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人生初のバリカン体験

我が家の自閉スペクトラム症(ASD)の長男が初めてバリカンを体験した。

我が家の息子は感覚過敏があり、髪を切るのは昔は本当に大変だった。

虐待を疑われるレベルの叫び声を挙げられ、いつ頭を動かすか分からない恐怖と闘いながら髪を切ってきた。

しかし、年齢を重ね、髪を切るごとに褒め、髪を切るたびにご褒美をあげるというたくさんの実績を重ね、彼は以前に比べ安定して髪を切ることができるようになってきた。

そのため、兼ねてからの希望であるバリカンを購入した。

先日、妻が練習を重ね、ついに長男にバリカンを試す日が来た。

まずは次男で練習。長男にはそれを見てもらう。

「うー!」と言ってビビッて逃げる長男。しかし、思ったほど距離は離れない。

妻が「一緒にお風呂入ろう!」と言うと、私の手を引き連れて行こうとする。

「誰と一緒に行ったって、今日は髪を切られるよー」

という事で、めっちゃビビりながら長男は戦いの場(お風呂)へ赴いた。

中での様子は確認できなかったが、結論から言うと、、、バリカンは好きだったようだ。

最後の方は前もバリカンしてほしかったらしく、妻も少し困ったらしい。

元々、音が小さいものを選んでおり、振動が好きな長男はブーンという感触も好きだったもよう。

かなり長めに設定したのもあり、本人的には何も問題なかったようである。

こうやってできる事が増えていくんだなーと思うと、本当に日々の成長を見るのが楽しいなと感じる。

あとはこれだけは何とかならないかと思うものは爪切りである。

爪はいまだに寝ている時しか切れておらず、将来のことも考えると何とかできるようになりたいものだ。

妻はやすりで何とかしようと考えているようだ。

とりあえず、一歩前進。一歩ずつ大きくなって(精神的な話で体重的な話ではない)行くのが嬉しい今日この頃。

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