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清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : ポルターガイスト

桜の季節になると思い出す、と言うか忘れられない思い出がありましてね。2年前のことです。直ぐにnoteで書きましたから、憶えていらっしゃいますかね?「春幻」という記事です。↓

今でもありありと思い出せるのですが、毎日のように朝晩目にする景色ですから、忘れられるわけがありません。桜の木の傍に「着物姿の人が2人もいる」という、子どもの指差す先に目をやっても誰も見えなかった、というだけのことです…。その子のお母さんの狼狽える様から、初めてではないなと感じたわけですが、子どもにしか見えないということはよくあることのようですね。私は霊感とかいうものが強くありません。見えない方の人間です。

ジンジャーは寺町でもある深川/清澄白河にありますから、墓地に囲まれているようなロケーションでもあり、冗談まじりに「ポルターガイストが凄いんです」とよく話します。建物が古いこともあり、大きなトラックが通ると震度2程度には揺れます。…そうでなくても、フツーに揺れてます。どれだけひどいかというと、あちこちで壁紙が切れてしまってましてね。普通に使っている限り、切れるものではありませんからね…。

その結果、あちこちから物音がすることにもなります。夜に一人で作業をしていると、窓辺の方から椅子を引く音がすることはしょっちゅうです。階段を上がってくる足音は聞こえますが、誰も上がって来ません。…誰かいるような気配を感じることも多いので、無音にはしません。

印象的だったのは、一人キッチンで作業をしている時に、店の電話が鳴ったので出ようとしたら、自分のスマホからかかっていたことですかね。…その翌日も、目の前に置いてあったスマホの画面がポッと明るくなって、勝手に電話をかけましてね。ヤバいな…と。店の電話が勝手に発信したことも何度かありましたね。あれはビビったというより、困りましたねぇ。

目の前でグラスが横っとびして割れたことは何回もあります。目の前でドーバー・パストリーゼのスプレーがプシュ~っと噴霧されたこともあります。フライパンをぶら下げるS字フックが飛んできたり、いろいろです。なかなかやってくれます。この手はイタズラされているのかな程度で済まされます…ません?

お客様に頼まれて写真を撮ることがたまにあります。写真に何かが写ってしまったということはありません。レコードラックを背景に6名様の集合写真を撮ろうとしたら、7つ目の顔認識の四角が出ているので、その旨を伝えて、「何か写っていたらごめんなさい」と言ったことがありましたねぇ。…何なんですかね。

スタッフさんはどうかというと、皆さん何かしら感じているようです。若い男性スタッフKくんは、いっとき窓辺の方から誰かに見られていると言っておりました。Yさんはお盆休みに貸切りでご自分のポップアップ・カフェをやったとき、一人で残って遅くまで仕込みをやったのですが、「もう絶対に一人で残ることはしない」と言っております。何があったかは言いませんが、…おそらく気配でしょう。そういえば、以前常連さんがお一人だけ在店だったときに、「高山さん、お客様ですよ」と教えてくれたのですが、誰も入ってきてなくて、パニックのようになってしまったこともありましたねぇ…。店じゅう探してみて、呆然としてましたねぇ。私はもう慣れてしまいましたけどね。

気配は確かにありますね。話し声のように聞こえることもあります。急に冷たい空気が流れてくることもあります。風ではないんです。キッチンは強力な換気扇がありますから、オンにすると夏は暑く冬は寒い外気が一気に流れ込みます。オフのときは空気が動かないのですが、急に冷たい空気が来てビックリするんです。…あれは何なんですかね?

こういうのは古い建物あるあるなのかとも思いますが、霊感が強いという方に言わせると、「悪い霊じゃない」「守られている」ということらしいです。…イタズラが過ぎる気もしますがね。とにかく、私は霊感とか無くてよかったのかも知れません。…見えても困りますよね。見えなくてもじゅうぶん困ってますけどね。



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