直腸診が陰性なら膀胱直腸障害を否定できるか

カンファレンスにて上記質問あり。
調べてみると馬尾症候群の診断、というキーワードで文献に行き着いた。

研修医の先生の疑問から学びを得た。
下記のように返答した。

「直腸診の所見が陰性というだけで馬尾症候群を否定することはできないようです。馬尾症候群は稀で、General practitionerは直腸診(によるrectal toneや肛門周囲の感覚低下や肛門反射などの診察)を頻繁に行うわけではなく、複数の検者で所見が一致するかどうかはわかっていない。むしろ、患者自身が肛門周囲の知覚異常を訴えたら、客観的な所見が取れなくても専門医に相談した方が良いかもしれないようでした。Barraclough K. Cauda equina syndrome. BMJ. 2021 Jan 12;372:n32. doi: 10.1136/bmj.n32. PMID: tel:33436390.」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?