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#49 サッカーと芸術品の見かたって似てない?アヤックスの試合観戦レポート!

こんばんは!
3泊5日のオランダ🇳🇱ベルギー🇧🇪の1人旅が終わります。今は帰りの夜行バスの中です。
いやぁ、ベルギービールが美味しくて。ついつい飲みすぎてしまいます。しかも今日行ったバーにはビールが2400種類も!!選べねぇよ!
しかし安心!店員さんにおすすめをください。甘めでとか、強めでっていうとさらっと出してくれます。さすがビールといえばのベルギー。
そんな感じで酔っ払い状態で今日は少し書きます。先日に引き続き、雑です。すみません。

・アムステルダム国立美術館へ!
ヨハンクライフアレーナでのアヤックスの試合は16:45キックオフ。それまで時間があったのでアムステルダム国立美術館に行きました。とは言っても僕は中学の美術の成績は3年間オール1!先生に、なぜですか!?と聞くも「センスがない。」と言われる始末。全く芸術品に対しての知識もなければ、センスもないという男です。
そんは僕ですが、折角なので行ってみます。そしてアムステルダム国立美術館のアプリを使えばなんと、日本語の音声ガイド付き!利用しながらゆっくり周ります。

・サッカーと芸術品のみかたって似てない?と思った。
さて、色々みていきます。レンブラントの作品を中心に見ていきながら、他にもオランダの有名な画家達の作品。そしてオランダの歴史的なものを音声ガイド付きで見ていきます。
アムステルダム国立美術館の雰囲気に圧倒され、よくわからないまま「すげぇ!」と思っていました。
そこで1番の目玉となるレンブラントの「夜警」をみました。美術知識ほぼなしの僕でも見たことがある作品。それをみて、まず「おお!なんかすげぇ。」と感じます。そして音声ガイドが「何が凄いのか。なぜレンブラントは評価されているのか。レンブラントの作品のどこが素晴らしいのか。」それぞれ丁寧にわかりやすく絶対してくれます。それらの説明を聞いてはじてて、「なるほど、これらがすごくて有名なんか!」と理解するわけです。
この感じを受けて、「あれ?サッカーの分析と似てない?」と勝手に感じます。
例えばこの日の前にみたアヤックスアカデミーの試合。自分はわかっているつもりでもまだ半分ぐらい「なんかすげぇ!」ということがあるわけです。ペップ・グアルディオラが作り出すマンチェスターシティをみて「すげぇ!」となりますが、どの部分が?どのように?と完全に語ることは難しいのです。サッカーは結果が伴うのでまだ評価しやすいところですが。
芸術品、サッカーはそれぞれの基礎知識や本質を理解してこそ、「何が、どのように、どの部分が。」素晴らしいのかやっと評価できるわけです。それらの基礎がなければ例えばバルセロナをみても、バイエルンをみても、「なんかすげぇ!」で終わってしまうのです。そんなところがまず、似ているなぁと感じました。
さらに、オランダの有名画家(名前は忘れた)の弟子の作品を見ました。その弟子は師匠の得意とする手法とはかけ離れた描き方で絵を描いていたのです。絵画とは様々な方法や種類があるとわかりました。例えばレンブラントは顔や手は写真よりも美しく丁寧に書き上げますが、服やアクセサリー、風景は敢えて雑に書きます。そのおかげで肌の部分の美しさが際立つわけです。さらに光の輝きを上手く利用し、自分の強調したい場所や注目させたい部分などを鮮明に伝えます。そんな感じでそれぞれの画家は得意な書き方を持っていてどの作品も違ったよさがあるのです。
これもサッカーと似ていると勝手に感じました。たった一つの正解はなく、それぞれの選手、監督が考える良いサッカーが存在します。ショートパス中心のポゼッションサッカーやカウンター狙いの守りのサッカー。たくさんの種類のサッカーがあり、どれもそれぞれ良さがあります。さらにサッカーはそれを11人で作り上げていくわけです。そしてそれを11人で同じ目標に向けて進ませる役目を果たすのが監督なのです。師匠と別の描き方を選択した弟子のように正解は一つではないことがサッカーと芸術品の共通点だと感じます。だから面白く、考察のしがいがあるものなのです。
自分が理解できないものにも、きっと何か良さがあったりするのです。それらを認め、感じ、学ぶ。それはサッカーと芸術品で似ていることだと感じます。

・そして、ヨハンクライフアレーナへ!
ヨハンクライフアレーナでアヤックスの試合観戦。まずすごいなぁと思ったのが、アカデミーの若い選手ら達とトップの選手らでやろうとしているサッカーが同じだと感じたことです。
これは「アヤックスのサッカー」が下から上まで全て浸透していることがわかります。
アヤックスの強さ、継続的に素晴らしい選手を生み出す育成、それは「哲学の強い浸透」が大きな柱であると感じられます。
そして試合をみていて、アヤックスの20番のクドゥスという選手に注目しました。
右ウィングのアタッカー。何度も勇敢に仕掛けチャンスを作り出します。初めてみたのに、彼が好きになってきました。
試合終了間際。クドゥスによる直接FKで4点目の得点。4-0!そしたクドゥスは自分のユニフォームを捲り、インナーを観客達に見せつけます。そこには「RIP Atsu」の文字が。そう、トルコの大地震で亡くなった同じガーナ人のアツへの追憶のメッセージでした。クドゥスは今日アツのために得点し、メッセージを伝えると強い想いを持っていたのでしょう。
その行動は普通ならルール的にはイエローカードです。ユニフォームを脱いでいるので。
しかし審判によるイエローカードの提示はなし。
僕がさらに良いなぁと思ったのはそのルールを理解しているからクドゥスもユニフォームを脱ぎ切らずに捲るまでに抑えていたことです。
選手、審判双方のリスペクトが見られた素晴らしい光景でした。
クドゥスという選手をきっと忘れません。彼の今後の活躍に期待したいです。

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