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レコード棚を総浚い #39:『BOSTON / DON'T LOOK BACK(新惑星着陸)』

1978年リリース、ボストンのセカンドアルバム『DON'T LOOK BACK』

トム・ショルツのギター・オーケストレーションを追いかけているだけで、AB面があっという間に終わる。
オーケストレーションも見事だが、不意にギターが左右にパンされるギミックに気づいた頃には2周目も終わる。

ブラッド・デルプの綺麗なハイトーンボイスが織りなす、ドラマティックなコーラス・ワークの見事さに聴き惚れているうちに3周目。
そうこうしているうちに、珠玉のバラード『ア・マン・アイル・ネバー・ビー』がもう一回聴きたいぞ、となりまた針を落とすことになる。

このアルバムは、ほとんどトム・ショルツのソロプロジェクトのようなものだと言われる。
だとしたらこのアルバムは、宅録小僧の夢だ。
バンドも楽しいが、心ゆくまで自分の演奏を重ねていく歓びには他に替え難いものがある。
若い頃、何度も機材を買い換えては、一人でギターソロをハモらせていた日々を思い出す。とても人に聴かせるようなものにはならなかったが。


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