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英語で「ごちそうさま」言う意味ある?

 本屋のポスターだか、電車の広告だかなんだかで「英語で『ごちそうさま』を言えますか?」という文を見かけた
 ごちそうさま…あっそう言えば言えないなぁ知らんわ…と思う英検準二級マン

「ごちそうさま」
 おはようとか、おやすみとか、そういう挨拶と同じ並びの言葉だ
 使用頻度で言ったら、下手したらおはようは言わないけどいただきますごちそうさまは言う日とかあるレベル 大事じゃん! 外食した日にお会計の後店員さんとかになんて言えばいいんだってなるじゃん!
 私は英検準二級マンだけど一応高校時代は英語科出身ということになっていて、確かにそう言われてみればやたらとネイティブの英語教師と触れ合ってきた経験があるわけだけど、そんな日常に根ざした単語すらしらないのやばくない?!

 これが日本の英語教育……小難しい単語を叩き込まれ(一個も脳に残ってないけど)、SVCOだのなんだの構文に下線を引く授業の何と虚しいものか……と悲しくなった
 まぁ悲しくなったのはしゃあねぇ
 それはそれとして、じゃあいただきますとかごちそうさまって英語でなんて言うんだ? 一時期語学研修でカナダに言ったけど、必死の日々過ぎてホストファミリーとの食事の挨拶の記憶なんてさっぱり残っていない(末っ子の五歳児としかコミュニケーションが捗らなかったというのもある)(語学力が完全に五歳児以下)
 便利なスマーーーートフォンとかいうガジェットをかなり使いこなしている私は秒でオッケーグーグルする訳で

 へー、完全に対応してる語句があるわけではないんだなぁ
 ああそういえばホストファミリー宅でもケビン(ホストファミリー宅のママンの彼ピ)の「レッツイ〜↑〜↓」って一言ででじゃっ食うか〜的な雰囲気になる感じだったような
 基本的に複数人で食べるときの掛け声で、「食べるか〜」みたいな雰囲気出していけば良い感じ? 一人でメシ食う時はどうすんだ……?

 と、そこまで調べて、ふと思った
 わたし別に一緒に食べる人にいただきますって言いたいわけじゃねぇんだな?

 いや、ていうか、なら英語で言う必要ある? ごちそうさま
 ごちそうさまって言えば良くない?
 いただきますも 別に日本語で言えばいいじゃん

「Let's eat!」も「Dig in」、「That's good」も、目前の誰かに伝える言葉だ
 もちろん料理を作ってくれた人に、一緒に食べてくれる人に言葉を掛けて、美味しいものをありがとう、楽しい食卓をありがとうって伝えるのは良いことだし、当然みたいにスマートにキメたい
 でも、その言葉には上記したみたいに特別難しい言い回しや単語は必要無くて、もうなんなら「グッド! グッドグッド! ベリーセンキュー!」言うてれば絶対に伝わる 笑顔なら完璧 出川イングリッシュはジッサイ=ツヨイ

 でも、私が何に対して「いただきます」「ごちそうさま」を言いたいのかということを考えると、目前にいるその人たちだけではないのだ
 例えばレストランなら、その料理を作ってくれた料理人 皿を運んでくれた給仕さん 材料を運んだ人 作った人 はたまた材料そのもの あと、今から食べるわたし自身
 色々なものをひっくるめて対象にしている気がする
 そういう感じは、レッツイ〜! ではちょっと表せないのだ

 だったらもう日本語でいいじゃん
 レッツイ〜! 言った後、手を合わせていただきますって言えばいいじゃん
 郷に入れば郷に従えというけど、外国に行ったら完璧にその地の文化でだけ生活する必要なんてないし、全部その国の言葉で過ごさなきゃいけない訳じゃない
 何より、異国の地で両手を合わせていただきますって言うの、めっっちゃ格好いい感じする やりたい 絶対やろう
 これから先外国行く予定無いけど絶対やろう

回る寿司を食べに行きます