【アークナイツ備忘録#3】

経過報告とイベントの感想、アークナイツ楽しいよという話。

・12月イベント/空想の花庭

メインシナリオから「不治の病」「差別」「戦争」といった非常に重たい物語も見せられていたわけだが、このイベントシナリオも非常に重かった。色々と「クリスマスの時期にやるシナリオかよ!」ってくらい陰鬱。ゲーム部分も苦戦した。

‐シナリオ

アークナイツの舞台となる惑星「テラ」にはさまざまな国があって、そのうちの一つで起きた事件がシナリオとなっている。
珍しいと思ったのが、シナリオによってはドクター(いわゆるプレイヤーの分身)が全く出てこないこと。だいたいは主人公が事件が起きる場所へ行って、その地に所縁のあるキャラ(ガチャでピックアップしてる)が同行して解決する流れがゲームは性質上多いので驚いた。アークナイツはけっこう時系列をバラバラでシナリオを出すらしく、そう考えるとこの手法は割とアリだと思う。

さてシナリオの話。舞台はサンクタという天使モチーフの人々が暮らすラテラーノの、陸の孤島になった修道院。テラでは天災と呼ばれる天変地異を回避するため都市そのものが移動可能になっているのだが、その修道院は事故で都市から離れてしまい、60年音信不通だった。1か月前に救難信号が届き、主役であるフェデリコ・ジアロが現地に調査に行くのが序盤の流れ。

イケメン。ただし超がつく効率厨。そのせいでもめ事も多い。

都市から孤立して以来、修道院では飢えに苦しみながらも、他種族が協力して生活していた。サンクタには信じられない光景だったらしい。
というのも、サンクタは、サルカズ(悪魔がモチーフ)と長い間敵対していて、この修道院ではそのサルカズもいたのだ。

サルカズのライムント(左)とサンクタのフォルトゥナ(右)。
ビジュアル的にも少女漫画というか乙女ゲーというか、痴話喧嘩してる感じが仲睦まじい。

フェデリコたちが訪問したことで、くすぶっていた火種に火が点くように悪いことが次々起こる。ここからまぁ~~~~~~ホントにしんどい展開が続き、飢餓からくる人々の軋轢、不慮の事故、邪教の暗躍、本国の思惑、事態を後ろで笑う存在。修道院にいる誰もが争いを望んでいないのに、悪い方向へと事態は進んでいく。読んでいて何度も「どうして…どうして…」と苦悶してしまった。

同時に、人間という生き物の限界というべきか。苦境の中にあっても差別や偏見は無くなるわけではないことを突き付けるストーリーでもあった。

手を取り合っていたとはいうものの、サルカズの住民は修道院の周りのボロボロの材木で作られた家に住んでいるし、食べ物はさらに厳しくておが屑を食べているらしい描写もある。さらには中盤、修道院の聖堂が火事になる事件が起きて、ライムントが「サルカズだから」と嫌疑をかけられる場面もある。

呉越同舟。だがそれは共通の目的があるから協力しているだけで、ほんの少し波風が立つだけで崩れてしまう脆い信頼関係なのかもしれない。

空気を読まず、物事が効率よく解決しようとするフェデリコの性格が功を奏し
最悪の事態を回避してくれた。

ただそれでも、この事件は人の善性でもって、なんとかギリギリ最悪の事態は避けられた。どんなに人類が愚かであっても「それでも」と願い続ける人々もいることに、希望を感じるシナリオだった。

‐ゲーム部分

マップ上で見るところが多すぎて、上部分の戦闘を見てる間に下にいる住民が穴に落ちるという…。

この時は始めたばかりというのもあって、ステージのクリアすら一苦労だった。マップ上を逃げ惑う住民が倒れないように守りながら戦う…およそ全てのゲームジャンルにおいて「うわ…めんどくさ」とプレイヤーが思う特殊条件。シナリオとリンクしているゲームシステムでこういうのはたまには必要なギミックなのは納得出来なくもないが、やっぱり面倒。
ここでようやく、アークナイツというゲームが強いキャラをポンと置いたらそれで終わりという簡単なゲームではなく、ギミックを理解して適宜キャラを置いたり撤退させたりするパズル要素を含んだゲーム性だと理解した(それでも最高レアのキャラが強いのは確かだけど)。


・1月復刻イベント/塵影に交わる残響

クリスマスを超えた先に待ち受けていたのは、更なる悲劇だった。2022年のクリスマスの時期にやっていたらしいイベントの復刻。大陸(中国)版から半年ほど遅れて実装されるとはいえ、12月は喪に服す時期じゃないだろうが。

ちなみに、アークナイツは一度復刻したイベントは常設され、シナリオを読むことができる。さらに時間が経てばイベント報酬キャラも獲得できる仕様なのが嬉しい。今から始めてもイベント報酬キャラの取りこぼしをしなくていい。

左がクライデ。
右がエーベンホルツ。

今回はリターニアという国の音楽が盛んなアフターグロー区が舞台。
家が貧しい上に自身も鉱石病を患っており、祖父の鉱石病の治療のためチェロの才を活かそうとする薄幸で優しい性格の少年クライデ。理由があって貴族の身分ながら窮屈な生活を強いられ、その生活から脱出しようと画策するやや偏屈な性格のエーベンホルツ。白と黒を基調にした、立場も性格も反対の美少年たちが、音楽を通じて親友となる物語です。…ええ。好きですよこういうの。彼らの結末も自分の好きなタイプで、非常に悲しい終わりではあったものの、鬱的なものだけではない”熱”も感じられた。一生消えない約束«きずあと»を背負って今日も生きる――。

このイベントシナリオにもドクターは登場しない。さらにメインストーリーから時間が経っている設定なので、星3のハイビスカスが成長した姿で登場して、立ち振る舞いも全然違っていて驚いた。

アークナイツでは「異格」と称される、オペレーターの成長した姿。
他のイベントでもたびたび異格オペレーターが出る。
星3でまだ見習いだった頃のハイビスカス。
声を聴くと演技も全然違う。

Wikiのキャラ表観るのが好きなので、存在は知っていたけど、突然こんなに成長するの驚くじゃんか…。

・グローバル版4周年記念イベント/火山と雲と夢色の旅路

連続で悲しめなシナリオが続いて少し身構えていたけど、こちらはせつないけど温かい気持ちになれる良シナリオ。こちらに関しては別で感想Noteを書いておいた方が良さそう(そのうち)。

火山の噴火が予想されるので移転を余儀なくされた人々の、故郷と家族を巡る物語。悪人と戦うでもなく、夢のような出来事に翻弄されながら大切な思い出を拾い上げ、明日を生きる少女のお話だ。

君と手にする、明日の世界

君と手にする、明日の世界――。イベントシナリオを読んでいくと、このキャッチコピーが心にしみる。

テラと呼ばれる今日を生きれるか分からない過酷な世界のなかで、明日を望む。その願いが叶わなかったとしても、きっと誰かがその意志を継いで明日の世界にたどり着くと信じ続ける。意志を継いだ者は、その重さを心に刻み、朝日を浴びる。いつか自分の意志のバトンを誰かに渡すまで。
意志の連鎖という人間賛歌の物語。それがアークナイツ。
単語や設定の情報量が多いし、シナリオの文章量が多くて読むのも時間がかかるし、育成や戦闘も大変で時間がかかる。大変だらけだけど、めちゃくちゃ面白い。「鬱シナリオ」という話題が独り歩きしてるようだけど(一部事実ではある)、その連綿と続く人々の意志の輝きこそアークナイツのセールスポイントだと思います。

育成状況

ザックリとした育成状況。
限定ガチャ+4周年記念パックをちょっと買って戦力を拡充。あとは星5スカウトチケットと特訓券を使ってスペクターを入手&即戦力化。そこそこ育ってるけども、まだイベントステージの最後を自力クリアで自動周回の開放は出来ない。そんな感じ。

次のガチャに一番欲しい好みの星6キャラがいるのにTwitterのガチャ報告を見て「今ならいけるのでは…?」と謎ムーブをしてしまい、余計な出費をしてしまった。ガチャは悪い文明(自業自得)。一応スワイヤーが来てくれたので、そこはまぁヨシ、なのかな…?
星6は本当に育成にかかる費用が半端なくて、ガチャ引いたとしても育成は先…みたいなのよくある。

色々なキャラ育ててると色んな戦略がとれて楽しい。
けど満遍なく育ててると、自動周回できる自前のパワーが足りなくなる…。

2月以降予定

中旬~下旬におそらく来そうなピックアップガチャのために合成玉(ガチャ石)を貯める。たぶん自力で50~60連はいけそう。ここに純正原石がストック70個(=約20連分)+パックについてくる原石で100連ちょい。さらに常設化してるイベントから取れる原石を集めればもう少しいけそう。追加でお得な10連チケットセットもある。
それまでにプレイヤーレベルを65にしてパックを購入すれば原石→合成玉の変換におまけがつくのでなんとか目指したい。

育成に関しては使用頻度の高い子を昇進2にするのとレベル上げ。イベントのボスステージの推奨が昇進2レベル20が多いので、そのあたりを目標にしたい。
しかし資材がずっと足りてないから誰を育成したら効率的な戦力アップになるかが初心者だから分からんという…。推しであるエフイーターも育てたいけど、役割的にメインで使うのが若干難しい。いっそ昇進2にして特訓券でレベルマドーピングするか? 悩みは尽きない。

それとメインストーリーもそろそろ進めたい。先が気になる終わり方だったし、先日のリアイベでアニメの監督が3期をほのめかしていたので、はやいうちに予習しておきたい。時間が足りない…!

以上。…後半のイベ感想が雑になってしまったのでどこかで読み返して別でNoteを作ります。アークナイツはいいぞ。


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