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価値ある場をつくる大事な準備!場づくりの現地調査に活きる、iPad活用

イベントやワークショップで、グラフィックレコーディングを実施する時に、私たちは必要に応じて「現地調査」を行っています。

どんな環境で私たちが描くのか?ということのみならず。
どんな環境で、参加者を迎え入れるのか?
環境をどう活かすと、価値ある体験をつくることができるのか?

イベントやワークショップの主催者の方と一緒に、グラフィックの活かし方をディスカッションし、すりあわせを行っています。

↑例えばとあるホテルでのイベントのグラフィックレコーディングの時。
パネルとイーゼルを持って、飾りだす位置や照明の確認を行っていました。

最近はこうした現地調査で、iPadもよく使うようになりました。
今回はiPadの活用を中心に、グラレコの「現地調査」舞台裏をお届けしたいと思います!
(この現地調査は、3/23(土)に北海道大学遠友学舎で行われるSAIHATE LINES 2019のためのものです!)

ipadで写真を撮影→「こんなかんじで本番は実施する」を、主催者とイメージをすりあわせ!

↑スクリーン投影についてディスカッションした時のメモ
(iPadで撮影し、procreateで絵を追加)

グラフィックレコーディングが活躍するのは、何もイベントやワークショップ本番だけではありません。
現地調査での、主催者とのディスカッションにも役に立つのです。
高さ、実際のサイズ感、位置。本番間近のリハーサルにならないと見えないことでも、iPadで撮影した写真の上にさらさらっと描くと、あら不思議。
イメージがお互いに共有すごくしやすくなるのです!

↑飾りだす方法についても、同じく描いてみました。
実際にパネルやイーゼルを持ち運ばなくても、だいたいのイメージが見えてくるのがいいですね!

遠方からも、すぐに関係者へ共有できる!

iPadで描いた絵を、グラグリッドではslackに即座に共有していました。
SAIHATE LINESは札幌で行うため、現地調査として私(和田)が札幌に入っていたのですが、東京にいるもう一人のプロジェクトメンバー(名古屋)と密に連絡をとりあって、ディスカッションしながら環境を決めていく必要があったのです。

slack等のデジタルツールとの相性は、やはり抜群です。
写真の上に描くと、サイズ感、イメージがより遠方にいるメンバーにも正確に伝わりやすい!デジタル経由でも見やすい!

あと、現地調査の場合はどうしても空間を描き伝えることが求められるのですが…空間を描くのが苦手でも、とっつきやすくていいです(笑)

いまない「場」について、短時間で高い質の内容をディスカッションできる

↑ディスカッションの経過の一部(装飾の方が、装飾部分に手をいれています)

装飾の方とのディスカッションも、グラフィックを介して行っていました。
グラフィックレコーディングを、フェスに持ち込むというはじめての試み。
互いにどんな環境をつくると、相乗効果を生み出すことができるのか?を、丁寧に話し合っていきました。

実際の写真に絵を加えたものををベースにすると、今設置されていないスクリーンの位置や大きさも考慮しやすかったことに加え。「この色だと沈みそう」「このくらいの装飾がいいかな」というのが、絵単体よりもイメージがしやすく、短時間で質の高いディスカッションを行えたように感じました。
(イベントやワークショップの準備のために、関係者が一堂に会する機会なんて、本当に貴重なんです。その貴重な時間を、有意義に使えるのってとても大事!)

クラウドファンディングなど、デジタルでの活用が、圧倒的に行いやすくなった!
目指すものがクリアになった!

最終的には、ディスカッションを通じて描いたものが、主催者の方、私たちもとても納得感ある「これこれ、これが私たちがつくりたいものだ!」という絵になりました。

そしてこの絵は、なんと。イベントのクラウドファンディングにも使われるようになったのです!

現地調査での、関係者間の情報のすりあわせだけではなくて。
チームとしてつくりたい、目指したい「場」のイメージが見えたのです。

そのイメージは、自分たちのチームの育むのにも、そしてクラウドファンディング等新たな力を得たいときにも、すごく強いツールになってくれます!

(とはいっても、実は!この絵を描くことは自然に計画したものではなく、ディスカッションをする中で、自然に「なんか必要だよね」と皆が感じて描き、皆で生みだしていったものなのでした。)

↑同時に行っていた、ホワイトボードでの、綿密なディスカッションの記録(by和田)。こちらは、「目指すもののイメージ」ではなく、それを実現させるための手段についてまとめています。
「目指したい場のイメージ」「それを実現させるための手段」両軸を語りあえたのが、現地調査での一番の収穫だったように感じました。

おまけ:SAIHATE LINESのデジタルグラレコ(iPad活用)へむけた準備風景

現地調査のみならず。本番でも「研究と音楽をつなぐ」というグラレコの役割を果たすために、今回はデジタルでのグラフィックレコーディングを実施します。
その準備風景、ちょっとだけご紹介!

↑印刷(なんと、A0サイズ!)での出力テスト!
今回はリアルタイムで描いたものをすぐに印刷して場づくりに活用するので、確認は必須!
procreateではRGB→CMYKの色の変換ができないので、「印刷したら思ってもなかった色になっちゃった」にならないようチェックします。

↑こちらはグラフィックの設計風景。
Reflection-in-action(その場の中でのふりかえり)ができやすいように、そしてその後もブランディング活動で活用をしやすいように、グラフィックの設計図を検討します。
本番でリアルタイムに、何もないところから描いているように一見見えますが。実は緻密な計画が裏にあるのです!

今回は、二人で担当(マシン)も分けて行います。設定、背景、ペン種類、カラーパレットなどの設計をしています。

そんなわけで、準備も大詰め!
SAIHATE LINESのイベントの様子は、またこちらのnoteでお届けしたいと思います!こうご期待!

(和田)

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