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わたしの人生には10年周期があることに気づいた話

年末に1年を振り返ったり、年始に今年はどんな1年にしようか考える人は多いと思う。私は社会人になってから、誰に言われたわけでもないけど自然にそうしてきた。おそらく仕事で年間の予算や目標と向き合うことが多かったから、それを個人にも落とし込んでいたんだと思う。

でもここ数年、それがうまくいっていなかった。目標を立てても、途中で目標を変えたくなってしまい、やり抜くことができなかった。

どんなにつらくても会社は目標を変えてくれないから、会社員時代は頑張らざるを得なかったが、個人事業主になった今は自分で目標を上げ下げすることもできてしまう。情けないことにここ数年の私は、つらくなると目標を変えたり下げたりしてきた。目標がブレるので、1年間どこに向かって頑張ったのかわからなくなってしまい、不完全燃焼感が残る。もちろん日々を懸命に生きてはいるが、ゴールのない道を淡々と歩いているような、どこに向かっているのかわからないような不安感がつきまとっていた。

これまでの人生を俯瞰してみた

自分年表を作ってみた

2024年もこんな感じで終わってしまったら嫌だな…と思い、これまでの人生の棚卸をすることにした。noteをはじめるときに書いたこの自己紹介記事が、そのとても良いきっかけになった。

自分の人生を俯瞰するために、まずはざっと年表を作ってみた。


  • 2003年 新卒でレストランのサービス職へ

  • 2005年 転職して広告業界の営業職へ

  • 2008年 転職してIT業界の広報職へ

  • 2011年 退職して福岡へ。レストランのサービス職へ戻る

  • 2012年 東京へ引越す。ソムリエの資格を取得


  • 2013年 ヨガインストラクターの資格を取得

  • 2014年 ヨガインストラクターとして活動開始(副業)

  • 2015年 飲食の仕事を辞め、ヨガスタジオに就職(専業)

  • 2019年 独立開業(フリーランス)

  • 2022年 スタジオの生徒さんが増え、満員御礼

  • 2023年 目標が定まらず迷走気味


2003年~2012年(22才~31才)

22才で社会人になり、31才までの10年間は本当に全速力で駆け抜けた。約3年のスパンで色んな業界、業種に転職しながらキャリアアップし、結婚もしたしソムリエの資格も取った。住むところも札幌、東京、福岡と多彩だったし、もっと細かく言うと札幌で6回、東京で2回、福岡で2回引っ越したので10年で10軒の家に住んだ。ずっと引っ越ししていた気がする。この時期は本当に色んな経験をしたおかげで、自分の得意不得意、好き嫌いがだいぶわかるようになった。とにかく人生経験を積んだ10年間。

2013年~2023年(32才~42才)

この11年間は、とにかくヨガ漬けだった。2013年にヨガインストラクターの資格を取り、2014年から副業インストラクターとして、2015年から専業インストラクターとして、2019年からフリーのインストラクターとして活動し、指導時間は累計7,500時間を超えた(2023年12月末現在)。

  • 7,500時間÷11年=681時間(※年間の指導時間)

  • 681時間÷365日=1.8時間(※1日あたりの指導時間)

単純計算で、1日約2レッスンを11年間、毎日休まず続けてきたことになる。その結果、フリーランスとして生活していける程度に安定することができた。

10年頑張れば、ある程度の形になる

10年で1サイクル?10,000時間の法則?

自分年表を書いてみて、だいたい10年でひとつのことがある程度形になり、節目を迎えていることに気がついた。世の中には10,000時間の法則(ひとつのことを極めるには10,000時間かかる)があるが、これと似ている。

あれ?この計算でいくと、そろそろ新しい周期だな…
え?10年でひとつのことをある程度形にできるとしたら、元気に頑張れるのはあと2周期(20年)くらいなのでは…⁉

えっ!やばい!!何となく過ごしている場合ではない!次は何をしよう?

急に、こんな気持ちが湧きあがってきた。何となく日々を過ごしたり、大変だからと頑張るのを止めたりするのをもったいなく感じ、やりたいことがどんどん溢れてきた。ここ数日はそれを考えるのが楽しくて、色んなことを調べたり、本を読んだりしまくっている。

これだよこれ!目標に向かうって、こういう感じ!楽しい!

何だかこの感覚を、久しぶりに味わった気がした。この感覚が訪れてからは、ヨガの仕事にも良い変化が出始めている。昨年はレッスンのスタイルを変えてみたり、働き方を変えてみたりとちょっと迷走気味だったけれど、自分の向かう方向が見えてきたし、新しくやりたいことも出てきた。

人生であと2回しか、この大きな周期を味わえないのだとしたら。
ヨガを深めてきたのと同じような感覚で、あと2つの分野しか深められないとしたら。

私は何がしたいのだろう?
新年早々、自分と向き合うとても良いきっかけになった。

過去を振り返ることで、未来を考えることができた

振り返ることで、自分の歴史からも、世界の歴史からも学ぶことができる

冒頭で『ここ数年、目標をうまく立てられず、ゴールのない道を淡々と歩いているような、どこに向かっているのかわからないような不安感があった』と書いた。この不安感、モヤモヤの正体は、今のフェーズは終わったから、早く次のフェーズに行きなさいということだったのかもしれない。これまでの人生にじっくり向き合ったことで、未来を真剣に考えることができた。

さっきも書いたが、全力で頑張れるサイクルは多く見積もってあと2回。20年後は60代になっているし、それまで元気に生きている保証もどこにもない。だからこそ行き当たりばったりではなく、地図とコンパスを持って、目的地に向かって歩こう。ここからの10年で向かう目的地を決めたら、今年はここまで、3年後はここ、5年後は…という風に、途中の小さな目標を立てよう。過去を振り返ったり、ぼーっとしたり、真剣に未来を考えたり…色んな過程を経て、目的地に向かうんだ。

人生には色んなフェーズがある

生まれて、人生を全うして、死ぬというサイクルは生きとし生けるものすべてに共通

インドのヒンドゥー教における四住期のように、人生には色んな段階があることは広く知られているし、生きとし生けるものすべてにサイクルがある。

2023年は私にとって手応えのない1年だったが、うまくいかなかったからこそ人生を俯瞰してみようと考えたし、そこから大きな気づきを得ることができた。うまくいかないという経験も、きっと必要なものなんだ。波に乗ってると感じるときも、流れに逆行してるのかと思うほどうまくいかないときも全部ひっくるめて、自分の人生を味わい尽くしたい。

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