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清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : noteつながりを活かすという経営戦略

多くの飲食店関連経営者が「こりゃ…あかん」と思っていることでしょうよ。コロナで大打撃もまあ助成金などで救われたりもしましたが、それも限りがあります。次に、ロシアの軍事侵攻…もうロシアvsウクライナ戦争と言って間違いではないでしょう…、あれのおかげで輸入食材が入手困難になったり、価格高騰となったりしていますよね。加えて、鳥インフルやら飼料高騰やらの影響とかで、まあいろいろなものの価格が高騰しております。さらに人手不足ですと。…何なんですかね。

まあ、先週から一人、新人さんが加わってウチは少し助かりましたが、コロナ前は6人いたスタッフも、これで3人から4人に増えたところでして、売上が落ち込んでいる分、バランスはとれていますが、キツイことはキツイですね。食材は、バターチキン・カレーやアマトリチャーナに使うイタリアン・トマトが1.5倍に値上がり、オリーブオイルは入手困難、肉類や乳製品の値上がりも結構激しいです。卵もねぇ、カミサンが焼いてくれるケーキはすべて卵を使いますからねぇ…。当然ながら、経営方針の変更やら、経営戦略の見直しやら、…ということばかり考えております。

経営者って、本当にカネのことばかり考えているわけで、役人の頃に想像していたのとはずいぶん違うものであると実感しています。自己実現だの、パーソナル・ブランディングだのという意味からは、一度はやっておくべきものという気もしますが、思っていたほど楽しくないというのが正直な感想です。

コロナが始まった頃に、ただ指を咥えて潰れるのを待つのも能がないと思い、多角化を目指して、noteで文章を発信し始めました。…それまでも週一ペースで書いてましたけどね。ウェブ通販とかもbaseで始めましたが、それもボチボチといったところで、最近ようやく売上が伸びてきました。…もう少し伸ばさないといけませんかね。noteの方はいろいろ面白いつながりも出てきて楽しんでおりますが、まあビジネスツールというわけじゃなし、アウトプットのチャンネルとしては大事にしたいなといったところです。

パーソナル・ブランディングから思うに、まだまだ自分にやれることはありそうですから、何か新規の事業展開とかやってみたいなと思います。そうとなれば資源/リソースの集中。持てるリソースはほぼ活用中ですが、人間が平等に有する根源的リソース、すなわち時間をどう有効活用するか、もっともっと削れる部分を削ることで何ができるか、などと考えております。

「noteなんぞ書いている場合じゃなかんべ」という考えもなくはないのですが、書くことは基本的なアウトプットでして、思考も整理されますし、他人様とシェアすることで、わずかながらでも前進していると思えます。停滞しているときは案外大事です。

…と、そんな他愛もないことを考えておりますと、こんなメッセージが表示されまして、「なんじゃらほい」とリンクをクリックしてみれば、2月末におフランスからわざわざ遊びにいらしたムーンサイクル姐さんではあーりませんか。ご丁寧に旅のご報告を綴ってらっしゃいます。有り難いこって、ウチのお店も紹介していただいております。

なんかしらん激混みの日に、おずおずと話しかけていらしたので、下町文化勉強中の女子大生かと思ったら、いきなりおフランスネタを出してくるではありませんか…、違うか。「ぼやぼやにゃんこがどうの…」とぼそぼそ話し始めるから、「なんだムーンサイクルさんかいな…」って、流れでしたっけね?「アンタ、パリ在住やないんかい!」ってつっこみはしませんでしたが…、一時帰国中ということは分かっていたものの、マジでご来店いただけるとは思ってなかったもので…。あーら、嬉しいのなんの…。

だってさ、昭和テイストみちみちで下ネタまじりの文章からは想像もつかないアピアランス…、ヴィジュアル違い過ぎですがな。まじでもう20歳くらい上の方かと思っておりました。まあお隣のテーブルで食していらした常連さんとの会話にグイグイ喰い込んでくるあたり、まぎれもなくムーンサイクルさんなんですけど…。あー、ビックリしたぁ、みたいな日でしたね…。でも嬉しかったな、「遠来の友きたる、佳き日かな」と勝手に友だちにしてしまいますが、人のつながりって面白いかも、なんて考えております。

実は、先週、先々週は2週続けて、カナダから一時帰国中の某グローブトロッター女子もいらっしゃいまして、オープンから閉店までしゃべくりまくっていかれました。「何や知らんけど、グローバルなカフェめし屋だな」などと思ったりもしますが、…そういえば、今店内にいらっしゃるお客様は全員non-Japaneseですね…。インバウンドも復活していることは確かなんですけど…、なんで?急に地球が高速回転し始めたような、異な気分ですな…。

この私、高山のアウトプットの結晶は確かに清澄白河のカフェめし屋、GINGER.TOKYOなわけですが、これはあくまで手段のはず。そして、こうやって大量に文章を書いて発信しまくるのも高山的アウトプットの一つなわけですが…。ここから繋がって、ラジオ・パーソナリティのお誘いもいただきましたし、「note読んでますよ」と匂わせて帰られるお客様も時々いらっしゃいます。まあ集客ツールにしては、あまりに非効率的ですし、提供しているお料理のことなんぞ書いたこともないわけですが、飲食店は目的ではなく、パーソナル・ブランディング実現の手段というわけで、noteはその手助けにはなっております。

結局のところ、音楽絡みで何かするのが手っ取り早い人間だとは思いますが、如何せん呆れられるほどいろいろな経験をしてきているもので、いくらでもやりたいことが出てきてしまいます。積極的に友だちをを作らない性格ですから、人の繋がりに活路を見出すことは難しいのですが、何か面白いことができないか、少し考えてみますかね。

さあ、そろそろELOの「ミスター・ブルー・スカイ」よろしく、何か楽しいことでもやりたいですねぇ。まあ、2012年のくたびれた方のミスター・ブルー・スカイですけどね…。気分はドリフ並みに「よーし、次いってみよー」ってね…。


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