卒業式前のシーズンということか、お店が妙に混んでおりまして、サブカル80sのイベント準備は少々停滞気味です。それでも隙間時間を見つけては少しずつやっております。ともあれ、告知前にもかかわらず、満席になってしまいました。準備しないわけにはいきません。

80年代の日本人というと、サザンオールスターズやユーミン、チューブといったカーステレオの定番に加え、爆風スランプや松岡直也といったあたりも人気でした。個人的にはAB'Sや濱田金吾やダンガン・ブラザーズ・バンドにハマっていた時期もありました。そして思い出深いのが久保田利伸です。

デビュー・シングル「失意のダウンタウン」が1986年6月ですから、アナログで聴くアーティストという印象は薄いのですが、無いわけではありません。そもそも彼を知ったのは松岡直也の「Long For The East」へのゲスト参加でしたが、まだプロとして活動していたわけではなかったので未知の存在でした。

デビューしてきてからも「ああ、彼か」といった程度の認識、その後あれほど人気になるとは思いもしませんでしたが、とにかくアルバムも直ぐには出ませんでしたし、アナログレコード期はシングルが5枚出ているだけです。しかもうち1枚は12インチのみ、7インチ・シングルが4枚あればコンプリートというアーティストです。1989年のベスト・アルバム「the BADDEST」のCDはよく聴きました。デビュー曲以外はここに収録されており、非常に馴染みのある曲だったりします。

そんな事情から、まずデビュー盤「失意のダウンタウン c/w せめてGood Time今夜だけ」はかなりレアなものとなりますから、お値段は少々行ってしまいます。また2nd「TIMEシャワーに射たれて…」は12インチ・シングルしかありません。3rd「GODDESS～新しい女神～ c/w 一途な夜、無傷な朝」、4th「Cry On Your Smile c/w TAWAWAヒットパレード」、5th「You Were Mine c/w 永遠の翼 (HEAVENLY VERSION)」と７インチ盤はあるわけですが、「You Were Mine」は1988年2月リリースですから、もう普通に売られている時代ではありません。ウルトラ・レア盤ということになります。まあ「GODDESS」と「Cry On Your Smile」もじゅうぶんにレアですけどね。

「TIMEシャワーに射たれて…」は7インチ盤は存在しません。12インチのみです。…そういう時代だったかもしれませんが、こういうのはコレクターを惑わせるのでやめて欲しいですね。カップリングは同曲のDance Remixと好きな「流星のサドル」のDub Versionです。これはクボタ好きにとって買わないという選択肢は無いでしょう。

2016年にはアナログのボックス・セットがリリースされましたが、お手軽ではありません。13タイトル15枚組で完全予約制でしたからね。「MissIng」とか「La La La Love Song」とか、アナログレコードで聴きたい曲はあるんですけどねぇ…。さて、イベントでは何をかけましょうかね…。