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ドジっ子健気ニンジャに心休まる短編ADVゲーム『NinNinDays(ニンニンデイズ)』

夏のセールで購入した『NinNindays』をプレイ。3時間と短めながらも、
かなり楽しめたのでここに書き残します。

ヒロインのすみれが可愛い

そんなん見れば分かるわってくらい今作のヒロイン「すみれ」は可愛い。主人公(名前入力式)はニンジャのコスプレ美少女が行き倒れているところを発見。手持ちの肉まんを与えたら「主さま」と呼ばれ、彼女は家に住み着くことに。

すみれ=サンはご飯をいっぱい食べるし、本人は犬のように懐いてくれるが本人は犬が苦手で口寄せの術ではネズミしか出せない(それ以外では優秀)。

ニンジャの里出身なので一般常識は無いが、とても真面目な子なので家事を率先して覚えようとするし、家計を圧迫(主に食費で)しないようにメイド喫茶で働く姿は健気。

Live2Dで動かしているのかは判断できないが、よく動くのもポイントが高い。表情はもちろん手など細かく動くので、見ていて飽きない。

本作はヒロインがすみれ=サン一人、なんなら他の登場人物には立ち絵もボイスも一切無い。おかげですみれ=サンの可愛さに集中できるようになっているので、これはこれで良い。

共同生活に癒される

美少女ニンジャと一つ屋根の下という、なんともギャルゲらしい展開。実際お風呂の脱衣所で鉢合わせるハプニング等、そういう展開はある。けれど作品の雰囲気としてエロゲ、ギャルゲにある「女の子と一つ屋根の下!?ハチャメチャハプニング!?」といったテンパったエロ男子中学生のようなノリは少なかった。

作品の空気感として「彼女との信頼関係」が重視されている。家事は自然と役割分担して行うなど、男女のハプニング描写よりも、共同生活を描写して信頼関係を築いていくプロセスが良い。

プレイ済みのqureateに『ノゾムキミノミライ』があるが、こちらも「座敷童になって女の子の部屋を覗く」というエロゲチックな設定(実際アブナげなこともできるんだけど)ながら、プレイヤーとヒロインの間に信頼関係が作られるシナリオになっている。

こういった作品の空気感がqureateの良さなのかな、と今回『NinNindays』をプレイして感じました。

R-18パッチは必要か

本作はニンテンドースイッチとSteamで販売しており、Steam版では公式サイトで配布している無料のパッチを当てることでR-18なシーンを追加することができる。

「シナリオが良いと逆にR-18シーンって邪魔じゃね?」と思う方にとっては、パッチを当てるかどうかで悩むところ。

個人の感想ですが「使用目的としてはちょっと弱いが、無いのはちょっと寂しい」。男女が一つ屋根の下生活して恋仲になる話でR-18シーンが無いのは、それはそれで不自然な気もするので(もし18歳以上なら!)入れた方がいいのかもしれない。単純に観れるスチルが多くなるわけですし。

Sっ気のある恍惚の表情をみせるすみれ=サンのR-18シーン。

いずれにしてもPCを持ってるなら、あとでパッチを当てたくなった時のためにSteam版で買っておいた方が無難かも。「こんなエロゲみたいなカッコの子が出てくるゲームをスイッチでプレイ!?」みたいな背徳感があるのも間違いないですが!


ヒロイン数を絞ることで低価格と、ストーリーを「ヒロインとの信頼関係を築き上げること」に注力する方向が、非常に自分に合っていると感じたのでqureate作品は応援したい。そう考えるとSteamのセールでシリーズを買わなかったのもったいなかったかなーと後悔中。

(Steam版はR指定がついてるからか、リンクを貼れない…!)


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