、ずっとそうなんだ。
でもな、1つだけ方法がある。
剣だ



奴隷という不自由な暮らしの中で
焚き木で始める
一万回の真剣勝負


何の確証もない
ただ、本当に殺す気で真剣勝負を数こなしたら
ここから抜け出せる。と信じてる

二人にとって
奴隷生活の中で唯一の楽しみ
だが「奴隷」にはまったく似つかわしくない行動

それが
晶文君の目に留まる





漂が
王宮へ召し上げられる



ここで漂が
“二人一緒”に固執して留まれば
二人とも奴隷のまま


別れても
一人でも
求められるままに行く。

それが未来へつながると信じてる





二人の行き着く先は同じだぞ


ひとりで叶える夢なんて
小さい
大したもんじゃない

だからこそ
だれかが起こす流れに乗る←大事!




漂は
自分が秦王の身代わりと聞いて
胸の内を告げる



友と二人、身の程をわきまえぬ大望があります。
名を残す、天下の大将軍。
元より、すべてをかける覚悟です。




奴隷の身分の時は
誰にも言わなかった

秦王の前だからこそ
身の程もわきまえずに言う←超大事!

そして、友のことも
忘れずに話す



大王様。
もしも私が倒れた時は 信にお摑まりください。

あいつは
誰よりも高く飛ぶ



この身が倒れても
信がいると

嬴政

漂はよくお前の話をしていた
その時の漂が一番、楽しそうだった

聞いていて分かった
お前たちの間には
兄弟よりも強い絆があると

漂は
影を照らす光のように
信の重要性を伝え続ける





一方、ひとりただ愚直に
一万回の真剣勝負を続ける信

…のもとへ
瀕死の体で帰ってくる漂は
血だらけの地図を手渡す



いいな、信。託したぞ!

まるで
王が家臣へ命ずるように
言い渡す


信にも
里典にも
有無を言わさない

それでもまだ四の五のいう信に



俺たちは力も心も等しい
お前が羽ばたけば俺もそこにいる
信、俺を天下に連れてってくれ


漂は死んで
信を

不自由で窮屈な奴隷世界から
外へ!
連れ出す




この身が倒れても
影を照らすことで
天下に連れていってもらえる確信

まさに光!




漂は
地図だけでなく
剣だけでもなく

夢が叶う場所(将軍として使える王との出会い)まで与える



天下の大将軍が居る場所といえば?
王様のいるところ!




地図が示すのは
座を追われた王・嬴政が身を隠した所



お前のせいで漂は死んだんだ



残酷な現実
嬴政へぶつける
やり場のない怒り


信がそのまま
復讐の鬼にならなかったのは

漂が 嬴政に仕え
影武者として死んだから

壁が
『あれは、まぎれもなく将でした』と
元奴隷の影武者を
漂“殿”と呼んでしまうくらい


ほんの一瞬でも
将として皆の前に立ち

意気落ちた軍勢を
鼓舞し
奮い立たせて

隠れ待つ嬴政の元へ導いた


漂にとって
一瞬でも夢を叶えた瞬間


嬴政

信、漂の弔いはその涙で最後にしておけ これから先はお前の道だ

今お前の前には二つの道がある
奴隷の生活に戻るか
薄弱の王を助け、修羅の道を行くか

信は
嬴政に
漂の姿を(光を)
映し観ながら

嬴政を王座へ導く




無念、無念って 
一番の無念は夢が夢で終わったってことだろうがよ
もしお前らがほんとに
死んだ奴らのことを思うんだったらな
そいつらの見た夢をかなえてやれよ!


最後の戦い
佐慈『現実教えてやるよ』



彼に立ち向かえるのは
信が
漂の念いを胸に
誰よりも高く飛ぶから
(一人じゃない)



朱凶
ムタ
ランカイ
刺客たちとの戦い



信は
一旦やられそうになってから
盛り返す時いつも
上から剣を振り下ろす




佐慈に倒され
『違うよな、漂』と涙をこぼす信は

漂と木刀で交わした
“一万回の真剣勝負”を思い出す


夢を見て何が悪い

夢があるから立ち上がれるんだろうが
夢があるから前に進める
夢があるから強くなれるんだろうが

…漂がいるから立ち上がれる
…漂がいるから前に進める
…漂がいるから強くなれる

光と影は
ひとつで
現実(佐慈)に立ち向かう


一人きりで
同じ景色へ連れて行く誰もいない
将軍崩れの男など


友の想いを胸に抱く信に
敵うわけもない




“一万回の真剣勝負”の続きを
木刀を剣に持ち替え
仕える王を見つけたことで


下僕は
奴隷から抜け出した


俺は信。覚えておけ。
俺はいずれ、天下の大将軍になる男だ

彼の夢
“天下の大将軍になる”
(友を天下へ連れて行く)

そのスタート地点に立った。


(光と影ー『キングダム』に加筆訂正しました。)

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