こんにちは。

宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」を観てきました。
（なるだけネタバレなし！）

もともと原作の本があり、それを題材として宮崎駿流の作品にしたものらしいです。
原作の本は10年以上前に読んでいて、結構良い本だったと当時は感じており、ただ内容はあまり覚えてはいない。
個人的にはいわゆる自己啓発の類に入るのではないかと思っている。

なので、原作の世界観をそのままやってしまうと、現実世界が舞台になるし、そもそもスタジオジブリっぽいアニメになるのかな？という疑問はあった。

実際に観てそこは問題なかった。
というか、原作とはまったく異なるテイスト（覚えていないのもあるけど）、ジブリっぽい世界観や描写が再現されているし、そこは杞憂だった。

正直、一回観ただけではよく分からない部分があった。
それはメタ的なものを含んでいるからだろうか、過去の作品と比較すると、千と千尋の神隠しっぽい感じもした。
個人的には「千と～」もあまり好みではなかったが、後からの評価をみてなるほどなと思った部分もある。
なので、時間経ってから評価される部分もあるのだろうか。

そしてなにより今作、1枚のポスター以外、まったく広告を打っていないことに驚き。

これはジブリというブランドネームがあるからこそ、公開されるんだという口コミは自然と周りから伝わってくるけど、まったく無名、もしくはマイナーな制作会社がやったところで何の効果もきっとないだろう。

いまはSNSや動画で、日々情報が膨大な量で公開され、消費されていく。
だから嫌でも情報は入ってくるけれど、敢えてそこでPRしないことで、ユーザー自ら情報を取りにいくというのも狙いなのだろうか？
人間、隠されたものほど気になってしまうだろうし。

この戦略が興行的に上手くいくかどうかは分からないけど、ひさびさのジブリを映画館で見てなんかほっこりしました。