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Mendelian Randomization勉強日記 3. Mendelian randomizationとは その2

Mendelian randomization methods for causal inference chapter 2より


Mendelian randomizationとは

要因のアウトカムに関連する効果について観察されたデータから推論するために、遺伝的変異を用いること

モチベーション

観察研究では交絡の問題がある
 例)ワインを飲むと心血管疾患になりにくい →社会経済因子も影響
観察研究では因果の逆転の問題もある
 例)ビタミンD欠乏は疾患のリスクとなる →すでに病気になって外に出ることが少ないから結果的にビタミンDが欠乏する
 例) 鎮痛薬を常用する人は、しない人より頭痛の程度が重い
  → 薬が頭痛を引き起こしているわけではなく、頭痛があるから薬を飲んでいる

もし, 曝露のみと関連して, 他のアウトカムのリスク因子とは関連しない遺伝的変異(つまり, アウトカムとは曝露以外の要因で直接関連しない因子)が見つかれば, 因果推論に用いることができる。 
そのような遺伝的変異は操作変数の条件を満たす。

操作変数とは

1) 曝露と関連する
2) 交絡を介してアウトカムと関連しない
3) アウトカムに直接関連しない (曝露を介して間接的に関連)


感想
Mendelian Randomizationを勉強している
操作変数法の理解が難しかったが、MR法の勉強と通して操作変数に対する理解も深まった
また、MRを通してDAGや因果推論の勉強にもなった
MRはあくまで1つの手法に過ぎないという限界は踏まえつつ、理解を深めていきたい


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