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7インチ盤専門店雑記462「70sのアイコン」

1970年代をアイコン的に象徴するアーティストは誰かと考えると、やはりイーグルスかドゥ―ビー・ブラザーズあたりですかねぇ。レッド・ツェッペリンも時期的には上手くハマります。ディープ・パープルやブラック・サバスは活動期間が長過ぎて「70sの」という特色は薄れますし、プログレもそういう意味では該当するバンドがありません。…80s以降も延命措置の有無は違えど生き延びてますからね。まあ、イーグルスもドゥ―ビー・ブラザーズも復活するんですけどね。リリースされたアルバムの濃密さでいくと、比べるまでもなく、70sのバンドというイメージですよね。レッド・ツェッペリンはその点潔いですけどね…。あとはウィングスとかビー・ジーズですかね…。屁理屈っぽくなりますね。

ライフスタイルも大きく変化した70年代の世相を反映している曲があって、途中で音楽スタイルが変わって行くという特徴があって…などなど、イベントのネタバレになるので、あまりキッチリは書けないのですが、音楽スタイルの話を除けば、アイコニックなアーティストは意外なほど共通する特色を持っていたりします。ユングの共時性でしょうか…。コペ転的なパンク/ニューウェーヴに煽られて、新規性を模索したとは思いますけどね…。

イーグルスは「ホテル・カリフォルニア」という時代背景まで象徴するような曲もあります。一方、ドゥ―ビー・ブラザーズにおけるマイケル・マクドナルドの苦悩は、時代の変化とともに語り易い同時代性があります。この辺は必須なわけです。イベントの選曲は、アーティスト特集の回でもない限り、かなりベタになります。有名曲中心です。これは避けられません。代表曲をフルレングスで聴くか、チョイがけでいっぱい聴くかはアーティストが持っているヒット曲にもよりますから、上手く使い分けないといけません。併せて、余談も必要になります。イーグルスとドゥ―ビー・ブラザーズは小ネタが豊富ですから嬉しいです。

最近オークション・サイトで価格チェックをしていたら、意外にも激レアなイーグルスのファーストが出ていたりするんですね。お好きな方が持っていたら絶対に手放さないような代物でしょうから、遺品とかなんですかね?以前は滅多にお目にかかれなかったので、スクリーンショットをとっておきました。

イーグルスの「デビュー盤」、ピンク色の帯で「イーグルス・デビュー」と書かれているものです。世の中に多く流通している「イーグルス・ファースト」と書かれた青い帯は少し後のものです。セカンドが出てからでないと、誰々のファーストという呼び方はしないという暗黙の了解があるようです。青い帯はセカンドが出た頃のものでしょう。もう少しあと、特大ヒット連発時に再発された時の帯は緑色です。ピンク帯はレーベルが白アサイラム、青と緑は青空アサイラム、ここは意外にシンプルです。当然相場は格段の差があります。上記ピンク帯の「デビュー盤」、最終的には15,000円ほどで落札されたようですが、…いかん、いかん、イベントのトーク・ネタを書き過ぎてはいかん。

白アサイラム…凄く中途半端なデザインですよね~、見本盤と勘違いしそうです

イベントでは国内の事情にも触れますから、70sの懐かしい曲を耳にすることにもなります。今回は大フォーク・ブームの立役者、井上陽水と吉田拓郎の7インチを全部回覧するように準備しています。他にはアイドル・ブームの一例として、山口百恵、南沙織、キャンディーズあたりの7インチも猛烈な枚数を回覧することになります。…ほぼ揃っていたはず。西城秀樹はファーストから50作目までをまとめて中央エフエムに寄贈してしまいましたから、もう手元にありません、…トークでちょろっと触れるだけですかね。その他、今回は回覧盤が大量です。即売会的になりそうですかね。

イベントの前の週は脳が活性化するのか、いろいろ思い出してしまいます。「高山さん、何かニヤニヤしているな」と、スタッフさんたちから不気味がられているかもしれません…。普段以上に危ないヤツです。盤質チェックでハードロックなどに混じって、突然昭和歌謡が出てきたりもしますから、今週はかなり変なBGMのジンジャーです。

70sアイドルもねぇ…、あべ静江は自民党の愚痴になりそうだしなぁ…。アグネス・チャンとか麻丘めぐみとか、ちょいと惹かれるなぁ…、草原の輝やきと左ききはアリですよね…。平山三紀とか山口いづみあたりもチョイがけしたいんですよねぇ…。

YouTubeのリンクを貼るべき曲が違いましたかね…。

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