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7インチ盤専門店雑記204「フットルース」

昨日、ランチタイムに「トップガン」と「フットルース」のサントラを聴いてしまいました。こういう盤は意外なほど一般のお客様(音楽目当てでいらっしゃる方ではないという程度の意味です)にも受けます。「中学生の頃ハマったんだ」「年齢がバレますよ」といった会話が繰り返されます。案外楽しいです。皆さん、意外なほど饒舌になります。面白いです。

1980年代を代表する映画「フットルース」、サントラ盤も大ヒットでした。一定以上の年齢なら誰でも知ってますね。私も大好きで、アルバムは予備も買ってあります。…実際には必要ない気もしますけどね。

ケニー・ロギンスが歌ったタイトル・チューン、好きでしたね~。ダンス・ミュージックだけどロックしていることが、ディスコ系にウンザリしていた耳に嬉しかったです。この曲のギターはバジー・フェイトンなんですよね。ということはキーボードはニール・ラーセン!あらためてよーく聴いてみて、ギターがめちゃくちゃ上手いなと感心しております。さすがカッティングの名手、早いパッセージでもタイム感の良さが明らかに分かります。まあギターを弾く人には分かる話でしょうが、実際は遅い方が難しいですけどね。リッキー・リー・ジョーンズのミドル・テンポの曲は、バジー・フェイトンのテクニックがあったから実現した高みに達しております。

いっぱいシングルがヒットした映画でもありますね。中でも最近気になるのが、デニース・ウィリアムスの↑コレです。ディスコ系にウンザリと言いつつ、これは問題なく聴けるわけですが、どこが違うんでしょうね。デニース・ウィリアムスのこの曲、トム・スノウ作なんですよね。この人、ヒット曲をいっぱい書いてますけど、中でも特にリンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィルがヒットさせた「Don't Know Much」の作者なんですよね。そのことがもの凄く意外です。

まあ、他にもいろいろヒット・シングルが出たわけですが、どれだけ売り上げたんでしょうね。そのうちのいくらくらいが、バジー・フェイトンやトム・スノウの手に渡ったんでしょうね?レコードを売って稼ぐというシンプルな音楽ビジネスが成り立たなくなったと言われる昨今、昔のアーティストがどうしているのかも気にはなりますが、やっぱり音楽に対する愛着は昔の方が深かったなあと、半分自省のような、憧憬のような、何とも言えない感覚にまみれていたひとときでした。


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