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7インチ盤専門店雑記524「エリック・ジョンソン」

テキサス州オースティンのギタリスト、エリック・ジョンソンです。グラミーのベスト・インストルメンタル部門にしょっちゅうノミネートされる人です。ソロ・アルバムも人気ですが、クリストファー・クロスやキャロル・キングのバックアップでも高い評価を得ております。

ヘッダー写真は、彼を知るに至った1990年の「未来への扉 Ah Via Musicom」ですが、これのアナログが存在するらしいのですが、なかなかに入手困難です。如何せんトーン・マスターなどと呼ばれるギターのトーン、音色に徹底的に拘る人です。アナログ盤で聴いてみたいではありませんか。特に「未来への扉」は曲も好みのものが多く、一時他人に勧めまくっておりました。カフェのBGMとしても結構いけるので、開店当初はよく流しておりましたねぇ。「これ、誰ですか?」とよく訊かれたものです。

遡って1986年の「Tones」は何とかアナログで入手しました。それほど売れているわけではないので、入手困難であることには変わり有りません。バランス重視派とでも申しましょうか、オースティンだギターのトーン・マスターだという言葉から得られる先入観はすべて無用です。何とも聴きやすい音楽です。

これは2014年のライヴ盤ですが、まあ相変わらずといったところです。どこで人気があるのかよく分からないのですが、地元オースティンでは相当人気のようですが、欧州もこの手の音はいけるんですかね?

CDの時代も一応買ってはいたのですが、何だか散逸してしまいました。貸したままかな…?この2000年のライヴは結構好きでしたね。

問題は未開封のまま保管してある2010年のアナログレコード「Upclose」でして、オリジナル・リリースと少し後にいつの間にかリリースされていた「Let It Be Naked」的なアーティストの意向を汲んだ微調整済みの「Upclose Anotherlook」です。世間一般には違いが分からないと言われて酷評され、Wikipediaでも無視されたものですが、ご本人の意向なら尊重してあげたい気もします。「Your Book」という曲では、ゲストのSonny Landrethのギターが、もとはソロだけだったのが全篇で聴かれるようになったということで、スルーはできませんよね。

ちなみにYouTubeではAnotherlookの方は視聴不可になっておりました。

まあ、いい音のギターを聴きたかったら、エリック・ジョンソンという選択肢はアリです。私個人としてはストラト弾きであることだけが残念なんですけどね。

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