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7インチ盤専門店雑記441「展覧会の絵」

昨日はサブカル近現代史の50s60sのイベント開催日でした。古い音源をいっぱい聴き(詰め込みすぎというご意見もあり…)、脳みそが低音を求めています。一方で、あの名曲を繰り返し聴いたもので、「新日本紀行」のイベントはやはり実現させたいなぁとも考えております。結局のところ、ブリティッシュ・インヴェージョンやロック黎明期の音源は魅力的でも、当時の年齢というファクターは支配的で、サンダーバードで歌い出し、ウルトラQで頷き合う、楽しいひと時でもありました。…さあ、来月は70s、選曲が悩ましいことでしょうよ。

そんなわけで、イベントではかけ難い代表、エマーソン・レイク&パーマーの「展覧会の絵」です。生まれてから4番目だか5番目に買ったLPでして、猛烈な回数聴いている盤です。ほぼリアルタイムで購入したのは2000円から2300円に価格改定された国内盤でした。ムソルグスキーの曲も、キース・エマーソンのオルガンも、グレッグ・レイクのアコギも声も大好きでした。静かなパートほど好きですね。

今はロシアの軍事侵攻で大変なことになってしまったウクライナの首都キーウは、私的にはこの盤のせいでキエフです。少し大人になって、キエフの大門が実在するものであることを知ったときは本当に驚きました。この盤からはずいぶん多くのことを学びました。クラシックもロックもまだ自分の好みが固まっていない12歳の時にリリースされた盤ですからねぇ。買ったのは中学生になってからですが、中学生には正直言って重かったですね。結果として時間の経過とともに、どんどん好きになりました。

最近よっしーさんの記事を読むせいか、少し感化されたようで、同じタイトルの盤でも音質等の違いが気になることもありまして、まあ見て見ぬふりしておりますが、手元に複数あれば聴き比べて遊ぶこともあるという程度にとどめております。

国内盤P-8200Aのマトが1-C-15というものと、米国Cotillion盤ELP 66666というものが手元にありまして、聴き比べにはうってつけです。それにしても何か気になるレコード番号ですよね。強力プッシュ盤とかですかね?マトは読み取れませんが、AT/GPの刻印は見えますね。エンジニアのジョージ・ピロスの手にかかると派手な鳴りを聴かせるということですが、まあクッキリシャッキリした鳴りです。国内盤の音が大人しく感じられます。個人的には長年国内盤を聴いてきたので、これがデフォルトとなっており、Cotillion盤の音はあまり好きではありません。…ライヴ盤ですから、普通はクリアで派手な方がいいんでしょうけどね…。

上がCotillion盤です

面白いのがジャケットで、色味も随分違えば、国内盤はボンヤリしていることを教えてくれます。また国内盤はかなり周辺が切れているので、原盤を写真にとって使ったような代物だったんですね。どうしても見慣れているものがいい年齢と申しましょうか、これでいいや的な気分になります。別にリマスター盤ではないのですが、気に入らないリマスタリングを施された21世紀盤と同じような印象を米国盤には抱いてしまいました。…やっぱり英国盤も聴いてみないといけませんかねぇ。

Cotillionはアトランティック傘下のレーベルでして、ルーサー・ヴァンドロスとかがいたソウルに強い会社ですが、有名なところではウッドストック・フェスティバルもここですね。…ということは、あまりいい印象のない盤ですから、元々好みではないのかもしれませんね。そこがねぇ、音楽っていい悪いじゃなくて、好きかどうかですからねぇ。

オークションの相場が、国内盤は1000円以下なのに、Cotillionは3000円近いんです。売りボックスに入れておきますが、フツーのお値段ですね、ウチでは。

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