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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 020:リクエスト特集+デトロイト・ロック特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第20回(2022年2月11日(金/祝)20時~
(再放送:2月13日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週はリクエスト特集に加え、デトロイト・ロックのミニ特集です。何気に好きな曲ばかりかけているので、高山が嬉しそうにしゃべっています。興奮し過ぎてカミカミですけどね。

1曲目
「呪われた夜 One Of These Nights」イーグルス Eagles (1975)

リクエスト1曲目。カリフォルニア・サウンドの代表と言われるわりに、暗く重めの曲も多いイーグルスの側面に触れ、グレン・フライはロスの出てくる前はデトロイトではちょいと知れた顔だったということをご紹介しました。

2曲目
「オー・ウェル Oh, Well」フリートウッド・マック Fleetwood Mac (1968)

昨年末の2021年に入手した7インチ盤の特集で、「凄く音のいい盤を2つ手に入れた」としてザ・フーの「アイム・ア・ボーイ」をかけたわけですが、もう一つも聴かせてというご要望をいただき、「オー・ウェル」をかけました。

3曲目
「オー・ウェル Oh, Well」ザ・ロケッツ The Rockets (1978)

ここからデトロイトに行くわけですが、高山が「オー・ウェル」という曲を知ったのは1978年にヒットしたロケッツのバージョンが最初でした。このバンドのギタリストがジム・マッカーティという人物で、ミッチ・ライダーとデトロイト・ホイールズのギタリストだったこと、その後カクタスでもギターを弾いていたことなどを調べ出し、古い音源にハマっていくわけでした。

4曲目
「CCライダー Jenny Take A Ride」ミッチ・ライダーとデトロイト・ホイールズ Mitch Ryder & The Detroit Wheels (1965)

デトロイト・ホイールズの代表曲です。デトロイト・ロックの代表的なナンバーと言っても過言ではないでしょう。

5曲目
「CCライダー Jenny Take A Ride」ディープ・パープル Deep Purple (2021)

6曲目
「オー・ウェル Oh, Well」ディープ・パープル Deep Purple (2021)

昨年11月にリリースされたディープ・パープルの最新盤は45回転2枚組のカヴァー集でした。その中には、ニュー・オリンズ系やらリトル・フィートの「ディキシー・チキン」までやっておりまして、この2曲もやっているんです。なかなかディープ・パープルの音になっておりまして、非常に楽しめました。ジミー・ペイジ&ブラック・クロウズの「オー・ウェル」はまたの機会にご紹介しましょう。

7曲目
「悪魔とモリ-Devil With A Blue Dress On / Good Golly Miss Molly」ミッチ・ライダーとデトロイト・ホイールズ Mitch Ryder & The Detroit Wheels (1965)

少々お時間をいただいてデトロイト・ロック、デトロイト・テクノ等の概要をご説明し、彼らの人気曲をご紹介しました。このままのメドレーで多くのアーティストがライヴの最後にやって盛り上がるという元ネタです。いろいろなアーティストがやっています。ジョニー&エドガー・ウィンターも「トゥゲザー」でやってますね。

8曲目
「隠れ煙草 Smokin In The Boys Room」ブラウンズヴィル・ステーション Brownsville Station (1973)

ステージで目立つことをやるのがデトロイトの土地柄、コミックバンドにカテゴライズされるこの連中も70年代は人気がありました。後にモトリー・クルーがカヴァーして有名になった曲です。リーダーのカブ・コーダは音楽に造詣が深くHMVのレコード評を書く人でもあり、侮れない連中です。またデトロイトに拠点を置くCREEMという雑誌は、キャメロン・クロウやパティ・スミスがライターを務めていたこともあり、また「ヘヴィメタル」や「ヒップホップ」という言葉を生み出した連中です。音楽都市としてのデトロイトも侮れません。

9曲目
「デトロイト・ロック・シティ Detroit Rock City」キッス Kiss (1976)

外から見たデトロイトと言うべき曲でしょうか。イスラエル生まれのジーン・シモンズ以外はニュー・ヨーカーの集まりですからね。ハデなステージが売りという部分ではデトロイト流です。

10曲目
「スクールズ・アウト School’s Out」アリス・クーパー Alice Cooper (1972)

ステージの派手さでは負けておりません、アリス・クーパーもデトロイトです。ショック・ロックという言葉も懐かしいですね。

11曲目
「アメリカン・バンド We’re An American Band」グランド・ファンク・レイルロード Grand Funk Railroad (1973)

デトロイトを代表するバンドと言ったら彼らでしょうか。60年代にはテリー・ナイト&ザ・パックとして活躍した彼らも、グランド・ファンクとしてデビューするとき、テリー・ナイトをプロデューサーに据えて、デビュー後はいきなりヒット連発でした。80年代はボブ・シーガー&シルヴァー・ビュレット・バンドに居候して活動しておりました。庶民的なアメリカン・ロックは、繋がっていますね。どうしてもモーターシティとしてのデトロイトは工場労働者の多いエリアですから、ハートランド系が強いわけです。

そして、ラストは「ノー・ニュークス・コンサート」の終盤にデトロイト・メドレーをやったブルース・スプリングスティーンです。デトロイト・ホイールズの代表曲3つを繋げてやっております。フェイドアウトしちゃいますけどね…。

12曲目
「デトロイト・メドレー Detroit Medley」ブルース・スプリングスティーン Bruce Springsteen (1978)

次回は1940年代の貴重音源、V-Disc特集です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp

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