見出し画像

FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 034:21世紀に聴くアナログ第3回

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第34回(2022年5月20日(金)20時~
(再放送:5月22日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週は21世紀に聴くアナログの第3回です。米国中心、英国中心ときましたから、今回はボーダーレスなアーティストを中心にお届けしました。

1曲目
「Weird Fishes」Lianne La Havas (2020)
2曲目
「Bittersweet」Lianne La Havas (2020)

英国のシンガー・ソングライターでもあり、プロデューサーでもあるキュートな女性、リアン・ラ・ハヴァスさんからスタートです。アコースティック・ギターを弾きながら歌うスタイルの方で、お父さんがギリシャ人、お母さんがジャマイカ人です。ジュールズ・帆ランドのTV番組出演をきっかけにボン・イヴェールのツアーに参加したり、今後の活躍が期待される注目株です。

3曲目
「Atomised」Go Go Penguin (2020)

一時は新種のイージーリスニングかと思っていたゴー・ゴー・ペンギンですが、新しさを感じさせるという意味ではなかなかです。ドン・ウォズが気に入って、ついにブルーノート入りを果たしました。エレクトロニカを生楽器でやっているような不思議な音世界です。

4曲目
「Kora Cornerius Mix」Go Go Penguin (1973)

ブルーノートの1作目の翌年にはさっそくにリミックス集がでまして、よくよく聴けば素材感満載です。いろいろなリミキサーが参加していますが、冒頭を飾るコーネリアスが最も格好よいのでは。

5曲目
「Smells Like Teen Spirit」Tom Misch (2022)
6曲目
「Chain Reaction」om Misch (2022)

2012年頃からサウンドクラウドで発信を始め、2018年にファースト・アルバムというトム・ミッシュですが、もっと前からいるような印象ですね。2018年の「ジオグラフィ」がいきなり名作といった印象でした。2022年3月にコロナ禍のためオンラインでやったセッションなどを集めた音源をまとめたアルバムをリリースしてくれました。そこから2曲ご紹介しました。

7曲目
「Manchester」Kishi Bashi (2012)
8曲目
「Bright Whites」Kishi Bashi (2012)

ニュー・ヨークで活動している日系二世のキシバシさんはヴァイオリニストですが、マルチ・インストルメンタリストです。とにかく音のレンジが広く、アッパーな曲と相俟って、新しさがあふれ出ている音です。

9曲目
「Let Them Talk」Hugh Laurie (2012)
10曲目
「St. James Infermary」Hug Laurie (2012)

新奇さとは無縁のニュー・オリンズ系からもお一人ということで、英国の作家であり俳優であり、コメディアンであり、ピアニストであり、歌手でもある、ヒュー・ローリーをご紹介しました。「ドクター・ハウス」というドラマでゴールデングローブ賞も受賞している方です。

11曲目
「Message Of Hope」Blue Note All-Stars (2017)

ラストは、やはりブルーノートで〆です。ロバート・グラスパー色が濃いのは仕方ない、ブルーノート・オールスターズです。この曲のメッセージがこのご時世、世界に伝わることを願って。

次回は村上春樹の音楽特集の第1回、ポップス/ロック編です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?