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最終話*ボンさんからの虹の便り

ボンさんが亡くなってから、私達が見た夢。

Tは、ボンさんとホウホウがあの場所で走り回ってる夢を見た。

私はなぜかホッピングして遊んでいて、ボンさんがマネして前足をピョンピョンしているのを見て爆笑している夢をみた。


ボンさんが宇宙に還ってから、ある時ふとイチに聞いてみた。


『ねぇねぇ、ボンさんとなんかおしゃべりした?』


そう聞くと、『にゃあ』と、返事した。

『うそ~、なんて?なんておしゃべりしたん?ボンさんなんて言ってたん?』

『にゃあ~にゃあ~』

『え~、わからん~、はははは』

イチとそんなやり取りをした。


そんなやり取りを知りもしないTが次の日の朝、こんな事を言い出した。

『ちょ、聞いてや。 寝てる時に金縛りにあってさ、なんか腹の上に乗ってきてん。何や?!ってなってたら、傍にいたイチが喋ってん。

「それ、ボンさんだよ。オレはゲイシャだ。ここはあったけ~なあって言ってた」


って、喋ってん! めっちゃオモロない?』

私はそれを聞いてビックリした。



それで、昨日のイチとのやり取りをTに話した。


『すげ~な! ボンさんの「オレはゲイシャだ」ってなんやろ?』


と、Tが言った。

私にはちょっと心当たりがあった。

『わたしさ、よくボンさんは芸術家みたいだなって思ってたんだよねぇ……生き様とかさロックじゃし』

そう言うと、『あ!俺もや!俺もよく思ってた!』とTも言った。


もしかしたら、『芸術家』って言うのをボンさんには『ゲイシャ』と伝わっていたのかな?

はたまた、イチが聞き間違えたのか、、、、。


ボンさんは私達が『ボンさんは芸術家みたい』って喜んでるのが、もしかしたら嬉しかったのかもしれない。


ある日、私達は普段出掛けない場所に珍しく出掛けた。

二人であてもなくフラフラしていると、ダイニングカフェの前でそこの店主さんに突然、

『寄ってって!珈琲飲んでって!』

って、賑やかに声をかけられた。

勢いに押されてなんとなく『んじゃあ………入ってみる?』って勢いに押されて入ってみた。

店内には何やらセラピストさんやら落語家さんやらがいて、イベント中だった。

そこに絵の展示もあり、ちょうど私が着いた席の真横にポストカードが並べられていた。

私は、その中の一枚に釘付けになった。

すぐ手に取って、バンバンTの肩を叩きながら見せた。

『みてみて!!!ボンさんがおる!!』

『……………うおっ!!ほんまや!!!』





そこにあった絵は、虹を渡ったボンさんの姿だった。






↑実際のポストカード↑ 作者不明


ボンさんは3月4日に旅立って、その日は5月4日。


ボンさんの月命日だった。


きっと無事に虹を渡れて、お便りをくれたんだね。

二人でそう話した。

最後まで粋なボンさん。


ボンさんは、これまでも、これからも、ずっと最高だよ。


私達のロックスターだぜ。


あの場所で出逢って、あの場所でお別れをしたね。

こんな出逢いと別れを体験させてくれて、ありがとう。

心が繋がるってこと、感じさせてくれて、ありがとう。

ボンさん達と過ごした日々は、ずっと幸せでした。


『また、遊ぼうね。また、みんなで散歩しようね!!』





私の中で、ボンさんとホウホウのテーマソングになっていたのは、

イースタンユースの『青すぎる空』。






いずれ暮らしの果てに散る。




『生きてるだけで、ぼくたちはえらいんだよ』











最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。





special thanks : Junさん

アニマルコミュニケーションにご興味ある方は、Junさんのブログを見てみて下さい♪
https://ameblo.jp/teamhysteric/entry-11088853265.html?frm=theme

わたしはとてもアニマルコミュニケーションで心の整理を助けて頂いたし、気付きが沢山あったし、ボンさん達との心の距離をぐんと縮める事ができました。

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