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レコード棚を総浚い #78:『Deep Purple / Burn(紫の炎)』

第3期ディープ・パープルが残した1974年リリースの記念碑的名盤『Burn』

前年の日本公演では、アンコールに応えなかったバンドに怒った聴衆が暴徒化して、翌日の公演が中止。大阪の最終日、アンコールを待つオーディエンスにイアン・ギランは、「The end! Good-bye」と言ってロジャー・グローバーとともに脱退を宣言。
そのまま第2期ディープ・パープルは空中分解となる。

そしてバンドにはデヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズが加入して第3期となる。
そんなことがあっても結果的にこんな名盤ができてしまうのだから、やはりディープ・パープル・ブランドというのは凄いもんだ。
表題曲ほもちろんハードロック・クラシックの代表曲。ベーシストのグレン・ヒューズの、もはやコーラスとは呼べない堂々たるシャウトが見事すぎる。レインボー時代にまで演奏され続けた『Mistreated』も本作収録である。

リッチーは、数多くの名ボーカリストを発掘しているが、その中でもデヴィッド・カヴァーデールは屈指の存在感があると思う。
初期のホワイト・スネイクには『フール・フォー・ユア・ラヴィング』や『レディ・アン・ウィリング』、『ウォーキング・イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ブルース』など好きな曲がたくさんある。

ジミー・ペイジと組んだユニット、カヴァーデイル・ペイジも(記憶が正しければ)国立代々木競技場で来日公演を観た。
カヴァーデイルの粘つく声で歌われるZeppelinナンバーも良かったなあ。

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