銀座愁流

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銀座愁流

嘘や小説を書いています。 こんな電子書籍を出したりしました。 『アバラハウス』https://amzn.to/2H9DQIn

最近の記事

思考のスタンピート

最近AIの技術がものすごい飛躍を遂げる中で、人間がどのように考えているのか、自我とは何かなど、今までなかなか触れられていなかったところについて色々な記事を目にするようになった。 頭脳と精神は非常に密接な関係があると思うので誤った知識は事故を生んでしまうのではないかという危惧がある。 思考の問題が恒常的に発生して危険を感じたりしたときは、まずは病院に行ってほしい。 自分は精神科医でもないしカウンセラーでもない。なのでどうか鵜呑みにしないで欲しい、あぁそういう人もいるのねくらいの

    • AIに童話を(1)

      AIアシスタントに応募してみたところ、使わせていただけることになったのでちょっと童話を書いてもらった。 AIアシスタントに出す命令は実際に自分が頭の中で童話などを書くとき、短いエッセイを書こうとする際に実際にこんな感じのことを考えて書いているなと言うのを再現してある。命令文がおかしいところもあるが自分の頭の中で言葉にしているのが実際にこういうものに近い。 つまり頭の中では話し言葉とも書き言葉ともちょっと違った文法や記法で思考を蓄えている。これを読んでいただいている人の中にも、

      • Twitterの有料化が結構大騒ぎになってるのを見たらこれを思い出した。

        • スモーキング・オン・ザ・ドア:ep5

          いつになったら自分はちゃんと死ねるんだろう。本当に死ねる時が来たら自分が誰なのか思い出せるんだろうか。 浮遊霊になってもう一年が過ぎていた。 確かに自分は幽霊のはずなのだけれど、俺を見える人たちは俺のことを怖がらない。 だから自分が幽霊だという自覚もあまりなく、例えるならニートってこんなものなのかなと思うくらいの感じだ。イケメンとリカと茂さんの3人は俺の存在を認識して受け入れて、彼ら自身の生活を送っている。 イケメンは彼女ができた。リカは心の支えになってくれる客ができたよ

        思考のスタンピート

          アバラ通信廃刊のお知らせ

          いつもお世話になっております。銀座です。この度、3年以上ご愛顧いただきましたアバラ通信を廃刊とさせていただくことに決めましたのでご報告させていただきます。

          アバラ通信廃刊のお知らせ

          ノースプラッシュ

          片方ずつ、腕を大きく回す。肩と背中の筋肉が隆起するのを感じる。 今日は無風のはずなのに下から煽る風を感じた。 しっとりと汗がにじみ出てくる足の裏でしっかりと地面を噛みながら、ゆっくりと先端まで歩いていく。水に気付かれないようにすればいい。10mの眼下にそれは待っている。

          ノースプラッシュ

          エレベーター

          やっぱり同じところをぐるぐると回っている気がする。 オフィス街の立体駐車場。チケットを取ってゲートをくぐってからしばらく、全然駐車場に空きがない。 2階を過ぎたあたりからもう数え切れないくらい同じ景色を見ている。 ここを曲がって、次の左側にエレベーターがあって。消化器があって、障害者用駐車場エリアがあって、けれどまだ無い。空きがない。 時折降りてくる車とすれ違うのだけれど空きは一向にないのでどの階から降りてきているのかわからない。大丈夫、きっともうすぐ見つかるはずだ。

          エレベーター

          読書感想文をやっつけろ

          そういえば自分は夏休みの宿題で、読書感想文に苦労したことがない。けれどSNSに流れていく”読書感想文”という言葉を見ると、それは夏休みの宿題の中でもかなりのボスキャラなのかもしれない。 自分は絵日記が大嫌いだったのでメインのボスはどう考えてもそちらだったのだ。とうの昔に枯れてしまった朝顔の絵日記を描かなければならないのが地獄なのは当たり前だが、読書感想文に苦手意識が無かっただけで実は相当助かっていたのかもしれない。

          読書感想文をやっつけろ

          人生未定

          「お疲れさまです。お先に失礼します。」 着替え部屋に声をかける。 ステージを終えた姉さんたちは化粧を落としたり雑談に花を咲かせている。 「あ、しんちゃん。明日からあたし仙台だから。お土産買ってくるからね」 踊り子さんは各地の劇場を定期的に回る。さつきさんはここがメインだけれど色んな劇場に呼ばれる人気の踊り子だ。 「いーなぁ。私もおいしいもの食べに行きたいわー」 一番の古株のあかりさんが羨ましそうな声を上げる。

          人生未定

          深夜の客人(2)

          「トゥルルルーッ、トゥルルルーッ」 先輩に電話を掛ける。 「おぅ。こんな時間にどうした」 「どうしたじゃないっすよ。このバッグの中何が入ってるんすか。さっき家に変なやつが入ってきました。今警察署入口の交差点のところのコンビニにいます」 「いやいやまてまて、そんなはずねぇ。その中そんなやばいもんは入ってねーって。ちょっと落ち着いてそこにいろ。なっ。すぐ行く。絶対そこを動くなよ。危ないものなんて入ってねーから。なっ、待ってろよ」

          深夜の客人(2)

          深夜の客人(1)

          「裏口近辺に生体反応。不法侵入です」 朝の4時。ベッドの脇の目覚まし時計のディスプレイが赤く光り、警告メッセージが読み上げられる。 慌てて机の脇のバッグを見る。もしかしたらこれのせいかもしれない。先輩から無理やり預けさせられたバッグ。絶対に開けるなと言われたので中身は見ていないけれど、あの先輩のことだから中に違法薬物が入っていてもおかしくない。警察に通報するわけには行かない。

          深夜の客人(1)

          ネガティブをぶっとばせ

          今日は雨が降っている。明日は折角の休みだし、SRもたまには走らせてやらないとって思っていたのだけれど どうやらちょっと厳しそうだ。

          ネガティブをぶっとばせ

          おでん有益

          たっつぁーん。お疲れ。 うん。今日はヒロシと。駆けつけ3杯?いやまぁまぁ。今日は二軒目だしさ、明日も仕事だからそんなに飲めねーから。きょうはたっつぁんに聞きたいことがあってきたんだよ。さっき駅前の居酒屋でさ、おでんの話になってね。

          おでん有益

          ベテルギウスライダー

          カチン、シュボッ。 ジッポーで火を付けるタバコはうまい。 20台ほどの車が止められるコンビニの駐車場で、店の明かりを頼りに火を付ける。 さっき停めたばかりのバイクのエンジンはまだ少し湯気を出して次に火が入れられるのを待っている。 なんでタバコを吸いたいと思ったんだっけ。もしかしたら革ジャンのポケットにある缶コーヒーのせいかもしれない。 プルトップを開ける。コンビニの缶コーヒーは少しぬるい。

          ベテルギウスライダー

          おっぱいメレンゲチョコレート

          子供の頃、あれは確か夏の暑い日だったと思うんだけれど、なんか空からちょうどポリバケツくらいの大きさの物体が降りてきて、ピカピカ光るライトから小さなソフビみたいなやつが出てきたんだよな。「おっぱいメレンゲチョコレート」もちろん言葉は違うだろうしちゃんと意味のある別の言葉だったのかもしれない。 子供だった俺は怖くなって大人のいるところに逃げないといけないと走り出した。近所の駄菓子屋に向かう。あそこなら誰かに会えるはずだ。すれ違う人のいない道にどんどん不安は膨らまされるだけだった

          おっぱいメレンゲチョコレート

          ロックンロールパラダイス

          「先輩なんか面白いことないっすか。」 「お、お前いいところに来たな。あるぞ。俺、新興宗教でも始めようと思ってんだ」 「え、俺後輩やめていいっすか?一体どんな宗教です?有名なやつです?」 「いや、まだない。だって俺が教祖だから。いっちょ教祖ってやつになってみようかなって。ロックンロールパラダイスなんて名前はどうだろう」

          ロックンロールパラダイス