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大谷石の蔵リノベーション和食店「石の蔵」~宇都宮

2023年2月
コンサートを聴きに宇都宮に行った。
宇都宮に行くのだったら大谷石の建築物を見たい、大谷石建築のリノベーション空間でランチもしたい。
「石の蔵」へ行く。

2023年6月
あまりにも素晴らしかったので、亀井聖矢ピアノ・リサイタル「石の蔵」のランチを楽しみに、また宇都宮を訪れた。

私の 忘れられない店 note 

瓢箪照明(佐藤孔怡氏)
前菜ビュッフェコーナーをやわらかに浮かび上がらせる

2023年6月10日 二度目の「石の蔵」ランチ

前回、ランチをするのなら宇都宮らしいレストランで、と思い、「石の蔵」を選んだ。

業務用倉庫だった面影をほぼそのまま今に残している外観
2023/02/17

宇都宮といえば、私の中では大谷石の建造物
フランク・ロイド・ライトがその美を見出し、旧帝国ホテルなどの近代建築に使ったのが大谷石。現存する大谷石の建造物をリノベーションした店が宇都宮には幾つかあり、ガイドブックを見て、ここだ!と思って決めたのが「石の蔵」だ。

6月の大谷石の外観はグリーンのグラデーションで彩られている

ドアを開けた途端、その完璧すぎる美に感嘆する。

高い天井から床まで伸びる光柱
和紙作家・堀木エリ子さんの作品だ。

約70年前に建てられた大谷石で出来た蔵をリノベーションした空間に
作家物の重厚な木のテーブルと椅子
椅子は高い高い背もたれ、ずしりと重い

クリエーターたちによって造られた、大谷石の壁が息づく空間だ。

荘厳オーラが充ちている 2023/02/17

水盤オブジェには、華道家・川上裕之さんにより季節によって生け替えられる「装花」

初夏の「装花」  2023/06/10

もちろんランチビュッフェコースにする。

前菜と甘味がビュッフェ形式、主皿は七種類の中から一品選ぶというコースだ。

立体的に取りやすく整えられた前菜ビュッフェコーナー

夏メニュー。
初夏の食材を使った料理を一通り取り皿に盛ってみた。

野菜料理が多いことがわかるでしょ?
スタイリッシュで使いやすい箸置き

前菜ビュッフェ
ゴーヤと玉葱のサラダ         茗荷胡瓜長芋和布の梅酢和え
季節の白和え             舞茸天ぷら
冬瓜の沖しじみ出汁含ませ       小芋のそぼろ餡かけ
カンパチのカルパッチョ        自家製寄せ豆腐
人参と昆布の明太和え         玉子焼き
夏野菜の煮おろし           牛すじと根菜・蒟蒻煮物
高野豆腐と夏野菜の甘酢あんかけ    葉物野菜サラダ

すべての料理がちょうどよい味付け 
食べながら料理の味付けなどを学べるのも嬉しい

主皿 
かなりのボリューム!雑穀ごはんは少な目によそってもらう。

那須鶏唐揚げ 黒ニンニクソース
薄切りピーマン&ミニトマト

サクッサクの那須鶏唐揚げ。
薄切り生ピーマンがトリカラによく合っている。

お腹いっぱい身体がよろこぶ料理をいただいた満足感に暫し浸る。

ぼんやりとインテリアを眺めていて、瓢箪型の照明器具ってひょっとしたら本物の瓢箪?と思い近づいてみる。

一つ一つ違った形の瓢箪
これはまさしく本物の瓢箪!

お茶時間

甘味ビュッフェとりんご加賀棒ほうじ茶

りんご加賀棒ほうじ茶を一口飲む
ふわっとりんごのドライな香り!少しを渋みを含んだ加賀棒ほうじ茶が一体となって届く
虜にさせられる不思議なブレンドのお茶

甘味ビュッフェ
とうもろこしのタルト
ほうじ茶の水ようかん
和風抹茶ティラミス
メロンと生姜のジュレ 杏仁豆腐
和三盆プリン
枝豆とミニトマトのジュレ

至福のランチ ごちそうさまでした。

ゆったりと見渡すと壁にも花あしらい。

何の葉なのだろう?枝に衣のように掛けられた葉。

これだけいただいて ランチビュッフェコース … 2,800円(税込)
そりゃあ人気店のはずだ。

前回の料理と「装花」を振り返ってみた。

2023/02/17

栃木の地元野菜を上手に使った料理の数々、
彩り、切り方、食材の組み合わせなど、とても興味深かった
中でも大好きだったのが、白菜と春菊、蓬麩、金柑の白和え

主皿

和豚もちぶた肩ロース燻し焼き 柚子胡椒
+300円

おそらく低温調理したポークを、さっと仕上げにスモークの香りを纏わせた一品。柚子胡椒はほんの少々。

甘味ビュッフェ

スイートポテトもふんわり上品、ライスプディングのラムレーズントッピング、
抹茶ティラミス、様々なムースなど
どれも甘すぎないウツクシイ ”甘味” 
飲み物は黒豆茶

スタッフの心地よいホスピタリティーもまた、忘れられないお店の重要な要素

さてと。
ショップに寄って、りんご加賀棒ほうじ茶を買って帰ろう。

作家物が端正に飾られている
和モダンテイストの陶磁器やカトラリー、籠、布など
お土産に買ったりんご加賀棒ほうじ茶


満ち足りたお昼時間

きっと晩秋のころか初冬のころ、また訪れたくなる予感。

田川沿いの遊歩道を歩いて、JR宇都宮駅へ

お土産を買って在来線に乗り、約2時間半。
帰宅。


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