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会社員が学ぶ、プラスアルファのスキルとしてのグラレコ

先日、NewsPicksアンバサダー・猪狩さん主催のイベントでグラフィックレコ−ディング講座を行いました。

「NewsPicksアカデミア」では、「リーダーの教養」をコンセプトに、書籍、イベント、講義、体験などを通じて、「ビジネス×教養」という切り口から、新時代の学びと出会いを提供しています。
この度、さらなる質の高いコミュニティの実現を目指して、会員の皆さんと一緒にイベントやサービスを作っていく「アンバサダー制度」を開始いたします。
https://newspicks.com/news/2545880/

「自身のリーダー的教養を求める挑戦者の方々に、何が求められているのか?」をアンバサダーの猪狩さんを始め、共に企画運営をされていた日本ファシリテーターネットワークの皆さんとも事前に擦り合わせを行いました。

そこで今回は、NewsPicksアカデミア会員のリーダーシップをサポートし、現場を率いるスキルとしてのグラレコと位置づけ、2時間という短い時間でも描くことに慣れること、さらに伝える・表すために必要なスキルに特化して学べるようにプログラムを設計しました。

現在、首都圏を始め国内でも知られるようになってきたグラフィックレコーディングは、イベントのセッションやセミナーなどを大きくダイナミックにグラフィカルに描くモノとしての側面が目立ちがちではあります。

しかし、そのダイナミックさが生む効果だけが価値ではありません。
数人のチームメンバー同士でもディスカッションなどを描き出し、参加者が見ながら話しをすることで「認識のズレ」を埋めることができます。
また一旦紙に落として議論を進めることで、属人的な意見という色を取り除き、話題にフォーカスしながら建設的に進めることもできます。
そんな価値を知って欲しい、持ち帰って欲しいという思いがありました。

このためにはグラフィカルに描く絵心やスキルということよりも、まずは手にペンを持って「見えるサイズで描く」ことへの恐れを取り払い、失敗を気にせずに描けるようになるモードの変換が必要です。

講座ではただひたすらに線をぐりぐりと一心不乱に引いていく基礎のワークを行います。
普段ノートやスマホ、タブレットやPCを使ってるみなさんにA3用紙はかなり大きな画面に映るようですが、とにかくこの中にめいいっぱいの長さで線を、円を、ひたすらに描いてもらいます。


なめらかな線から、簡単な文字や図形、そして簡単な表情、人物。決して絵心が必須になるものではなく、あくまで線→面の構成だけで描ける幅を広げます。
描いたら、グループ内でお互いのものを見せ合って、また描いて。
これを繰り返すうちに、序盤にあった硬い雰囲気が和らぎ、見られることを気にしないで描き続けられるようになります。

描く上でもうひとつ大事な「聞く」ことにもフォーカスをし、聞きながら描くことも練習しました。
話しを聞きながら、考えて描こうとするとあっという間に話しが流れていってしまいますが、ポイントを絞って描きながら聞く意識を持ちます。

またここで、色んな人が描いているものを見ていくうちに、それぞれの個性、味わいが見えて、お互い「聞くので必死だったよね!」と雑談を交わすことで失敗への恐れも薄らぎます。

2時間への詰め込み型講座はかなりスパルタモードでもあったのですが、仕事を終えてお疲れだったはずの皆さんからどんどん笑顔が見えるようになりました。
「肝心なことがわかるように」意識することで、ゴリゴリとスピーディに描く中で起こる誤字やちょっとした失敗も、ささっとペンを重ねて直してしまう気概もどんどん生まれています。

ペンが手に馴染むように、ひたすらに単純なものを描いたり、聞く・描くということに集中する無心な時間は、ある種のリラックスやリフレッシュにもなるようで、次第に表情が和らいでいくのも嬉しい瞬間です。

短時間でも細かくポンポンとエッセンスを詰め込んだことが功を奏して、手応えを得られた!達成感あった!という感想や、その日の夜のうちにSNSに描いたものをUPする様子もうかがうことができました。

私たちはグラレコの講座をする時、描くスキルもお伝えしますが、失敗を恐れず気負わずに描く・見せることに慣れる工夫を伝えることも意識しています。
講座を終えてからも日常で描き続けられるよう、皆さんを見送りつつ応援しています!
(なごや)

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