医師の仕事の喜びとは

Mitaka Hayato 先生のXでご紹介があった NEJM誌の MEDICINE AND SOCIETY "Beyond Moral Injury-Can We Reclaim Agency, Belief, and Joy in Medicine?"を読んだ。(AI翻訳ツールを使用)

医師の"burnout" "moral injury"(よりシステムに焦点)が世界的に問題となり、働き方改革が日本でも進んできている中で、限られた時間で効率性を求められる働き方で喜びも見出しづらくなっていることの問題提起がなされていたと感じた。

今日の医師像、医師のイメージが疲れ果て、理想と現実のはざまで苦しんでいるものばかりであれば、未来の医師や研修医にどうやって夢や希望を伝えていけるだろう、と考えさせられた。

自分自身を振り返るとやはり研修医のころに比べて感受性が鈍った。経験によるものか、働き方改革の要素もあるのかその両方かわからないが、良い面でも悪い面でも感情を揺さぶられる経験は研修医のころが多かった。

つらいこともたくさんあったけれど、喜びを見いだせた瞬間について思い出してみたい。

【患者さんとの関係】

・悪性腫瘍再発が見つかり、上級医の告知に同席した。その後毎晩お部屋でお話を伺った。BSCの方針となったが、病状を静かに受け入れておられた。自宅退院後に手紙をくださった。

・悪性腫瘍の方で上級医にサポートいただきながら外来の化学療法から最期まで主治医として担当させていただいた。ご家族から手紙をいただいた。

【診断・治療への寄与】

・側頭動脈の肥厚に最初に気が付いた。

・緊急疾患に対応できた。(VTに対してDCを施行し、sinus conversionできた。)

・上級医のサポートのもとで、難病の方をフォローアップさせていただいた。

・Aライン、CVC、挿管など救命に必要な手技で成功した。

【同僚との関係】

・一部の後輩から「目標にしたい」と言ってもらえた。

・同期との仲が深まった。

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