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7インチ盤専門店雑記164「知らないアメリカ」

マイケル・スタンレーというシンガー・ソングライターをご存知でしょうか?私はつい先日まで知りませんでした。でも調べてみると結構売れている人なので、少々ビックリしました。カントリー寄りの人の情報は、極東の島国には意外なほど届いていないようです。

さて、この人に関する入り口は、他でもないジョー・ウォルシュです。1985年リリースの「ザ・コンフェッサー」というアルバムに「ローズウッド・ビターズ」というポップな曲が収録されておりまして、この曲の作者が先述のマイケル・スタンレーというわけです。

1960年代終盤からやっている人でして、元はSILKというバンドに在籍していたようです。ヘッダー写真の「フレンズ・アンド・レジェンズ」はソロ2作目、「ローズウッド・ビターズ」はソロ1作目冒頭に収録されていたようですが、私的にはこの2作目が欲しかったんです。なぜなら、ここにジョー・ウォルシュが参加しているからなんです。

もっと言えば、「ロッキー・マウンテン・ウェイ」の大ヒットを記録した当時のバーンストームと呼ばれたジョー・ウォルシュのバンドのメンバーが全員参加しております。他にはスティーヴン・スティルスのマナサスあたりの面々もいます。ついでにリッチー・フューレイやダン・フォーゲルバーグまでいます。…どうしてこんな盤の情報に辿り着けていなかったのか不思議なほど、有名どころが参加している盤なんです。

これがねぇ、またいいんだ。「何だよ~、もっと早く知っていればなぁ」といったところです。今からこの人のレコードを集めるのは相当骨が折れる作業でしょう。まあ、そこまでやる気はありませんけど。結果的に自分へのクリスマス・プレゼントのような一枚になりました。ま、諸般の事情もあり、しばらくはカントリー寄りのアメリカンな連中の作品ばかり聴くことになりそうです。こんな年の瀬もありですよね。


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