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オフシーズン企画:OOTP24でカブスを常勝軍団にしよう!~part2 崖っぷちからの大逆襲~

お疲れ様です、イサシキです。

前回から始まったオフシーズン企画。今回はpart2です。

前回の記事はこちらからお読みください!


怒涛のトレードと戦力整理

2024シーズン スタッツ

現実世界の2023シーズンと同じ勝率でシーズンを終えた2024シーズンのカブス。ポストシーズンではNLCSまで進出したものの、レギュラーシーズンではBellingerの長期離脱による打撃成績の大幅悪化アウェイゲームでの成績が著しく悪かったことを考えると、まずは攻撃陣のテコ入れが急務でしょう。また、ブレイクしたWatkinsとイニングを喰えるSteele以外の先発投手にも不安があるため、ここの補強もマストと言えます。
そして今オフでFAとなるStromanとGomesは共にベテランとはいえ大事な戦力でありながら、クラブハウス内でも大きな存在感を示している選手だけに、流出した際に与える選手たちへのインパクトを考えると何としても残留させたい気持ちもあります。

アワード受賞者

Swansonのみ。3年連続ショートでのゴールドグラバーでした。

テンダー・ノンテンダー

年俸調停選手の中で、リリーフ左腕のBrad Wieckと、20HRをマークし、カブスのPO行きを決めるウォークオフタイムリーを放ったWisdomノンテンダーFAとしました。
前者32歳という年齢と制球難からくる使いどころの難しさ及びゲームプラン構築への関与が薄いこと、後者はHRこそ出るものの、2ベースが急増していたため、右打者有利のリグレーフィールドでもパワー面の衰えが隠せていない部分と確率が悪すぎる打率.194/出塁率.258ことが理由です。

その他の選手7名(Steele/Alzolay/Leiter.Jr/Nelson/Higgins/Hoerner/Madrigal)はテンダー。中でもSteeleとHoernerはエクステンションも視野に交渉しましたが、2選手とも現時点ではそのつもりがないようでした。

また、本来であれば今シーズンMatonとのトレードでマーリンズから獲得したBryan De La Cruzもノンテンダーする予定でしたが、Gomes流出に備えるため、タイガース傘下のオールドプロスペクトであった捕手のDillon Dinglerとトレードしました。
Dinglerは獲得当時26歳でしたが、AAAで.257/.350/.509のスラッシュラインに加え、25HROPS.859一発を兼ね備えた意外性のある打撃、そしてマイナス指標を叩き出したフレーミング以外のディフェンス面が既にMLBでも上位レベルであると感じたため、2025シーズンの正捕手候補として迎え入れています。

※ちなみにDinglerはリアルだとMLB.comプロスペクトランキング球団傘下11位のプロスペクト。来シーズンにも正捕手奪取が予想されており、22年にはフューチャーズゲームに出場、23年はAAAまで到達しました。

怒涛のトレード3連発

ここからマリナーズのトレード狂ことJerry Dipoto氏ばりのトレード件数を成立させることになります。

まず1件目はTDLでツインズから獲得したJulienを放出してアストロズのYainer Diazを獲得したトレードです。
リアルでも卓越した打撃能力を有し、捕手ながらOPS.846をマークした期待の新星。こちらの世界でもその打棒を活かしてASに選出。HR数も28に伸ばす一方で打率も.291と両立できるソリッドな打者で、やや難のある守備を差し引いても打撃面でお釣りの来るクラスにまで成長する可能性を秘めています。もちろんJulienの放出は痛手ですが、1Bが専門となると長打力のあるMervisを優先せざるを得ない状況であったので、致し方なしの放出でしょう。
彼の役割は保有可能な5年間、とにかくDHで打ちまくること。そのためのDingler獲得でもありますしね。
ちなみに、当初Diazのトレード案はアストロズ(AI)が仕掛けてきたものであり、先述のMervisに加えてカブスの22年ドラフト1巡目指名選手であるCade Horton(P)を要求してきました。

2件目はリアルでのレイズ最強打者、Yandy Diazをプロスペクトランク66位まで上昇したEd Howardで獲得したことで、レイズ側に80%(800万ドル)のサラリー負担がついています。
キッカケは成長したHowardの扱いに困ったことでした。確かに成長著しいのは喜ばしいことでしたが、彼のポジションはショート単体であり、そこには契約を5年残しているSwansonがどっかりと座っている状態でした。
いっそのことHoernerをトレードしてHowardをセカンドへコンバートさせてしまうかとも考えましたが、彼の長所は走攻守におけるソリッド性だったので、コンバートをさせて魅力が半減してしまうくらいならHowardをカブスで使うのは諦めた方がいいかもしれないと思い、トレードを模索しました。
そこで候補に挙がったのがレイズのDiaz24年にWAR3.4を稼いだ打撃能力Wisdomの大幅なアップグレードになるサード補強に加え、チームオプションで実質1年半も保有可能、そしてDurableという頑丈な身体を持つDiazを獲得できればなあと思ってトレード案を作ってみたら、まさかの一発OK回答。しかもDiazの契約に対して80%の年保負担までしてくれるいうならアクセプトしないわけにはいきませんでした。

スペル的にも似通ったDiazを2人獲得して打撃面でのテコ入れを実現しましたが、両者共に守備走塁でのプラスを作りにくいため、ナショナルズでMLBへの適応を見せていたCJ Abramsと、こちらもカブスでMLBレベルを経験したトッププロスペクトのDavisトレードしたのが3件目です。
Davisの期待値やハイシーリングぶり、そしてリアルでおかれている現状を考えると、すごく大切に育ててカブスを背負う看板選手にしたいと考えていましたが、大多数のコア選手との契約が終わる2026シーズンまでにチームとして結果を出したいというのも本音。そこに攻守で精彩を欠き、WAR-1.4を叩き出した選手を1年目と言えども看過することはできませんでした。
AbramsWAR5.4を生み出した24シーズンの中で走塁に関する秀でた能力を有しており、今のカブスに足りなかった足を使うピースとして欠かせない存在となり得ると感じていました。また4年の保有期間Davisとさほど変わらず、複数ポジションをこなせる器用さを持ち合わせているため飼い殺しを防ぎやすい側面もあります。
正直結果の出ないHappを使い続けるRoss監督への当てつけ補強であり、これでAbramsをレフト鈴木誠也をライトで起用できれば攻撃面での大幅なアップグレードに成功するだろうと目論んで敢行したものでもあったりなかったり…。
トレードされたDavisも、再建中のナショナルズでノビノビとプレーして頭角を現してほしい気持ちでいっぱいです。

これで大部分の野手補強を終え、次は投手陣の整備に移ります。

ルール5ドラフト

カージナルスから実績のあるリリーフ右腕Andre Pallanteを獲得し、伸び悩みで40人枠登録を見送った外野手のプロスペクトKevin Alcantaraがジャイアンツへ移籍することとなりました。

InFA

今年のInFAは野手を中心に4人の選手と契約。中でも168万ドルと最も契約金を払ったJesus Padillaは打撃に特化した捕手であり、ベネズエラ出身ということから、かつてカブスの正捕手としてチームに貢献してくれたWillson Contrerasの面影を感じながら成長していってくれればなあと思います。

年明け1月のイベント

・マイナー契約Makoto Segawaという架空の右投げ右打ち日本人内野手を獲得しました。23歳と若く、粗削りながらも長打と巧打を両立できるハイシーリングタイプの選手です。ただ野球脳があまりないのが玉に傷で、コーチとの相性が悪いと思うような成長曲線を描いてくれないかもしれません。

・アキレス腱断裂で開幕アウトの可能性が高まっていた外野手のPCA(Pete-Crow Armstrong)の回復が6~7週間早まるという良い知らせが届きました。彼も守備走塁においてカブスに欠かせない存在なので、トレーナーのJameyson氏には頭が上がりません。マジで変えて良かった…。

・FAのままだったStromanと1年430万ドルで再契約しました。フルトレード拒否権と160イニング到達で35万ドルのインセンティブも含まれています。インセンティブの部分は前契約と同じ条件ですが、金額は165万ドル減額しました。
勿論怪我からの復帰で未知数な部分もありますが、イニングを喰える存在として、そしてチームリーダーとしてもう1年頑張ってもらおうという魂胆です。

・また、前田健太も1年250万ドルで呼び戻しました。ツインズへと出戻りしたトレード以降はあまり成績も残していませんでしたが、まずは先発投手として、そしてダメなら豊富な経験を活かしてリリーフとしての獲得です。

・23年オフにヤンキースへとトレード移籍していた捕手Austin Nolaをトレードで獲得しました。こちらは28歳のマイナー右腕Blake Whitneyを放出しています。
戦力として獲得というより、チームをまとめ上げるリーダー役としての資質を買っての獲得でした。シーズン途中でのDFAやリリースがあってもそこまで驚きません。

その他

・9月にACL断裂の重傷を負い、リハビリ中だったHoernerの容体が思わしくなく、結局再手術を行うことになりました。全治は9~10ヵ月とのことなので、おそらく復帰してもポストシーズンに間に合うかどうかでしょう。いわゆるシーズン全休という限りなくカブスにとって悪いニュースでした。

ロイヤルズ本拠地をミズーリ州カンザスシティからテキサス州サンアントニオに移転させました。それに伴ってチーム名「サンアントニオ・ファイティング・ファルコンズ」という何とも長い名前に変更されています。
リアルでは新球場の構造案が発表されるなどの進展を見せていますが、こちらではファンベースの低下により痺れを切らしたJohn Shermanオーナーが移転を決めたようです。これでテキサスにはMLB球団が3つ(レンジャーズ・アストロズ)存在。地区はそのままア・リーグ中地区在籍です。

ST

13勝13敗2分(中地区2位)

それぞれHapp、PCA、Abramsが怪我で開幕アウト。そして前者2人は全治5~6週間という怪我を3月中旬に負うという不運ぶりもありました。
内容的には鈴木誠也は打率4割越えMervisにも5HR飛び出すなど覚醒を予感させてくれる活躍が光りましたが、Watkinsを除いた先発陣の出来△と守護神Haderが乱調気味だったのは不安材料でしょうか。

また、開幕戦直前でDFAにした内野手のChase Strumpfを、タイガースのユーティリティであるWilly Castroとトレードしました。野手のデプスに厚みを持たせ、残り3年の保有期間で1826万ドルであれば最悪箔がついた時点で転売するという選択肢も踏まえてトレードしました。

シーズン前半戦

4月は開幕後6試合で4勝2敗とまずまずのスタートを切りましたが、Happの回復遅れやPCAの復帰タイムラインに関する情報が錯綜した影響もあってかチームが浮足立ち、10勝15敗で地区最下位発進してしまいます。

しかし5月以降は故障者が減り、投打にわたって勝てる試合が増加。前半戦終了までに47勝44敗と3つの貯金ながらも地区3位首位のレッズと5.5ゲーム差の状態を保ち、後半戦に向けてTDLでは買い手に回ることを決断していました。

ASにはWatkins、Alzolay、Hader、Diaz(IF)の4人、フューチャーズゲームには内野手のMatt Shawが選出されました。

TDL

チームとしての補強は、成績がイマイチな前田健太とNelsonに代わる先発投手僅差に弱いリリーフ陣におけるハイレバレッジでの登板を任せられるリリーバー、野手はHappの贔屓起用を引きずりおろせるレベルの選手獲得MorelではHoernerの穴埋めが厳しかったセカンドの補強がメインでした。
またSwansonも攻守に精彩を欠いており、この時点でWAR-0.2。ショートのレギュラーを剥奪する考えはありませんが、昨年のHapp同様に発破をかける意味合いでセンターラインの選手を補強することも余裕があればやりたいです。

ということで、まずは7月14日にヤンキースからAnthony Volpeを獲得見返りとして送ったのは春先にトレードで獲得したCastroです。リアルでこんなトレードが成立したらヤンキースファンがカブスに対してヘイトを向けそうですね。

この時点でカブスはAbramsがリーグトップの盗塁数をマークしており、PCAも順調に脚を使える状態で戻ってきたため、ここにVolpeを加えて更なる得点能力の増強を図れる布陣を形成できるのが最大の利点でした。
そして先述の2B問題にもVolpeは対応ができており、プレータイムを増やせば走力の高さも相まって確実に適応してくるだろうと考えていましたし、既に打撃と走塁でMLBクラスにいたのでこれは即戦力としてあと5年保有できると判断しやすかったのも大きかったです。
また、生粋のカリスマ性を持ち合わせている次世代型リーダーであることや、オフでのHoernerFA流失に備えたリスクヘッジにもなってくれるでしょう。

他にもマイナー3選手を放出してアストロズからLance McCullers Jr.(残り1年半:アストロズ側に40%の年俸負担)を獲得して先発のアップグレードに成功したり、パドレスからJorge Polanco(残り1年)ブルワーズから年俸を全額負担してもらって手薄だったリリーフ左腕のJoely Rodriguez(残り1年半)を獲得して、投打共に厚みのあるデプス形成に向けた最低限の動きができたかなあと思います。

シーズン後半戦

7月は16勝9敗と大きく勝ち越し、8月にかけて5カード連続勝ち越しと好調をキープ。当月にはカージナルスとドジャースにスイープを含む17勝10敗で合計33勝19敗。14個の貯金を作り、72勝58敗で地区2位に上がりましたが地区首位のパイレーツには7.5ゲーム差をつけられる展開に。しかも9月最初のカードであったパイレーツ戦で被スイープ。これで地区優勝の可能性はもうないと割り切りました。
結局10月までに15勝17敗と調子を落としたカブスは87勝75敗の地区3位でシーズン終了。地区優勝のパイレーツとは7ゲーム差2位のレッズにはわずか1ゲーム差でWC1枠目を譲る形となりました。

ポストシーズン

ところがWC2枠目で進出したポストシーズンでカブスは大暴れ。まずWC1枠目のレッズを敵地でスイープし、続くNLDSでは強力打線を擁するダイヤモンドバックスに2試合で21失点と投壊するも、そこから3連勝の大逆転劇でナ・リーグ最高勝率チームを粉砕すると、その後のNLCSで勝ち上がってきたWC3枠目のメッツを4勝2敗で下してWSへと進出します。
WSの相手もア・リーグ最高勝率を誇るヤンキースとのマッチアップ。最高峰の舞台でのサブウェイシリーズを邪魔してしまった罪悪感はありましたが、安定感の欠けていた投手陣が大崩れせずに頑張ってくれたことと相変わらず2イニングセーブを強要されて調子を崩していたHaderが完全復調したこと、そしてVolpeも3戦目で古巣に恩返しとなる逆転HRを放つなど野手陣にもソリッドな活躍が目立ちました。6戦目の最後はこれまた古巣に恩返しをするTaillonが3者凡退でクロージング。4勝2敗で見事にヤンキースを撃破し、リアルで成し遂げた2016年以来9年ぶりとなるWS制覇を達成しました。

WC2枠目からの頂点奪取となりました。シーズンでは相性の悪かったレッズ4勝9敗相手にスイープを決めたWCシリーズ、そして2連敗で後のなくなったダイヤモンドバックスとのNLDSシリーズが大逆襲劇を完遂させる燃料となり、最後まであきらめずに戦い抜いたカブス戦士の諦めない姿勢を象徴する歴代屈指の名シーンとなった気がします。
また、Volpeがセカンドでゾーンレーティング守備範囲の広さ1.4を記録して守備面でのプラスを作ってくれたこと、Joelyも移籍後36登板でERA1.91をマークして対左打者に対する価値を存分に証明してくれたこと、McCullers移籍後14試合に先発してERA3.14、そしてポストシーズンは無傷の4勝0敗でERA2.61とエースの働きを魅せてくれたことなど、途中補強した選手が機能してくれたことも大きかったですね。

シーズン総括

強力な打線を筆頭に打ち勝つことで今シーズンは勝ち星を積み重ねたカブス。エクステンションしたBellingerは期待を裏切らない打棒でチームトップタイのWAR5.9をマーク。シーズン前にトレードで獲得した両Diaz2人でWAR7.3を稼いで十分すぎる働きを魅せてくれました。また、Abramsのリーグ最多盗塁(36個)をはじめとして、PCAやBellinger、Volpeがしっかりと走れることも攻撃の起点となりましたし、Mervisが期待に応えるシーズン30HR100打点を達成してくれたことは大きかったと思いますし、"Next Rizzo"の称号も手に入れられるスタートラインに立てたと思います。

投手陣ではWatkinsがリーグ最多奪三振(218個)をわずか158イニングで稼ぐドミネートぶりでチームのエースピッチャーに昇格。前年よりも少し不安定でしたが、Haderも順当にクローザーを守り、昨シーズン不振だったAlzolayもきっちりとセットアップに戻る活躍を魅せてくれました。

全体的にはそれなりのシーズンを過ごしましたが、強かったはずの接戦や延長戦で31勝42敗と大きく負け越したことはネガティブポイントでしょう。

2026シーズンに向けて

WS制覇は確かに達成しましたが、肝心なのはレギュラーシーズン。まだディビジョン制覇もありませんし、これからずっと競争力のあるチームを作っていくには補強だけでなく、育成面にも力を入れていかなくてはいけません。若手とベテランの融合、そして新たなチームの顔を生み出し続ける難題も出てくるでしょう。

この企画の目標である「カブスの常勝軍団化」に向けて、今後も邁進していこうと思います。


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