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頸椎症性脊髄症をみた

症例 70代、男性。
【病歴】
1ヶ月前から両上肢のしびれ(異常感覚)、歩行するときにふらつき。
転倒歴なし。特記既往ないが病院にあまり受診したことがない。
ペットボトルのふたが開けづらい。

頸部後屈(うがい、飲料の摂取、点眼)での増悪→未聴取
日内変動なし
参考:「非専門医が診るしびれ」

飲酒・喫煙なし

【身体所見】
運動:MMT 上肢、下肢ともに5/5
感覚:両手指に自発的なしびれ、感覚鈍磨
反射:biceps, triceps, PTR, ATRいずれも亢進なし. 右でトレムナー徴候陽性. Babinski, chaddock 陰性.
歩行: ややspasticだが著明ではない.

Romberg sign陽性.

Spurling sign 陽性.
10秒テスト 14回 <21回 trick motion ??
finger escape sign →未施行
橈骨逆転反射 →未施行

研修医の先生と診察. 詳細に神経所見をとってくれ、遠位筋優位の感覚異常から末梢神経障害を第一に疑ってくれた. トレムナー徴候陽性であり、上位運動ニューロン障害を疑う所見であったため, 頸椎症も鑑別に考えた.
検査: ビタミンB1, B12, 頭部・頸椎MRI

画像所見: 頸椎C4レベルですべり症あり、頸椎症疑い

A)
C4/5レベルの頸椎症は髄節はC7であり手指の感覚異常は画像とも一致. トレムナー徴候陽性なのも一致し、画像所見と徴候も合致する.
参考:「非専門医が診るしびれ」

P)
頸椎症性脊髄症を疑い、整形外科にコンサルト.


<振り返り>
頸椎症性脊髄症と考えられた一例。
髄節徴候(上肢手指の感覚障害)がみられるが、索路徴候(Babinki、痙性歩行も著明ではない)

【良かった点】
・トレムナー徴候陽性から頸椎症性脊髄症を鑑別に挙げられた。
【次につなげたい点】
・頸椎症性脊髄症、神経根症の病歴や身体所見の違いがあいまいであった。
・10秒テストは覚えておりとれたが、finger escape signをとれなかった。
・Hoffmann徴候の取り方が今まで少し違っていた. youtubeで確認した。
・歩行様式を動画で撮らせていただき、後から確認するとややSpastic gaitに見えたが、その時はわからなかった。
橈骨逆転反射もとれなかった。



参考:非専門医が診るしびれ、医学事始ブログ、臨床神経 2012;52:469

#臨床
#神経

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