ヒラルディージョ

横浜で細々とフラメンコ、タンゴ、ラテン音楽などの公演を開催してきました。多くの方々同様…

ヒラルディージョ

横浜で細々とフラメンコ、タンゴ、ラテン音楽などの公演を開催してきました。多くの方々同様、新型コロナウィルスの影響で多くの企画が中止になり、今後の状況を見据えつつ、どのように展開するか模索中。http://giraldillo.org/

最近の記事

ポストコロナの公演制作#10 【打開策を探る前に】

これまで、長々と厳しい現状ばかり書いてきましたが、お待たせいたしました。ようやく乗り越えるために何ができるか書いていきたいと思います。 もうここまでくればわかっていただけると思いますが、ここでは、あくまでも「リアルの公演活動を続けていく」ために、どういう可能性があるか、何かできないか、いろいろ書いていきたいと思います。 ただ、私自身が模索中で、この逆境を打破できる特効薬などは持っていません。派手さはなく地味な取り組みが多いでしょう。これから書いていくことは、考えや思いつき

    • ポストコロナの公演制作#9 【オンラインレッスン】

      それでは、話を戻して、オンラインレッスンはどうかというと、おそらくネット配信より厳しいと思います。 多くのオンラインレッスンが難しいだろうこれについていろいろ書こうと思っていたのですが、少し調べていたことろ、ダンスインストラクターの方が、ユーチューブで、ほぼ私の言いたいことを言っていたので、そちらをご覧ください。 ジャンルは違いますが、コロナ禍前からユーチューブで成功している方の発言で、腑に落ちることを言っております。 この動画で言っている内容を簡単にまとめてみますと、

      • ポストコロナの公演制作#8【番外編:文化芸術活動の継続支援事業】

        「オンラインレッスン」について書くつもりでしたが、早く載せたほうがいい情報があり、番外編となります。今、公演制作、文化芸術活動をしている人にとって助けになるであろう支援事業が文化庁より出ていますので、その紹介をします。まだ申請をしていない人はぜひ検討してください。 文化庁:文化芸術活動の継続支援事業ウェブサイト公演を制作など、活動するにはお金が必要。コロナウィルス対策により経費はふくらみ、座席は大幅削減のため収入減は確実、活動を再開しても客足がもどるか、などなど不安要素は尽

        • ポストコロナの公演制作#7 【ネット配信・その2】

          前回、よく考えず「ネット配信」を始めることの危うさについて書きましたが、こういった社会全体が混乱している時、自分たちも冷静ではなく、助成金や補助金があふれている時、無責任なコンサルタントの発言や怪しいネット情報を信じいろいろやったが、振り返ってみたら、何も残らないどころか、負債や後悔しか残らないことがよくあります。 「ネット配信」で収益を上げるためにはもちろん「ネット配信」を完全否定するつもりはありません。 コロナ禍前から可能性を感じ、積極的に取り入れた人は、その利点もわ

        ポストコロナの公演制作#10 【打開策を探る前に】

          ポストコロナの公演制作#6 【ネット配信・その1】

          今注目されている「ネット配信」、「オンラインレッスン」について、「私には(ここ重要)」難しいと書きましたが、それがどういうことか、まず「ネット配信」について書いていきます。(「ネット配信」と「オンラインレッスン」は、どちらもインターネットを利用しますが、それぞれ特徴が違うので、分けて考えたほうがいいとおもいます。) コロナ禍前はどうだったかコロナ禍以降、多くのライブ、コンサート、フェスティバルなどのイベント、教室などでのレッスンなどが中止となり、芸術活動をしている人、それに

          ポストコロナの公演制作#6 【ネット配信・その1】

          ポストコロナの公演制作#5【ホール運用ルール以外での問題点・その3】

          コロナが社会全体を揺るがす状況で、皆さんの生活様式、意識が変わっていくのは、当然のことですが、それがこの業界にどう影響するかは、まだまだ分かりません。 業界の地盤沈下短期的にも長期的にも、フラメンコやアルゼンチンタンゴはもちろん、音楽やダンスの業界全体が沈んでしまうことを危惧しています。そうなった場合、私たちだけが大丈夫などということはなく、当然一緒に沈みます。 よく使われるピラミッドや山の図のように、多くのファンや愛好家、生徒さんなどがいて、初めてトッププロがいるのです

          ポストコロナの公演制作#5【ホール運用ルール以外での問題点・その3】

          ポストコロナの公演制作#4【ホール運用ルール以外での問題点・その2】

          前回は宣伝、集客などの問題点を書きましたが、会場運営や確保などで考えられる問題点もあり、それについて書きたいと思います。 裏方のスタッフさんたち当たり前ですが、コンサートは出演者だけではできません。舞台、音響、照明さんはじめ、多くの人の支えがあり成立しています。 そしてこの状況下、仕事が全くない裏方スタッフなど普通で、まさに「惨状」といって差し支えないかと思います。 この調査を見ると、改めて音楽にかかわる仕事というのが、幅広く多彩で、国にとっても支えるべき大事な産業だと

          ポストコロナの公演制作#4【ホール運用ルール以外での問題点・その2】

          ポストコロナの公演制作#3【ホール運用ルール以外での問題点・その1】

          前回は、横浜市の公共施設について現状とそれによる問題点を書きましたが、それ以外にも懸念材料には事欠きません。 宣伝、告知サイクルの中断通常、公演を宣伝する時、方法はいくつかありますが、他の公演に来てくれた人に次回のお知らせをしたり、いろいろなホール、施設にチラシを配架することは、有効な方法の一つです。 しかし、まだホールに行く人が、これまでのようにいませんよね。 例えば、ある公演に見に来た人や、なんとなくホールの催し物をチェックしに来た人が、そのホールに配架させているチ

          ポストコロナの公演制作#3【ホール運用ルール以外での問題点・その1】

          ポストコロナの公演制作#2【横浜の現状】

          まず、ヒラルディージョの拠点となっている横浜のホール運用にかかわる現状の把握と、それについて考えることから始めたいと思います。 横浜市のガイドラインについて6月18日現在横浜市の公開しているガイドラインがこちらになります。 これをもとに横浜市内のホールは、それぞれ運営方針を策定しています。感染状況が落ち着いていれば、今後6月19日、7月10日、8月1日と段階的に基準が緩和される方向ですすみ、あとはそれぞれホールの実情に合わせて微妙に違いはでるのですが、大枠は変わらないかと

          ポストコロナの公演制作#2【横浜の現状】

          ポストコロナの公演制作#1【はじめに】

          皆さんはじめまして。横浜で細々とフラメンコ、タンゴ、ラテン音楽などの公演を企画、開催してきた「ヒラルディージョ」という団体の主宰をしている大森と申します。 ヒラルディージョでは、今まで自分たちで公演を企画制作し、本当にゼロから試行錯誤を続け、まぁ言ってしまえば成功も失敗も大失敗もあり、自分の備忘録(戒め)として、これから公演制作をする人の参考になればと、以下のサイトで公演を制作するには、どういった流れで、どういうポイントや注意点があるのか、いろいろと公開をしていました。

          ポストコロナの公演制作#1【はじめに】