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レコード棚を総浚い #62:『Creedence Clearwater Revival / The Very Best Of C.C.R』

C.C.Rというバンドは、名盤アルバムを作るというよりは良質なシングルヒットをたくさん残したバンドだと思う。
このベストを聴くと、改めて偉大なヒットメイカーであったことがわかる。

昔WOWWOWでやってた『ザ・レコーディング』という番組で、近藤房之助が、『プラウド・メアリー』のカバーをやっていた。
ギタリストの大村憲司と演奏前に世間話をしているシーンが映って、近藤が「ジョン・フォガティは、メアリー・エリザベス見たことなかったんだってさ」と言うのを大村が興味深そうに聞いていた。
なんのことだろうと調べて(インターネットのない時代で大変だった)ミシシッピ川を航行する蒸気船だと知った。
その時は「ふーん」だったが、ずっと後になって仕事でニュー・オーリンズに行った時、実際に蒸気船を見ることができ、あれは南部への憧れであったか!と不意に直感された。

カントリーと南部音楽の掛け合わせは、すなわちアメリカのロックそのものなのであり、その最も幸せなマリアージュこそは、彼らの『雨を見たかい』ではないかと思う。
子供の頃ラジオで聴いた感動が、今も色褪せない名曲だ。

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