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7インチ盤専門店雑記234「ボストン」

先週あたり、えらくいい音で鳴るドゥービー・ブラザーズの7インチ盤をいろいろ聴き比べて楽しんだわけですが、「はて、イチバンいい音で聴きたいのは何だろう?」と考えてしまいまして、あれこれ考えてみたり、売りボックスをガサゴソと漁ってみたり、怪しいオジサンになっております。まあ、先週何十回聴いたかといった状況の「ドゥ―ビー・ストリート」は筆頭候補です。

他には、いわゆるレファレンス盤として使っている「I.G.Y.」とか、レッド・ツェッペリンあたりでしょうかね~。

日米の聴き比べも面白いです
ステレオとモノラルの聴き比べも面白いです

そして、これまでレファレンス的に使ったことはありませんけど、いい鳴りだなと思うのがボストンの各シングルですね。ヘッダー写真の「宇宙の彼方へ More Than A Feeling」はいい音で鳴らしたい欲求が強いですねぇ…。トム・ショルツの拘りは素晴らしい結果を産んでおります。この曲のシングル盤、何故か見本盤のマトが「1-A-2」です。手元には「1-A-1」もありますから、存在しないわけではない…。そして差はない。…当然ですかね。

…米「アマンダ」のスリーヴ・デザイン、どうしちゃったんですかね?時間がなかったかな?

「アマンダ」は日米の聴き比べができますが、さすがにこれはかなり違いますな。…でも、この違いは好みの問題という気もしますね。どっちがいいという話ではないなぁ。生々しい鳴りという意味では米国盤、端正な鳴りは日本盤、…ですかね。

ボストン、最近ターンテーブルにのせることは多くないかもしれませんが、大好きなバンドです。LPも予備をしっかり持っていますが、再発もされているので、その辺はあまり心配しなくてもよかったようです。ただし、「サード・ステージ」はシュリンクを切っていない未開封盤でして、こういうものには少し価値を感じています。

さらにボストンの面白いところは、「No Synthesizers Used, No Computers Used」とわざわざ書いてあることです。M.I.T.出身のエンジニアでもあるトム・ショルツがこういうことを言うのが面白いというのもありますが、この拘りは好きですね。映画の世界でもCG登場前と後で作り方がまるで違ってしまったようですが、例えば「ブレードランナー」が「No CG Used」であることに価値を見出す人がどれほどいらっしゃいますかね。

私は、ディテールにこだわるアナログ・マンであり続けたいと思います。


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