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7インチ盤専門店雑記360「イメルダ・メイ」

週末のイベントに向けて、缶詰めで作業をしておりますが、BGMにYouTubeで気になったアーティストをテキトーに流していたところ、イメルダ・メイのところで手が止まってしまいましたよ。時間がないときは、こういうのやめときゃいいのに、ついつい聴いてしまうんですよね。この人「何となく、よさそーだなー」で10年過ごしてしまったんです。ちょっと後悔しております。予想外に好きなタイプのアーティストでした。

ジェフ・ベックがいけないんですよ、と先に書いておきます。完全に先入観を植え付けられておりました。誤解に近い先入観でしたね。ジェフ・ベックと一緒にやっている音源はもっとエキセントリックでシャウトしている人というイメージだったのですが、バラードが殊の外いいですね。こんなに器用な人だとは思ってませんでした。

ダブリン生まれのアイリッシュ、イメルダ・メイは1974年生まれですから、既にヴェテランの域に達しておりますね。スタジオ・アルバムは6枚リリースされております。ロカビリー・リヴァイヴァルと言われるスタイルが中心ですが、かなり柔軟にいろいろやっております。アイルランドや英国では結構売れておりますが、アメリカ進出までは至りません。日本ではどうなんでしょうね。ジェフ・ベック絡み以外でこの人を聴いている人がどれほどおりますやら…。

とにかく、手を止めてくれたのは最近のアルバムです。2017年の「Life Love Flesh Blood」と2021年の「11 Past The Hour」、かなり気になります。特に「Call Me」と「Diamonds」というおとなしめ2曲がいいです。でも売れておりません。「Call Me」はシングルカットもしたみたいですけどね。残念ですね、これで売れないとは。「Call Me」が収録されている「Life Love Flesh Blood」はT・ボーン・バーネットがプロデュースしていますから、もっと早くちゃんと聴くべきでした。私的にはT・ボーン・バーネットがプロデュースしたものにハズレなしです。

まあ実際に聴いていただけると分かると思います。「Call Me」は文句なし、いい曲だと思いますよ。ただし、結構やんちゃな曲もありますから、リスナーを選ぶアーティストかもしれません。


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