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清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : ありがとう、ジェフ・ベック

年明け早々ジェフ・ベックの訃報で驚かされました。長年聴き親しんできたミュージシャンが亡くなるのはなかなか辛いものがあります。クリスティン・マクヴィのときも、旧友に先立たれたような感覚でした。ジェフ・ベックは来日公演も相当の回数足を運びましたし、いまだにカフェではしょっちゅう聴いていましたから、喪失感のようなものが少し経ってからきそうです。これは辛いな。今のところは、どちらかというと感謝のような感情にまみれています。

これで全部かどうかわかりませんけど、とりあえず手元には7枚

昔から聴き続けているアーティストは皆さん高齢者になってますから、アタマでは理解しているんです。今年も多くの訃報に驚かされることになるのでしょう。…まいったなぁ。私はとりわけ友だち付き合いが良い方ではなくて、唯一カミサンが友だちみたいな人です。正直なところ、友だちが少なくても何にも問題はないんです。そういう理由もあるとは思うんですけど、結局落ち込んでいる時や背中を押して欲しいときに励まされるのは音楽だったりする人間なので、ミュージシャンの死というのは、ある意味、友だちの死に近い感覚なんですね。

なにはともあれ、一時代を築いたロック・ミュージックを代表するギタリストの一人なわけで、かなり多くの時間を彼のギターとともに過ごしてきたことは事実です。レッド・ツェッペリンとどちらが多いかなというくらい、かなり多く聴きこんできたアーティストです。当然ながら彼がやっている音源は、可能なかぎり押さえています。もちろん7インチ盤も可能な限りコレクションしていたりします。

さて、そんなわけで、私の周囲にはジェフ・ベックあたりの音楽が好きな人間が多いわけです。昨日も「追悼、追悼」と集まって散々聴きまくりました。ジェフ・ベックの翌日に亡くなったバックマン・ターナー・オーヴァードライヴのドラマー、ロビー・バックマンの追悼ということもあり、BTOも少しは聴きました。昨日は朝一でデヴィッド・クロスビーの訃報も入ってきて、お昼ごろはクロスビー&ナッシュをフィーチャーしたデヴィッド・ギルモアのアイランド・ツアーを視聴したりもしました。

今年はこんな感じで、誰かの追悼でという音楽の聴き方が中心になってくるのでしょうか。実は自分のトーク・イヴェントで主要なミュージシャンの生年月日順に並べた資料を共有したこともあるんです。生年月日順に並べると新たに見えてくることがあるんです。自分が好んで聴いてきたミュージシャンの誕生日は、1945年前後に集中しているんです。まあ第二次世界大戦終結の年なわけです。結局のところ、日本でも同じ、団塊の世代に集中しているんです。やっぱり人口が多いとそれだけ活躍する人間も出てくるのでしょう。…要は、これからドッとくるわけですか、…お別れが。いやあたまらんな。

とにかく、ここ数年、自分も頑張らないとと思わせてくれているミュージシャンの代表はソニー・ロリンズとボブ・ディランです。ディランはギターを弾かなくなってしまいましたが、まだまだ詞はかけますから、生涯現役と思っています。ソニー・ロリンズは、もう生ける伝説です。彼は1930年9月7日生まれ、御年92歳です。無理を承知で言いますが、いつまでもお元気でいて欲しいものです。


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