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最終部 全年齢参加型の人類総選挙”道徳”をやろうよ

これまでのおさらい

第一部でのこと
『人権課題に関係する人間は、生育環境と遺伝、脳(形質・機能)に類似がある』と仮説を立て、それを検証するためには彼らを『記録』しようよ。

 その理由は人権課題における諸問題の根本的な"原因"が未だに分かっていないから。というより人間が起こしている問題なのに、人は人間の事を知らないんだよね。
 つまりその人権課題を起こす『人間』という原因を解明しない限り、人権課題を減らす方法を考えることすらできないんだ。

 もしも原因を突き止めたその時にはじめて、人類は過去と未来に生きるすべての人間達の”生まれてきたこと”肯定してやれるんだ……(´;ω;`)

第二部でのこと
 今の人間社会では感情や常識という『価値観(思い込み)』で人や事物を評価している。そのため問題を起こした者や、そのきっかけになった人間を”悪”として責任を負わせている。

 でも、その方法で問題の根本が解決する事は今まで一度もなかったよ。なぜならその”悪”として断罪された人と同じような者がまた生まれ、同じような問題を起こすから。
 だからこそ犯罪者と呼ばれる彼らも『記録』しようよ。罪を犯すと決めて生まれてくる人間はいないんだから、犯罪にだって必ず”原因”があると考えようよ。

 その”原因”が分からない、だから『記録』するんだ。だって今のままじゃ、犯罪を減らす方法だって考えることすら出来ないから……(´;ω;`)

~~

 第一部と第二部を要約するとこんな感じです(´,,・ω・,,`)

「んーとりあえず『記録』ってのをすれば、みんなにとって何か良いことありそうなのは分かったけど、それを知ったところで結局なにすりゃいいの?」
 ってな状態だと思いますので、この最終部ではそれについて解説していきます。ではよろしくお願いします!

1.なんで今まで『記録』しなかったの?

 改めて伝えますが、ぼくは人類に恋しています。だから全人類を幸福にしたいと本気で願ったんだ……(˶・_・˶)

 でも今はなぜかは分からないけど、幸福になるチャンスすらない人がいます。その人たちのことを強いて言うなら不運だったとしか言えないのが現状です。

「じゃあ”なんでか分からない”ってなら調べればいいじゃん。記録だっけ? どうしてそれをやってこなかったの?」

 その理由についても実はすでに分かっています(˶・_・˶)
 それは、今の人類が共有する道徳という価値観での圧倒的多数派は『一部の人間には価値がある』となっているからです。

うっそだ~~そんなのありえないよ(´^ω^`)

(´・   ω             ・`)

う、ウソなんだ…………よね;(´◦ω◦`):?

(´・   ω              ・`)

ああっ。゚(゚´ω`゚)゜。!

 調べたところ、世界各国でも日本国内でも『不運な人』を国家としての社会福祉やNPO団体さんが支援・保護をしています。
 でも、そういった人権課題に関係する人が増えるのを防ぐような活動ってのは現在どこもしていないんです。

 言ってしまえば「助けてー!」と言えた人には救いの手を差し伸べられます。
 しかし、これから生まれてくる人や、いまも苦しんでいるけど「助けて」を言えない人、または自分が苦しんでいることに”自分も周りも気付かない人”については、人権団体さんも歯がゆいだろうけどマジで何もできていません。
 つまり支援すべき人の中でも一部だけを選んで支援しているのが現状です。

 ※助けてを言えない人や、苦痛に気付かない人の例として
・いじめの事を報告すると命の危険があった人
・親に知的ハンディキャップや認知機能に問題があると気付いていない子供(いわゆる毒親問題)
・子どもに知的ハンディキャップなどがあることを理解できない親(虐待、子ガチャ発言など)


 では国家や団体ではなく個人、つまりぼくたちはどうしていたでしょうか。人権課題犯罪という確実に起きている問題に対して、こう考えている人が多いと思います。

「個人の力ではどうしようもないし仕方ない」という諦め

「努力不足だからそうなった。自業自得だろう」という思い込み、または

「他人はどうでもいい。自分さえ良ければそれでいい」といった無関心、そして
「悪人は人の目が届くところに出てくるな、怖いし不快だから」と、まるで汚いものを棄てる感覚で人間を投獄する。

 でも、その人達や考え方を”今は”誰も否定することはできません。だって現代はその価値観である方が普通なんですから。
 ていうかぶっちゃけぼくもずっとこう考えていました。それにはこんな理由があったからです。

「だって、そんな直接関わりのない人達を救ってみたって自分に何の得にもならない。関わるのならせめて利益がないと続けられないよ、こっちだって必死に生きているんだからさ笑」

 ぼくもずっとそう考えていました。

「だから、義務とかじゃないんなら関わらない方がまだいい。……むしろそういう話はしないでほしいまである笑笑 だって、何もしてない自分が責められている気がするから」

ぼくもずっとそう考えていました。

 でも、その”いままでの普通”である『一部の人間には価値がある』という考え方は、人類史のどこかで終わらせないとダメなんです。

 だっていつか自分や愛する人の家族が、不運にも幸福になるチャンスがない人だったり、犯罪者として扱われるかもしれない。そんな可能性が1%でもあるかぎりは……。゚(゚´ω`゚)゜。

 だから、”これからの普通”として『全ての人間に価値がある』と言いたいんです。

2.道徳をやろうよ

 これを言うのは本当に怖いです。だって『全ての人間に価値がある』と言うには『記録』をしなくちゃいけない。
 そして記録をしてしまえば「人間には生まれつき能力に差がある」ということを、みんなが知るってことです。
 ……それに絶望する人もいるかもしれない。

 だったら何も言わないで、”いままでの普通”である『一部の人間には価値がある』としておいた方が良いのかもしれない。
 だってその価値観さえあれば「努力次第で人は何者にもなれる。諦めなければ夢は叶う!」という幻想をそのままにしておけるから。

 そうした思い込みがある世界では、子どもはきらきらとした希望に満ちた世界で育ち、大人は美しい思い出を抱いて死ねる。
 ぼくが思うにこれは、人類が考え出した中で何よりも優しい嘘なんです。だってそれを信じられる限り、この世界はあたたかな午後の陽差しのような理想郷なんですから。

でも、その中に『人権課題の関係者』は、
入ることができませんでした。

 だからずっと誰も言わなかったことを、ぼくらは話し合っていかないといけないんです。だってこれは────────

人類はいままで通り『一部の人間に価値がある』とするのか

これからは『全ての人間に価値がある』とするのか

現在進行形で行われている”人類総選挙”なんだッッッッ( ‘ᾥ’ )!!!!


 えーっ;(´◦ω◦`):!? って思うかもしれませんがこれ、冗談じゃなくマジのガチです。現在の投票率は100%で選挙区は地球です。

 しかも普通の政治選挙と違うのは、「どっちでもいい」「どうせ変わらない」といった、有権者にしばしば見られる”無言の抵抗”的なメッセージを持ってると勘違いされがちな『無記名無投票』は前者を全肯定しているのと同じことになります。

 だって現在は前者が圧倒的に多数派だから。

 何もしなければ『一部の人間には価値がある』という価値観を「そのままでいいよ」と言っているのと変わらないんです(´;ω;`)

 そしてこれを”人類総選挙”としたのは、日本国民の18歳以上だけが投票できる政治選挙とは違って、その投票権は文字通り人類の総てにあるからです。
 もっと言えばリアルタイムでいつでも意見を変えられて、更に新しいアイデアをいつだって発表できる。

 地球に存在する全ての人が参加している”道徳”だからなんです。
 知らないうちに投票中のその権利、選んで使わないともったいないんです。゚(゚´ω`゚)゜。

 しかしぼくらは【記録をすることで『全人類には価値がある』と言えるようになる】ということを知っています(´,,・ω・,,`)

 それをすることによって未来では、運が悪いからってだけの理由で理不尽な苦痛を受ける人を減らすことができる。なら、それをやるならはやい方がいいじゃんね(´^ω^`)

 って訳で、みんなで道徳しようぜー! という話でした。

3.ちなみに投票ってどうすれば出来るの?

 質問きてた!
「選挙っていうなら投票できるんですか?笑」

【結論】『全ての人間に価値がある』と考え、そのために『記録』すべきだ。と考えた時点で投票は終えてるから大丈夫。

 そんな身も蓋もないー。゚(゚´ω`゚)゜。 と思われるかもしれませんが、道徳っていう”価値観”を動かすなんてそんなもんです(´・ω・`)

 すっごい大雑把に言うと、みんなが「こうするべき!」と思い込むのが”道徳”で、「俺はこうしたらいいと思うなー」というのは”倫理”なんです。
 そして多数派でありながら押し付けがましくならなければ、それは倫理までにしかなれない。

 ですから『全ての人間には価値がある』と考えて、「記録するべきだ」と思った時点で、あなたの投票は完了したのです。

 ……でも、二つだけお願いがあります(´,,・ω・,,`)
それはこの考え方、つまり『道徳観』に関係する署名運動や活動があれば協力して欲しい。もう一つは、色々な人に広めてほしいんです。

 まずは署名です。ぼくは現在、生まれた町の北海道旭川市にて市長さんに対して働きかけています。しかし記録するなんて簡単には認可なんてされない。だから「無理!」って連絡がかえってきたら、すぐに署名活動を開始します。

 つまりその時に他の町の人が「ちょっと旭川市を実験台にしてみるか~うまくいったらこっちの町でもやればいいし、失敗すれば森川守に責任をおっつければいいし」的な感覚で協力してくれても構いません。

 ただ調べること。それに協力して欲しいだけなんです。

 またこの道徳の方向性を決めている”人類総選挙”って、存在に気付いてないと参加してるつもりがなくても多数派にしか投票できないっていう難点があるんです(´・ω・`)
 強制参加のくせに変だよね。

 だからもし今までの話を読んでイイネって同意してくれたなら、あなたの気持ちを言葉に変換したり、ここからコピペして人に伝えてみてください。

 きっとそのうち「その考え方いいね」って思える人達が増えていくことを信じています。

 だってぼくは、きみが……人類が好きだから(´^ω^`)!

 なおこの考え方に対して質問や否定、批判してもらっても構いません。その反対意見にぼくも全力で対応します。だって人は対話することでしか決して相互理解は得られない。また理論というものは、誰かの批判によって更に進化するものですから( ‘ᾥ’ )!

4.『記録』について 解説編

 ここからはずーーっともったいぶってきた『記録』のやり方を説明します。そのためにまずは仮説をもう一度確認しますね(´^ω^`)

『人権課題に関係する人間は、生育環境と遺伝、脳(形質・機能)に類似がある』

「ふむふむ。じゃあとりあえず国内に限定するなら、日本にいる全員の生育歴と脳、そして遺伝情報を調べればいいんだねー(˶・_・˶) ……って、ふぁっ!? 他人を調べあげてデータ化するなんて、労力的にもコスト的にかなりムリだと思うけど……;(´◦ω◦`):!?」

 こんな指摘があるかもしれません。でもこれ、実はその通りなんです……。ううー。゚(゚´ω`゚)゜。!

 今まで「記録記録ゥー٩( ˘•ω•˘ )و!」ってとち狂ったように言ってきましたが、人の全部を記録するのはムリです。なんでかって今の科学では人について分かる部分分からない部分があるからです。

 例えば森川守(ぼく)を記録する上で、「認知機能が平均に比べて低い」「知的ハンディキャップがある」「身体を動かす精密さが平均以下」などは言えます。これはテストと検査から分かる部分だからです。

 そして遺伝学では『生まれた時にダウン症である確率が高い』ということや、行動遺伝学からは『人の性格や知能などは、〇〇%が遺伝で決まっている』などは分かってます。
 しかし、遺伝的に~~だから犯罪を起こしやすいとか、~~だから認知機能が弱いなどの断定はまだできません。つまり分からない部分です。

 また脳科学や心理学でも『認知機能に問題があるとトラブルに繋がりやすい』とか『連続殺人犯の脳には類似(腫瘍や奇形)があった』ということは分かっています。
 しかしだからと言って、認知機能が弱い人や脳に異常がある人間は犯罪を行うとは断定できない。これも分からない部分なんです。

 でも、それでもぼくらにはほかに出来ることがあります。それは育ってきた環境と、そしてテストや検査結果だけは分かる部分として『記録』することが出来ます。
 やるべきは、こっちなんです。

5.『記録』について 方法編

 というわけで解説編でのことをまとめて、何をすればいいか。それはこうなります。

全ての18歳未満とその親対象に、

  1. 一年に一度、家庭・社会環境の聞き取り及び脳・知能検査と認知機能テストの実施

  2. 上記1を行う理由の説明会

  3. 上記1、2に不参加の人への面会による生活状況の把握

 以上の三つを義務化するだけです。

 子供なら身体測定、大人なら健康診断の項目を増やすって感じです。
そう言われると割と現実的(´,,・ω・,,`)! ってなりますよね( ‘ᾥ’ )

1.について親は隔年でも良い。
2.は差別(思い込み)による迫害を抑えるため必須と考えられる。

 そしてここで最も重要なのは、3にあるようにこれらの記録活動に参加しなかった人こそ本当に支援が必要なヤベー状態じゃないかと推測できるということです。
 もっと言えば、そのヤベー状態の人を探す手間が省けて、こちらから救いに行くことができとも言えます(´,,・ω・,,`)

 なんで参加しないだけでヤベーのかって言うと、検査を受けることで得られる個人と全体のメリット(犯罪に巻き込まれないように予防したり、いじめに関係しないための手がかりになる)を理解、認知できないと考えられるからです(˘•̥ω•̥˘)

 もちろん1にある家庭や学校・職場環境についての聞き取りも大事です。しかし想像してほしい。自分の困りごとを人に言葉で伝えられるくらい、自分の状況を認知して理解できるなら、困った時に最初から人に「助けて」って言えるんじゃね? ってことです。

 そうじゃなくて、今苦しいのに、めっちゃツライのに「助けて」を”どこに言えばいいのか分からない人”や、”困ってることを言えない人”こそ追い詰められてる。
 その状況が本当にヤベー状態ってことです( ´•̥ω•̥`)

 ぼくもいじめられている時は「恥ずかしいから親にバレたくない……」なんてことを一丁前に考えていた気がします。しかし本当は違ったんです。
 思い出してみると、当時いじめられている現場では、思考をする余裕なんてなかった。『何をしたら助かるのかが分からない』というパニック状態になっていたんです。

 だからこそテレビやSNSで見かけるような、いじめが原因で不登校になったり、自殺してしまったり、人を殺してしまうのは一般的な常識で言えば”判断の誤り”でしょう。
 でもぼくにはそれをしてしまう気持ちはよく分かるんです(´;ω;`)

 また話が脱線してしまいましたが、以上が『記録』の方法でした。

 ちなみに自分で自分を記録するようなこともできます。その方法として『自己分析』というものがありますが、誰にでもできるものじゃないので、それはまた後ほどお伝えします。

 この次は『現代では知能検査で救われるかもしれないおおよその人数について、すでに把握できている』ということについてお話します(´,,・ω・,,`)

6.知能検査で救われるかもしれない人の割合

図:知能指数(IQ)の正規分布図。引用元:WEB特集 なぜ何もかもうまくいかない? わたしは「境界知能」でした | NHKニュース

 上の図は、知能指数(IQ)に対する人口の分布をイメージしたものです。
 図の下部に書かれたIQの数値に対し、線で描かれた山が高いところほど人が多くいるんだー(´,,・ω・,,`)と思ってください。

 図を見るとIQ85-115の「平均的」と書かれているところに多くの人がいますね。割合で言うと日本人の約68%(8500万人)がこの、”平均的”な知能指数で生まれてくると推定されています。

 またIQ69以下の人は知的障害で、人口に対し約2%(250万人)と推定されています。
 彼らは国から認定されれば療育手帳を交付され支援を受けることができます。もちろん支援が必要だから支援されているわけです。

 そしてここでの本題は、IQ70-84にあたるところには『境界知能』と呼ばれる人が約14%(1700万人)いるというところです。
 これは日本人の7人に1人の確率です。この人数が知能検査によって救われる可能性があるんです(`・ω・´)

 なんでこの平均的な人と知的障害の人の間にわざわざ『境界知能』という分類があるかって言うと、その人達はその昔、知的障害者と認定されていたからです。

 WHO(世界保健機関)によるICD(国際疾病分類)第8版(ICD-8:1965-1974年)では、IQ70-84までが”境界線精神遅滞”だと定義されていました。

 この精神遅滞ってのが知的障害のことです。
 そして今はこの定義が削除されてなくなりました。理由は明らかにされていませんが、邪推することならできます。

「人口に対して約14%もいたんか;(´◦ω◦`): よし!お前らは”普通の人”だとする!笑」
 境界知能と認定される人数の多さに「ヤバい」と気付いた偉い人は、一度は”平均的な知能の人に合わせて生きるのは難しい”と判断された人達だけど、さすがにその人数は面倒見切れません^^;
 って感じで「きみらは知的障害じゃないよ^^」ってことになったのではないでしょうか。※注意:これは完全に邪推です。でも、本当にはっきりした理由は分かってはいません。恐らくこれから先も分かることは無いでしょう。

 ただ理由はどうあれ、境界知能である彼らの”生きづらさ”というのは何も変わっていません。
 一説によれば、35人いる学級の下から5人は境界知能に当てはまる可能性があるそうです。ちなみにぼくは境界知能ではないのですがしっかりそこにいました(´・ω・`)笑

 ですが人間社会にはそんな中でもフィットする丁度いい感じの風潮がありました。それが現在の日本を形づくる価値観、資本主義と能力主義です。

「受験に恋愛、部活、そして就職。きみの努力次第でぜんぶ上手くいく! そして困った時はもっと努力する……つまりお金を使えばいいよ^^ だからがんばえー!!」
「…………え? うまくいかなかったって? や、それはきみの努力不足なんじゃないの?笑」

 こうしていわゆる『勝ち組と負け組』とか『諦めなければ夢は叶う』という価値観をみんなで共有していたことで、人生がうまくいかない人はすべて本人の努力不足ってことにできました。
 かくしてWHOに加盟していた国は、境界知能という約14%の人のための支出を結果的に節約することができます( ‘ᾥ’ )

 余談ですが知能指数が平均以上の人でも、”生きづらさ”を感じている人はいます。それはなんでかって発達に障がいがあったり認知機能が弱いとかの、知能指数だけでは見えない問題を抱えている人がいるからです。

 例えば勉強ができて偏差値もめちゃ高いのに、性犯罪や暴力という「得られる快楽に対してリスクが大きい」と誰でも分かるような問題を起こしたり、体育の時にバカにされるくらい身体の動かし方が下手だったり、人の気持ちを察する事が苦手な人などもこれに当てはまる可能性があります。

 だからこそ『記録』をする際は知能検査と別に、認知機能テストをする必要があるとも言えます。

 そうして検査によって「自分は境界知能だったんだ」と知ることで、何となく生きづらかったり、人と上手くコミュニケーションが取れなかった原因が分かるかもしれません。
 原因が分かって、そこから自分は何が得意で何が不得意なのかが分かれば、人は必ず対応できるんです。

 そのために支援があったり、薬があったり、トレーニングが考えられているから( ´•̥ω•̥`)

 なにより想像してみてほしいのは、生まれてきた子どもについてです。
 もしも子どもを生んだ親が、知的ハンディキャップや認知機能について何も知らなかった時どうなるか。

「うちの子は普通だ! だからあんた、もっとちゃんとして!」

 こうした親の思い込みによって、能力以上の、子どもができること以上の要求をされる約14%の子どもってすげぇ辛いと思うんです。

 だってこれって耳が聞こえない人に「話をきけ!」って怒鳴るのと同じだし、知的障害者に「お願いだから普通の人と同じになって」と言ってるのと何も変わらなくね(´・ω・`)?

 そうした親の無理解は、子どもにとってどれだけのコンプレックスやトラウマを植え付けるかは調べていないから分かっていません。しかし分かっている事として、そもそも『なぜ自分がちゃんとできないのか』なんて本人は絶対に分からないんすよ。

 それでも子どもは、期待してくれる親に捨てられたくないから何とか頑張ってみようと思う。でもやっぱり頑張れなくて、親との関係はうまくいかんくなる。
 そうしてうまく出来ない自分にもイライラして精神をメッタメタにされる。

 そんな子どもが幼稚園や学校に行ったとき、どうなってしまうのでしょうか。親に理解が無い世界なら、当たり前ですが教員や同い年の他人に理解なんてもっと無いです。

 そうして同年代の人たちの前でも何とかちゃんとできない自分を守るために「体調が悪い」と仮病を使ったり、自分を攻撃したり、バカにされないように先制攻撃! そうして他人をギッタギタにするかもしれない。

 そんな風に育った子どもたちは、どんな気持ちで生きて将来に何の期待ができるんでしょうか。ぼくには少しだけ分かる気がします。
 みなさんはどうでしょうか。゚(゚´ω`゚)゜。?

7.『記録』について 番外編~自己分析~

 ここからは5章の最後でも少しお伝えしていた、自分で自分を記録する面白い方法として『自己分析』を紹介します。
 これは元々、精神分析という医療行為を資格や知識のない個人でも出来るようにと考案されたものです。

 出来るとは言いながら、誰にでも出来るわけでは無いということと、間違ったやり方をしてしまうと別の精神的な治療が必要になるっぽいことが分かってきて、現在はあんまりおすすめはしていません(´・ω・`)
 あくまで番外編で、おまけのおまけです。

 ちなみに進学や就職をするときに自己分析した人もいると思います。その分析は、『自分のやりたいこと(目的)』に対して『なぜ自分はそうしたいか(動機)』を客観的に見ることで、その目的に至る思考の道筋を人(面接官)に伝えるためにやったと思います。

 今回の分析目的は、『自分』を客観的に知るためです。

 自分が好きな趣味やモノゴトってのは、自分はいかにして好きになったのか(´,,・ω・,,`)
 自分の思い込みやコンプレックス、トラウマってのは、なぜ自分の中に生まれたのか(›´ω`‹ )

 そんな普段は考えもしない心の内側を客観視する方法が『自己分析』です。
 しかしながら人には抵抗とか合理化って言って「ぼくにそんな汚い欲望があるはずない……!」とか「まぁそういう状況だったから仕方ないよね~」という防衛機制があるから、それが強く働いちゃう人にはできないんですけどね。

 それより注意すべきは、コンプレックスやトラウマに関する所で自己分析を正しく行えなかった時には悪影響があることです。
 え、なんかこわい……;(´◦ω◦`):

 ではここに嫉妬深いかわいい男性がいたとします(´,,・ω・,,`)♡
 その人が自身の悩みについて正しく自己分析した場合はこんな感じです。

前提】恋人に嫉妬してしまう。
 なぜ嫉妬する?
→女性は浮気するものだと思っているから
 なぜ浮気すると考える? 自分がするから?
→自分は多分しないけど、ドラマやネットでよく見るし恋人がしないとは限らない
 なぜそう思う?
→相手が信頼できないからだ
 それはなぜ
→そう言えば、自分は人を信頼したことがない。だって自分のことすら信頼してなかったわ

 ってな感じで自分に対して問いかけて、自分が答えていきます。そうして自身の心にある負の部分について推察していくのが自己分析になります。

 この分析ではまず初めに『女性は浮気するものだ』という思い込みがあることが分かります。
 それはなぜなんでしょうね(´^ω^`)この人の周りの人ではいないみたいですが(´^ω^`)(……テレビとか新聞、雑誌、SNSの影響かもしれません)

 そして”人も自分も信頼することができない”とかいう闇が深いやつ。その原因は危険な領域への自己分析でしか分からないのでここでは省略します(´;ω;`)
 では次に、同じ悩みで自己分析を正しく行えなかった場合を見てみましょう( ˘•ω•˘ )

前提】恋人に嫉妬してしまう。
 なぜ嫉妬する?
→好きだから。俺は好きなのに相手は嫉妬させるようなことをしてくる
 なぜそんなことをしてくる?
→俺のことが嫌いになったんだろう。ってことは……俺を苦しめるため……?
 なぜそんな嫌がらせをしてくる? 
→見下して面白がってる。だって、俺がやめてくれと頼んでるのに、他の男と連絡を取りやがる
 なぜそんなナメた態度で見下してくる相手が好きなのか?
→違う。俺は騙されていたんだ…………絶対に許さない。俺の痛みを
 わ か ら せ て や る  。

 なにこれこわいよぉっ。゚(゚´ω`゚)゜。!

 誤った自己分析には、こういった事実とは違う認知の歪みを産む可能性があるとされています。
 ちなみに「他人を勝手に自己分析するのは邪道だからだめだよ」とされてて精神分析界隈ではタブーらしいです。これはあくまで分析の例だからゆるして(´・,,ω,,・`)

※認知の歪みとは、事実とは違う不合理な思考をしてしまうこと。
例:電車で痴漢をした加害者が被害者に対して「自分に好意があった」「誘うような服装だった」「嫌だと言わなかった(から合意だったと思った)」という思い違いをする等。

8.『記録』の方法 番外編~自己分析~ その2

 先ほど例で見てもらった、自分の気持ちに対して「なんで?」と問い続ける自己分析法。これの元ネタは日本のトヨタ社さんが考え出した『なぜなぜ分析』と言うものです。

 本家本元では「なぜ?」を5回繰り返して、作業中に発生したトラブルの根本原因を洗い出し、対策をとるための分析方法でした。

 つまりミスをした”人間”が悪いのではなく、ミスが起きてしまうような”やり方”で作業するのをやめようや~と言ったのです。いやぁ本当にすごい企業はすごい……(´,,・ω・,,`) 尊敬します。

 この『なぜなぜ分析』を勝手に自己分析に転用してみたら、自分のコンプレックスをも浮き彫りにできたのでご紹介しております。
 なお本来のやり方が知りたい方は『自己分析/カレン・ホルネイ著(1981)』の自己分析の手引きという章を読んでいただけると詳しく知る事ができます。古いけど読み物としても面白くてオススメ作品です(˶・_・˶)

 では次に、ぼくが中学生で『SNSで人を傷付けるような事を書き込む癖』があったという設定でなぜなぜ分析をしてみます。

 試しにそこに隠された問題の本質をぜひ見抜いてみてください( ‘ᾥ’ )※人を不快にさせていることを認知できない等についてはコンプレックスとは別問題であるため今回は省きます。

 【前提】SNSで人を傷付けるような事を書き込む癖がある
 それはなぜ?
→攻撃する相手は間違えてるか頭が悪いやつだけだ。そういうの見るとムカツクんだよ
 なぜ不愉快だと攻撃するのか?
→相手が怒ったりすると、不快に感じてる事が分かって楽しいから
 なぜ人を不快にすると楽しい?
→相手に勝った気がして、スッキリするから
 なぜスッキリするのか。なぜ勝ちたいのか?
→……現実では負けててストレスがあるから。その不満をSNSで解消してる
 なぜ環境の不満を現場で解消しないのか。解決しなければそのままだが?
→両親の仲違いは自分一人では解決できない。それに学校でのトラブルも、解決する力がない
 その『解決する力がない』とは何か?
→問題を解決するための方法を、考える力がない
 なぜ考える力がないのか?
→”考える”ということを教わってない。学ぶ機会が無かったからだ

 こんな感じです。念のため伝えますが、ネットで誹謗中傷や悪口を楽しむ人が全員こうって訳ではないですからね(´・,,ω,,・`)! でもぼくが中学生の時にSNSがあったらマジでこうだったと思います笑

 そしてこの例題にある問題の本質に気付いた人もいるかもしれません。それは人権課題の一つにある貧困問題でした。
 親に経済的余裕がないことで親の時間や精神の余裕がなくなり、夫婦間での不和が発生したり、子どもに対して躾や教育が不足する。これを貧困の連鎖とも言います。

 こうして自己分析により、前提を引き起こす”原因”は何なのかを探ることが出来るのです。
 更には『現実の環境に不満がある』というコンプレックスを浮き彫りにしたことで、なぜSNSで人を傷付けるようなことをしたのかという行動原理にも触れられる。

 かくして”貧困”という一つの本質を突き止めました。もっと他にもありそうですが……(´・,,ω,,・`)割愛します。

 また両親が喧嘩ばっかりしている現状を変える事は出来なくとも、”誹謗中傷する癖”を持つ人が発生しないようにどうすればいいのかは考えられます。

  • そもそも経済的に余裕のない人がいない社会になればいい

  • 子どもを生む前に、一人当たりの養育にどれだけお金がかかるのかを周知させる

  • 考えなしに子を生んだ場合、子どものためにもが保護や支援を受ける

 こうやって問題の根本が分かれば、いくらでも対策を練ることができます。だから自己分析というかトヨタさんの『なぜなぜ分析』ってマジですごいんですよ( ˘•ω•˘ )

 そんなわけで自分の心にある負の部分、考えると苦しくて考えたくない無意識な部分を『自己分析』することで、意識することが可能になるんです。人によっては苦しい思いをするかもしれません。
 ただぼくは「なんで生きるのってこんな苦しいんだろう。みんなはそうでもないっぽいし……」って思っていましたが、理由が分かった時は割とスッキリしました(´・ω・`)

 ちなみに「なぜ?」と自分に問うのは本家みたいに5回だけじゃなくても良いです。目的は自分を知るためなのですから(´^ω^`)

 それに分析中に途中でつっかえちゃったりしたら、ぼくに言ってくれても全然オッケーです。
 あなたが尊敬する人に聞いてみるといいかもしれません。きっとこの相談をすると喜びますよ。ぼくも相談されると嬉しいもん(´,,・ω・,,`)

 ただし! 相談相手から聞いた答えだって、本当の答えではないことを忘れないでください。だってその苦しみを経験したあなたにしか、本当の原因は分からないんですから( ‘ᾥ’ )

9.『記録』の方法 番外編~自己分析~ その3

 こっからは自己分析のポジティブな使い方を紹介します。実はこの作業って、表現者とか創作をする人がやってたりするんです(´^ω^`)

「なぜ自分は〇〇を作り出したいんだろう。表現したいんだろう」

 そういった創作における根源を知ることで、自分だけの個性や本質が見えてくる。その伝えたいことを他人にも共感できる形に表すのが『芸術』の一つですもんね。

 ここから伝えたかったのは、あなたが楽しいと思う事も『自己分析』することでその本質が見えてくるんです。そうすると何ができるのか? すごいっすよ。

 きみの”好き”を、他人の”好き”に変えることが出来るんですから(`・ω・´)!

 あなたが感じた”好き”を人に伝わるように表現することで、他の人もそれを好きになる。それって素敵ですよね(´,,・ω・,,`)
 第二部で好きの強さを伝えましたが、それを連鎖させることができるってことですよ;(´◦ω◦`):

 そしてこの規模を大きくしていったのが同人作家さんやバンドマンの方、You Tuberさんです。
 今までは趣味でやっていたような事を、自分たちで魅力を伝え合って拡大させることの楽しさと強さは、流行に乗ったりネットミームを使いこなすみなさんならもう知っている呼吸の型ですよね(´^ω^`)

 そうして「〇〇好きな人あつまれー!」的なコミュニティを形成してアイデアを出し合うことでまた新たな魅力が生まれる。それが文化の形成とかいう歴史に残るすげー出来事なんです。
 そしてそのきっかけになるのが、自己分析だったりするんですね。

 だからみなさん。自己分析、しましょうね(´^ω^`)

※注意※

 正しく自己分析できない時はすぐにやめてください
 基本的に自己分析から見えたコンプレックスやトラウマの原因が、誰かや何かが”悪い”と結論付けられた場合、それこそが認知の歪みだと言っておきます。

それだけはガチやめてください。
その自己分析は確実に失敗しています。

 なお分かりやすい失敗例(認知の歪み)として、

  • アベ政治をゆるさない

  • 環境保護! あなたは私たちの未来を盗んでいる!

  • みんな目覚めて。ワクチンは国家レベルの陰謀だよ

  • 自殺したい。いや、俺に死にたいと思わせるような社会が悪い

 こういうのです;(´◦ω◦`): 

 だってぼくらは、誰かや何かを悪いと決めつけて攻撃して責任を押し付けていれば、自分は何も悪くないと言えるしストレス解消になってすごくスッキリしますよね。
 けどそれは自分にとっても未来にとっても、何の意味もないんです。
 だってそうやってお前が悪いー! と言ってる人が”正しい”とは限らないからです……(´;ω;`)

10.最終話 夜を穏やかに眠れますように

 ふと気が付くと、あたりは暗くなっている。外回り営業の帰り道で疲れを感じたぼくは、少し休憩しようとコンビニに車を停めたのが昼の3時だったのに。

 携帯を見ると着信が14件、時刻は夕方6時をまわっていた。

 寝てもいないのに時間がすっ飛んでいた。この『寝てもいない』には自信があった。というか着信音が鳴れば心臓が飛び跳ねるんだから、眠ってなんていられない。

 だからこそぼくは、「ああ……またか」とすぐに受け入れられた。なぜかと言うと、この不思議体験は初めてじゃなかったからだ。
 社会人として働くよりもずっと前の、中学時代にも同じことがあった。

 ◇

「ノート取らないのか?」

 そう言われて上を向くと、数学の教諭がすぐ隣で恐い顔をしている。
 ぼくはさっきまでノートを書いていたはずなのに、いつの間にか黒板にはびっしりと文字が書いてあって、今の状況が理解ができなかった。しどろもどろになっていると、教諭は怒鳴った。

「お前はいつ勉強するんだ。俺の授業で寝てるな」

 この教諭からの叱責はもう数えきれないくらいにあった。しかしぼくには『絶対に寝ていない』自信があった。だって手にはずっとシャープペンが握られていたし、目を閉じていないことは自分でも分かっていたから。
 ただ少しぼーっとしていただけだ。

 そう思うと悔しさが消えなくて、次の日、隣に座るクラスメイトにお願いをした。「次の数学の授業、ぼくが寝てるかどうか見ててくれないか」って。

「寝てなかったよ。黒板を見てたと思う。ペンを持ったまま動いてもなかったけど」

 ぼくはそれを聞いて安心した。あの教諭はウソつきだったからだ。やっぱりぼくは寝ていない。だからぼくの勝ちだ。

 ただ、テスト前に自分のノートを見返すと、毎回最初の3行ほど書いて、その後は何も書かれていなかった。それには困ったが、でもそれも少しぼーっとしていただけだ。

 ◇

 みなさんもこんな体験をしたことがないでしょうか。もしかしたらまだ気付いてないだけかも(´・ω・`)!?

 ちなみにこれ解離症状って言うらしいです。強いストレスから自分を守るための状態だとか。
 他にも「いつも自分を見ている自分がいる」っていう離人感とか、「今の俺はタケト……昨日はトモミ……」という多重人格なんかも同じ系統の症状だそうです。

 そういうのを見ると何だかホラー・オカルト全盛期だった頃のテレビとかゲームを思い出してハラハラドキドキしますね;(´◦ω◦`):

 何で自分がそうなっちゃったのかを知ったのは、自己分析をして自分の苦しさについて考えた時に、今まで忘れていた家庭のことや友人関係について思い出して納得したって感じでした。
 不思議なことにずーっと『自分にはどんな経験があったか』を忘れていたんですよね(´・,,ω,,・`)しかしその経験を思い出してから、沢山のことに共感できるようになった。

 例えば、ときどき現実に起きてしまう無差別殺人。我々と同じはずの人間が、なぜそんなことをやっちゃうか、理由って知ってますか?

①社会に恨みがあるから
②人間が嫌いだから
③自分が死にたいから

 はい! 三択かと思いきや正解は『全部』でしたー(´,,・ω・,,`)

 というわけで、テレビで見た瞬間に「こいつ死刑確定だろ」と思ってしまうような事をしでかした人なのに、精神鑑定の結果『無罪』になるような人はこんな風に考えてます。

 「生きるのが辛くてもう死にたい」
→「自分がそんな風に思ってしまうほど自分を追い込んだ社会が憎い」
→「そんな社会を作り上げた人間は死ぬべきだ。俺という人間を産み出した報いを受けろ」

 この思考がこじれに拗れて『俺を殺そうと狙っていた奴らを殺さないと、俺が死んでたんだ』と本気で信じ込めば、責任能力なしで無罪となったりします。※もちろんこの思考は一例で、無差別殺人を起こす全員がこうではありません。

 だからそれを分かっていて政府は「もうツライよ……」となってる人に対して「そんなヤベーんなら無理しなくていいよ! そのために制度があるんだから、病院通いながらちょっと休みなよ!」と社会にセーフティネットを編んで張り続けるんです。

 だってその人が休んだことで元気になって働いてくれれば、再び納税者になる。
 むしろそういう人のために支援制度があるんだから、気にしなくて良いんだよという優しい仕組みなんです。

 というか人が無理をして心身を壊して働けなくなったり、働ける場所がなくなった時、救済してくれなかった”社会を恨んで暴れる”というのはもう何度も繰り返されてて、過去の歴史から分かってるんです。

 だから生活保護などの支援や働き口を斡旋して、国家が安定するように工夫しています。

 ちなみになんで国がそんな優しいのかって、政府だ国だとは言いながらも、結局はただの人の集まりだからなんです。

 人が貧乏になって自暴自棄になって「あ~~ガッツリ暴れてェな~~」ってなっちゃう気持ちを理解してるんです。
 その上で「いいから! いいから休め!『税金』? 減らすし、払うまでの時間をやる!『今日を生きるお金もない』? 相談してくれたらマジでそこらへんの銀行じゃ出来ないレベルの激安金利か無利子で金も貸す! だから、やすめーーーー!!!!」と言っているのです。

 そして次は、「仕事辞めたら失業保険が出るかもしれないからこっちきてー!」って感じで幼馴染みてぇに優しいハローワークがやってきます。

「あの、そのね、もしあなたに”その意思”があるのなら……私たちに『助けてもいい』と言ってくれるのなら……あなたに合う仕事探すの、手伝うよ……っ! もし欲しい資格とか、働く練習がしたいとかあれば、費用の面も少し手伝うからさ……っ!」って顔をしてきます。

 実際にハロワへ行ってみると分かるんですが、生きる意志さえあれば生かそうと全力を尽くしてきます。
 そういう『人類』が作り上げた制度やシステムを見るとぼく、胸が熱くなるんよ(´;ω;`)

 なおセーフティネットと呼ばれる支援制度や税の減免・猶予、ハローワークの維持費などの様々な社会保障に使われるお金は、私たちが納めている税金の一部から出されています。
この社会での貧富の差を埋めることを『富の再分配』と言います。

 ぼくらはそうして作業自体は政府に肩代わりさせてはいるけど、働けなくなって苦しんでいる人を救う活動を既にしているんですね(´,,・ω・,,`)

 ただ公務員の少なさや人間たちの支援制度の理解不足から、本当に保護しないとヤベー人が支援金を貰えていないという実情もありますが(´・,,ω,,・`)

 かなり脱線しましたが話を戻して、ぼくが殺人鬼の思考についてお話した理由。それは、もしも今”そうなってしまっている人”がいたらイヤだったからです。
 だからぼくは普段の生活で、恥も外聞も捨てて相手が『喜びそうなこと』と『親切』を押し付けることを目標に外を歩いています。

 なんでかって一時期ぼくもちょっとおかしくなってて、こう考えている時がありました。

 誰かに良いことをしても
自分に良いことなんて一つもないね(´・ω・`)

 何でぼく、良いことをしてきたんだろう。
自分は嫌な思いしかせんのに(´・ω  ・`)

 良いことをしても”良い”ことないなら
悪いことをしても”悪い”こともないよね(´・ ω    ・`)

 だったらさぁ、人に嫌な思いをさせたってさぁ、
オデにとって”悪いこと”ではないんだ

(´・     ω    ・`)ねっ?

 なーんて考えていた時期がありました。その歪んだ考え方の前提にあったのは「人間って悪い奴ばっかりじゃん」と思っていたことです。

「道を歩けば誰も道を譲らない」俺は譲ってるのに……。
「車に乗れば煽り運転をされる」自分の人生と引き換えに悪人を一人殺せるなら、俺は喜んで手を下すけど……?
「どこに行ってもみんながジロジロ見てくる」不快だから死ねよ人間。もういらないよ。

 今思い出すとえぐいす……こんなん全部思い込みです。でも、自分にもそんな被害妄想があったから「人間は悪い奴ばっかり」と考えるようになってました(´;ω;`) RPGの状態異常で言ったら『病み』って感じです。笑

そうして「もう誰でも良いから攻撃したい。だから何でもいい、俺が暴れるためのきっかけを。そう、”もっともらしいトラブルの原因”が……欲しいッッッッ( ‘ᾥ’ )!」

 本気でこう考えてしまうこと。そして腹の底から湧き上がる他者への怒りと、その時が来るのを実はワクワクしちゃっていることが、とてもイヤだったのを覚えています。

※ここでは「お前はそんな弱い人間じゃないだろ!」とか言って、心の闇に呑まれそうな自分に対して”発光してるぼく”が全裸で必死に説得してる。
 そんなジャンプ漫画的なシーンを想像してください(´,,・ω・,,`) ぼくはそれであちら側からこちら側に帰ってこられました。

 だからこそいまは、人間という人間に親切を押し付けてやるんです。

 愛想ふりまいて会釈して、おせっかい焼き倒して、困ってる子どもがいないか常にきょろきょろ探して、怒っているクレーマーの話を聞いてあげて。
 逆にぼくが何かをしてもらった時は全力で喜んだり驚いてみせる。良いと思った感情は、ぜんぶ言葉にして相手に伝える。

 ほんとそんな程度で良いんすよ。たとえ元からイイ気分で生きている人間を相手にやったとしても関係ありません。ぼくの行動で誰も損してないんだし、無差別にやります。

 そんな中、100万人に1人だけでも、気持ちが和らいでくれればいい。

「あっ……? 人間って悪い奴ばっかりじゃなかったんだ…………」
 こう思って貰えればそれでいいんです(˶・_・˶) 

今日は良いことあったな。明日もそうだといいな
って思って貰えれば、それでいい。

 そうして何か良いことをしたっぽい自分と、それを受け取った相手が、たった一日だけでも『夜を穏やかな気持ちで眠れますよう』にと願って。今日も浮世を徘徊し続けます。

 そう考えてる方が、無職でもなんかかっこいいでしょ(´,,・ω・,,`)?♡

おわりに

『もしも自分と全く同じ物質、環境、境遇で生まれ育った一人の他人がいたとしたとき、その人は自分と同一人物か、否か。』

 古からこんな哲学的な問いがあります。なんかかっこいいですよね。ちなみに同じような質問で有名なのはスワンプマン、テセウスの船などがあります。

 これは『私とは何か』『自分とは何か』ということを知りたい人たちがガチで考え続けた問題です。今ではとりあえずの解決を見せていますが……みなさんはどう考えますでしょうか(´,,・ω・,,`)?

 ぼくは……その人と自分は違う人だと言いたいけれど、肉体も遺伝子も周囲から受けた影響も同じならきっと、今ぼくが考えていることと全く同じことを考えるはず
 だからその人は『ぼく』じゃないよって否定する論理的な反論が見つからない(´;ω;`)

 でも、この世界に確かなことなんて一つもないけれど、この”問い”が現実で起こったとしたら一つだけ絶対を証明できることがあるんだ。それはね……。

 たとえ何度記憶を失っても、過去に戻って人生をやり直したとしても、もしもその別の『ぼく』が、今のぼくになり替わっていたとしても────。

またきみを好きになる。

それだけは確かだ(´,,・ω・,,`)

きみ想う、故にぼく在り(´,,・ω・,,`)!?

 だからみなさん。恋、しましょうね(´^ω^`)

 ぼくが人類に恋をした理由? そんなのありすぎて、語るにはぼくの寿命じゃ短すぎるし、表すにも地球っていうスペースは狭すぎます……でも少しだけ教えちゃう(´,,・ω・,,`)!

 ひとえに期待してるんです。1000年前の日本人は重税や病気、飢饉に絶望して宗教に救いを求めました。100年前の日本人は欧米文化に触れ、神ではなく自国や家族を守れる強国であることに救いを求めました。1年前なんて新型コロナウイルスで混乱して、罹患者を迫害したりしていました。

 でもそれらは全部過去のことで、いまはもう改善されています。こうして人は少しづつ成長できる。そう考えたら人間が残してるポテンシャルなんて未知数すぎておっかねぇくらいです。

 そうして1年後はどうか、10年後はどうなるのか。1000年後には一体どんな贅沢な悩みがあるんでしょうか。そうやって「次は何をしてくれるんだろう」って思える、そんな人類に一途に期待してるんです。

だからぼくはきみがすきっ(´,,・ω・,,`)!

 以上でおわります。長い時間お付き合い頂き本当にありがとうございました。
 この道徳観がぼくと、あなたと全人類の暮らしを豊かにすることを願っています。ではまたお会いしましょう!

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