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ポストコロナの公演制作#10 【打開策を探る前に】

これまで、長々と厳しい現状ばかり書いてきましたが、お待たせいたしました。ようやく乗り越えるために何ができるか書いていきたいと思います。

もうここまでくればわかっていただけると思いますが、ここでは、あくまでも「リアルの公演活動を続けていく」ために、どういう可能性があるか、何かできないか、いろいろ書いていきたいと思います。

ただ、私自身が模索中で、この逆境を打破できる特効薬などは持っていません。派手さはなく地味な取り組みが多いでしょう。これから書いていくことは、考えや思いつきをはきだしている程度に思ってください。

コロナ禍前は順調だったか

まず、これまでどうだったか、再確認が非常に重要です。コロナ禍前は、これについては順調だった、これについてはうまくいっていなかったかなど、あらゆる数字、記憶を整理、直視し、それから次のステップに進みましょう。

これまでいろいろと現状認識について、書いてきたことにも理由があります。少しずれた話に聞こえるかもしれませんが、東日本大震災の時、それを痛感しました。

東日本大震災の時、多くの地域、産業が大打撃を受けましたが、意外と忘れがちなことは、震災前から多くの被災地が衰退していたことです。ある町のタクシードライバーなど「この町は、震災前から死んでいたんだよ」と言っていました。

震災後、被災地に多額の復興資金が投入され、震災前からあった産業が復活しましたが、数年後には破綻した例が多くあります。

うまくいってなかった産業が、被災したので復旧したが、それはうまくいってなかった状態に戻しただけ。冷静に考えれば、それではその後うまくいかない可能性が高いですよね。

しかし、震災の影響の大きさ、国の方針など、複雑な要因が絡み、その選択をした結果、今もうまくいっていない地域が多くあります。

どうも僕らは、自分自身のこれまでやってきたことを振り返り(特に失敗を)真摯に受け止め、同じ失敗を繰り返さないようにするということが不得意なようです。

ですので、まずは、コロナか禍前はどうだったか、コロナによりどのような被害を受けたか、いいことも、わるいことも、しっかり受け止めることから始めることが、非常に大事だと思っています。

そしてそれから、「今後どうするか」考えるべきだと思っています。前回書いたように、よく考えず、これまでやろうと思ったこともないのに「できることがない!じゃあオンラインレッスンだ」では、失敗する可能性が高いわけです。

すでに痛手を負っていて、さらに失敗すると、今度はさらに立ち直るのが難しくなります。

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