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僕のラジオ・デイズ〜サウンド・ストリートからHIROSUKEの嗄れ声が響いた日

僕の中学時代は、1978年から1980年まで。その頃わが故郷釧路にはNHK-FMの一局しかなかった。だからNHKの放送をできる限り多く聴いた。
中でも「サウンド・ストリート」という番組は、貴重なポップス系の番組で、毎回欠かさず聴いた。

今思うと、火曜DJ森永博志は毎回非常に貴重なプロブラムを組んで放送していた。ブレイク寸前の若手のスタジオライブが多く、陣内大蔵や伊丹哲也などその後にヒットを飛ばしたアーティストは多い。
そんな中で、特に印象に残っているのはHIROSUKE(ヒロスケ:本名文田博資)というシンガーソングライターのライブで、録音したテープはMDにダビングして今でも大事に持っている。

そこで唄われた歌は残らず、ソラで歌えるほど聴き込んで、実際よく学校でも唄う機会があれば唄っていた。
レコードを入手したのは、ずいぶん後になってからだ。


デビューアルバムの『Coming Soon』は石田長生のプロデュース。金子マリがバックコーラスやってたりしてゴージャスだ。独特の嗄れ声で歌う『深夜営業午前二時』とか『Lord,Have Marcy』といったブルージーな歌がカッコ良かったが、デビューシングルにもなった『いくつもの星が流れ』のスケール大きなバラード曲がなんと言っても最高だった。

この曲は1993年に、芳野藤丸さんのアレンジで西城秀樹さんがカバーしている。名曲なのである。

本家HIROSUKEの『いくつもの星が流れ』のB面には『また、涙あふれ』というこれまた大名曲が収録されているが、今となってはこのシングルは入手困難だし、ついにアルバムには収録されずじまい。スライドギターは内田勘太郎さんが弾いてます。

セカンドアルバム『Who Lie Bow』収録の『あ・れ・か・ら』が、『ザ・ハングマン』シーズン1のエンディングに採用され(ご本人も出演したらしい)、一般的にはこの曲の知名度が最も高い。

兵藤ゆきと結婚したあたりまでは情報が入ってきていたが今は何をしているのだろう。

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