映画「スリービルボード」

娘が殺され数か月が経過。しかし捜査の進展は何もない。
ミルドレッドは無能な警官に抗議するべく町はずれに三枚の看板を立てた。
第90回アカデミー賞で主演女優賞、助演男優賞をとった作品。
本作のすごいところは重いテーマ、重い設定の作品なのにその重さを感じさせないところだと思っています。
なぜ重く感じないのか。不思議ですね。個人的には登場人物たちのキャラ造形によるものだと思っています。主要キャラはどれも魅力的です。
特にサムロックウェル演じるディクソン!
警察の権威を存分に使い、暴力を振るうし脅しとかもしちゃう。嫌なやつですがどこか憎めない。後半、とあることをきっかけに改心するのですがもともと不器用なんじゃないかなと思いました。空回りしちゃう人いるよね。
こういうちょっとダメな感じのおじ様をサムロックウェル演じるのうまいのよ。
看板を立てたことで町の人から嫌がらせを受けても看板を維持し続ける。
娘との関係での後悔からせめてもの償いなのかもしれないなーとか考えちゃいますね。
一番好きなシーンはサムロックウェルが病院に入院しているところ!
広告看板の代理店経営者、ウェルビーとの絡みです。
このシーンの前に二人は出会っていてその後の再会がこのシーン!
思わず泣いちゃうよね。人間のやさしさを感じます。

監督/脚本:マーティン・マクドナー
キャスト:フランシス・マクドーマン、ウディ・ハレルソン、
    サム・ロックウェル、アビー・コニッシュ他

ジャンル:ヒューマンドラマ
おすすめ度:★★★★★
個人的採点:94点

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