昼食後、貴美子さん外で何かを探している。

「肥料はないんかと思って。」と。

何に使うのか伺うと、館内置きの観葉植物の鉢から小さな小さな芽が出ていたんだとか。

それを摘んで育ててみようということらしい。

一緒に肥料を探してみたけれど、無かった。

ごめんね。おかえり。

そうだ。

活力剤があるじゃないか。

「これしかないけど、試してみる？」とお渡ししてみた。

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夕方、居室にお邪魔してみた。

「1本じゃ多いから、5、6滴垂らしてみたんよ。」

『ベンガレンシス』という植物の小さな芽。

大きく育てよ。貴美子さんの暮らしの活力にもなるから。