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陽気に陽音階で♬

何回目の入隊か、今となっては全く記憶にないんだけど、ある時のおやさとふしん青年会ひのきしん隊(長ったらしいから“ひ隊”と表記しますね)でのこと。

ひ隊の日課には、夜に1時間ほど修練があるんですよ。日中のひのきしんを勤め、夕食を頂き、お風呂に入って、さぁ乾杯っ🍻という絶妙な時間帯に修練があるんですよ。
ボクよりヒト世代ほど先輩時代のひ隊(の夜)は、まぁそれはそれは酷いもんだったらしいですよ。
「今夜、修練あるん?は?乾杯ッ🍻」
てな調子ですわ。そんな古き良き(?)時代の末期あたりから入隊しはじめ、古き良き習慣がちょっとだけ身に付いてたボクは、修練開始の放送があるや、プシュッ🍻とやってたなぁ。

そんな古き良き時代も終焉の兆しが見えかけた頃の入隊月のある日、なんとなく修練に出たんですよ。2階講堂での講話。大阪のとある大教会長さんが登壇なさったんよね。
さてと寝るかー。
講話は寝り合いよろしく、皆、ありがたく首を垂れ、気を失うんよねzzz。もれなくボクも。

さて、その時登壇の大阪の大教会長さん。そんな隊員気質を百も承知のようで、講話の冒頭、いきなり変化球から入ってきた。
おつとめ第1節を、陽音階と陰音階で唄い分けたんですよ。けっこうキレイなお声。今でも耳に残ってますよ、確かに。
歌声を聞いたみんな、「ん?え?」て、寝る体制から聴く体制にチェーンジ👂
ボクも、おおおっ!陽と陰とではこんなにも違いがあるのかーーッ、て面白くなってきたわけ。
で、とどのつまり、大阪の大教会長さんは、
「おつとめは、陽音階で陽気に!」
てことを熱く伝えてくれました。

「おつとめは陽音階」てことを初めて教わった話しです。

その数年後、何を思ったか、布教の家時代。
おきゃーま寮。
同僚におきゃーま部属で、元コックのおいちゃんがいたんだけど、このおいちゃんの所属会長さんがとっても音楽に精通した人。ギタリストだったかな。
で、おいちゃんは天理教の信仰初代でして、教会に通う過程でおつとめの音階のこともガッツリと仕込まれたそうな。お手本となる「3代真柱様のCD通りに」おつとめを陽音階でお歌いなさる。
かつてひ隊で拝聴した大阪の大教会長さんの、

おつとめは陽音階で。

て話しを即座に思い出したんですわ。
ほぉ、これがおつとめの歌い方かぁ、自分の歌い方は違うなぁと、リアルに実感したなぁ。
寮生活では朝夕のおつとめと日課始めの12下りまなびがあって、1年間、元コックのおいちゃんの歌い方を真似て、ちょっとずつ自分の歌い方を修正。
卒寮後も、車に3代様のCDを常備して、ぼっち運転の時はCDに合わせて、只管練習。
うん、だいぶ陽音階に近づいてきたな。

そんな時、おつとめの出だしの「えー」は、篠笛の2の音で、と初めて知ったんですわ。
ボクにとって、2の音は高い!そして、CDの「えー」はさらに高いなぁと薄々思ってたら、なんと!あのCDは、ヒト調子ほど音が高い篠笛で、三曲もそれに合わせて調弦してたんだってさー、らしいことをあるスジから聞き、「そら、そんな高い音階は出ぇへんわ」てなったんよね。

まぁそれでもなんとかかんとか、陽音階で勤められるようになったんですよね。

余談ですが、とある宝ジェンヌ曰く、
「高い音階を発声するときは、楽しいこと嬉しいことを思い描くのよ。そうすると、ノドの奥が開いた感覚になって高い音階も出せるのよ。」との談話を聞いた。
これやっ!て思いましたよ。
楽しいこと嬉しいこと、つまり、
→心明るく心をウキウキさせる、つまり、
→陽気な心になる、と結びついたんですね。
実際、そのように勤めると、比較的容易に2の音で「えー」と発声しやすくなりまして。

これで完成‼️

おつとめは、陽気な心で、陽音階で。
篠笛の2の音を基準に。

その後も事ある毎に練習は続きまして。

13年前、天理教青年会創立90周年記念第84回総会の式典司会を仰せつかったんですわ。驚天動地、晴天の霹靂、、、、ま、詳しくは別記事にするとして、総会司会には、よろづよ八首奉唱という見せ場というか障壁というか山場がありまして。。。もう、猛練習に継ぐ猛練習。当日はドドド緊張の中だったけど、なんとかほぼ正しい音で、よろづよ八首奉唱を勤め切ることができましたーー
また11年前、大教会の周年記念祭において、おつとめ後半の地方ヂカタ1のお役を頂き、まぁそりゃかなり練習したんですが、勇んで元気に練習通りに勤め切りましたーー

これらの大役を無事に勤められた根底には、
・大阪の大教会長さんの講話
・元コックでおきゃーまのおいちゃんの歌い方
・宝ジェンヌの談話
この3つの積み重ねと、お手本となった三代様のCDの賜物よね。

以上、おつとめの歌い方に特化した、25歳から40歳までの約15年間の回顧録でした。

【オマケ】
「えーー」で思い出した話しなんやけど。
20歳代、検定講習前期(懐かしい!)を受講した、とある午後の講義。
地方ヂカタの練習。
講師が「合図木を打つや、笛の2の音に合わせて『えーー』と元気よく発声しお歌いください」と解説。
みんな順番に合図木&発声の練習にかかる。トップバッターは高齢のおいちゃん。すこぶる耳が遠いおいちゃん。
満を持して合図木をバシンッ、そして出てきた発声が『けーー』
みんなズコーーてこけたわ🤣
おいちゃんは、は?て不思議顔。
おいちゃんには、講師の説明の発声が『えーー』ではなくて『けーー』て聞こえたみたいよ。誰も悪くないよね。けど、ツボった😆


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