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7インチ盤専門店雑記503「産業ロック:事始」

さて産業ロックのイベント準備開始です。どうしても売れ線狙いと揶揄するニュアンスが含まれますが、売れて何が悪い、渋谷陽一が嫌いだっただけだろう、曲がいいから売れたんでしょう、…というわけで、ポジティブに捉える内容で行きます。代表的なバンドの歴史を追って行くことになると思いますので、まずは「事始」、ヘッダー写真のように、デビュー・シングルや最初のメジャー・ヒットを集めてみました。

順番が難しいので、お値段の高い順番で行きましょう。まずはスティクスの「憧れのレディ」、これだけデビュー・シングルではなくてセカンドですが、初のメジャー・ヒットですね。1973年リリース時はローカル・ヒット、1975年に大ヒットとなった曲です。水戸黄門リズムと言われるヤツですが、大好きな曲です。ボロ盤が1万円しますが、結構いい状態のものを保有しておりまして、売りボックスには出してない非売品扱いです。契約関係のゴタゴタで、ベスト盤は録り直したテイクが収録されております。…デビュー・シングルは見たこともありませんが、はたして相場は如何ほどやら。

ジャーニー「メイク・ミー・フィール・オールライト」は日本でのデビュー・シングルです。猛烈な音圧でして、鳴らすのが楽しみです。ジャーニーは「Wheel InThe Sky」の大ヒットで一気に知名度を上げますが、それまでにプログレ色が濃いアルバムを3枚リリースしておりますから、その初期のシングルは猛烈なお値段になっております。80sのビッグ・ヒットはお安くなりますが、これもモノによりまして、プレス枚数の違いでしょうが、実は結構なレア盤の宝庫です。レコ屋的には有名アーティストのマイナー音源が最も価値が出ますので、お分かりいただけますでしょうか。

フォリナーもファースト・シングルだけはやたらとレアです。でもこれ、イントロが端折られておりますからねぇ…。いきなり大ヒットでしたが、皆さんLPを買ったのかなぁというややレア盤です。ある程度のお値段にはなりますが、マニア・コレクター向けの盤ですね。

ボストンもいきなりの大ヒットですが、これは中古盤市場で結構な玉数が流通しております。ただ48年前のリリースですから、そろそろ状態のいいブツは減ってきたかといった印象です。いい音で鳴るので、持つ価値はあるんですけどね。

そして、TOTO。これも大ヒット、玉数も豊富、45年経過…。やはり持つ価値はあるんですけど、ファースト・アルバムからは4曲シングル・カットしておりまして、3rdシングル「ジョージー・ポージー」だけがウルトラ高値で流通しております。4th「ロックメイカー」は見たこともありません。あれば高値でしょうが、流通しておりますかね…??

その他REOスピードワゴンやフリートウッド・マック、カンサス、スーパートランプあたりはバンドの歴史が長いので、デビュー・シングルがどうのという話題で取り上げるべきアーティストではありません。探す気にもなりません。

Electric Light Orchestraに関しては情報が錯綜しております。Wikipediaのディスコグラフィでは「10538 Overture」がファースト・シングルになっておりますが、The Moveからの移行のゴタゴタもあり、リリース状況が英国内の地域で異なるなど、かなり複雑です。そして「10538 Overture」は大好きな曲ですが、手に入りません。

まあイベント当日はLPでご容赦いただくとしましょうかね。…やはり時間が足りないということになりそうですね。もう既に2回に分けることを考え始めております。


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