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Day6: The beautiful Scone

頭の片隅にあった「スコーンを焼きたい」という気持ちに、ちゃんと向き合うことにした。先月失敗したものをカウントすると2週間ぶり、カウントしないと半年ぶりなので、ちょっと緊張している。

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実は、自分の転職祝&引越祝にパナソニックのBistroを買った。いつかパンも焼きたいので、300度程度の焼成ができるオーブンレンジが欲しかったのだ。これが、最近で嬉しかったお買い物の一つだと思う。まっくろい四角いものは、いつだってかっこいい。黒は、たくさん表情のあるいい色だと思う。墨汁の黒が好き。車も、黒が好き。


前回失敗した原因は、何を隠そう、「ノリ」でチョコレートを入れたくなってしまったことだ。私の大好きなスコーンを作った人の仲良しの人が、いつもスコーンにチョコレートを入れていて、いいなあと思ってしまったのだ。基本のプレーンのスコーンがまだ完成していないにもかかわらず、私はこうゆうことをしてしまう。ノリって、なんなんだろう。恐ろしい。


今回は基本に戻って、シンプルなプレーンスコーンを焼く。

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原材料(太字は前回からの変更点)
220 g flour
11 g  baking powder
25 g caster sugar
pinch of salt
55 g butter
80 g milk
50g egg

小麦粉は、私の大好きなお店、TOMIZのスーパーバイオレット。私の大好きなスコーンは、もっと小麦の香りが強くてしっかりした小麦粉でできているような気がするが、TOMIZの店員さんに「クンクンさせてください」とは言えなかったし、私は高度な目利きもできないし、知識もないので、平凡な小麦粉を使用した。平凡って言っても名前にスーパー、つまり「超」がついているので、きっと秘めたパワーを発揮してくれるに違いない。

ベイキングパウダーは日本で買ったアルミフリーのもの。確かカルディコーヒーファームで購入した気がする。赤いやつ。

グラニュー糖はスーパーで売っていたばら印のグラニュー糖。青いやつ。

バターは四つ葉の無塩バター。やっぱり四つ葉はいい。でも次回はカルピス株式会社が販売している特選バターを使ってみたい。値段がとても高いので、上手になってからいつか買ってためしてみよう。値段が高いものがいいなんて思っているわけではないのだが、カルピスの乳酸菌が使用されているのか気になる。どんな香りがするんだろう。

卵は全卵一つ。スーパーで2個入りで売っていたものを購入した。実は一人暮らしの私の生活だと、4個入りでも多すぎる時があって、2個入りというのはとてもありがたいのだ。今回は割らずにおうちに帰れてよかった。今回使用した卵は、一個で51gだった。

青いシールのついたコルクの蓋。私のお気に入りの、クロアチアのニンという都市の、Flower of salt と呼ばれるお塩。アドリア海は日本海よりも塩分濃度が高く、おそらく塩の成分組成や結晶構造が日本の塩と異なっている。これは宝石のようにキラキラしており、私はこれを美味しくなる魔法の結晶だと思っている。iphoneでは残念ながらそのキラキラを撮影することができなかったので、いつかクロアチアに行く際は試されてはいかがだろうか?

なぬ。インターネットで買えるぞ。お金を持っている人はクロアチアのお塩が日本にいても手に入るそうです。ちなみに、カルシウムはアルカリ土類金属というグループに属する、立派な金属元素です。私たちの身体に金属元素もいると思うと、瓦を割りたくなる人の気持ちも少しわかる気がする。



さて、今回の手順としては、まず小麦粉とベーキングパウダーをスプーンで混合しながら均一化し、その後ふるいにかけた。どこまでやれば均一化というのかは視覚で判断するのが難しいが、小麦粉はクリーム色がかったアイボリーに近い白で、もう一方のベーキングパウダーはThe White!みたいな色なので、ベーキングパウダーの集団が消えるまで混ぜるようにした。

毎回疑問に思うのだが、粉をふるいにかける時、職人さんたちはどうやっているんだろう。右手でふるいを握って、左手でスプーンを持ってふるいの中に粉を入れる時、粉が入っているボウルをなんの手で抑えているのだろうか。第三の手があるのか。私は、確実に手が足りなくて、困っている。

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粉をふるいにかけたら、室温に戻したバターを細かくサイコロ状に切って(約1センチ角)、指で潰しながら粉と合わせる。半年前の記憶だと、確か手の体温でバターを溶かすのは良くないので、指で潰して粉の表面にバターがまとわりつくようにする。今回、バターの温度がちょうどよかったようだ。バターが暖かくて溶けすぎたわけでもなく、冷たくて潰せないほど硬いわけではなかったので、最終的にパルメザンチーズのようになった。

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バターは室温に戻す前にサイコロ状に切っておいた方がよかったかもしれない。柔らかくなってから切ると、切った後にナイフにくっついて剥がれにくくなる。


卵を添加し、ここからは木ベラでざっくり混ぜた。私の木ベラは実家から譲り受けたもので、真ん中に大きな丸い穴が空いている。おそらく炒め物用なのだが、木ベラは一家に一つでいいかなと思っている。また、これを使ってブルーベリージャムを作りすぎたので、混ぜる部分だけ紫色に着色している。ポリフェノールの主張が強い。

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少し粉っぽさが残る程度まで牛乳を少しずつ加えた。いつも液体が多くベチャベチャしていたので、今回ちょうどよかったのではないだろうか。減らしてみてよかった。


生地を旭化成のクレラップに乗せ、その上にもクレラップを乗せてサンドイッチにしたのち、めん棒で伸ばして折りたたむ作業を3回繰り返し、四角く成形して冷蔵庫で6時間保管した。なんで幅の狭いクレラップを買ってしまったのだろう。緑の方を買えばよかった。

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あれ、スコーン、どのくらい膨らむっけ。

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忘れちゃったので、1cm, 1.5cm, 3cmと3種類型抜きした。右奥の1cmだけ、最後余った生地を上に乗せているので、ユーモアに溢れている。3cmは少し高すぎたかな、でも後戻りできないな、ということに気を取られて、上面に牛乳をハケで塗るのを忘れてしまった。なので、今回はテカテカはお預け。


焼成は、オーブン中段で200℃15分。
まだBistroの焼きの強さを理解してないので、様子を見ながら。下段でもいいかもしれない。

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3センチと1.5センチ。斜めにニョキニョキっとなってしまったが、まぁスコーンと呼んであげましょう。少しまだ重たい。もさっとしている。もっと内部がサクッと行くはず。私の目指している魂のスコーンは、もっと力強くて、繊細で、それでいてべったりとしたあと残りもなく、とても魅力的なスコーンだ。あぁ恋しい。道のりは長い。


Thank you all.
See you soon.

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