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『Endless SHOCK』劇場版 感想

最近、ジャニーズエンタテイメント履修中の私です。

たまたま久しぶりに都内に出て時間があったので、日比谷で上映中の『Endless SHOCK』の劇場版を観てきました。
本当は、実際の舞台を何か観たいなーと思ってたんですが、今は緊急事態宣言中で、劇場も席が間引かれていて、当日券で入れるようなのが見つからないのですねー。
これは劇団四季とか宝塚とか他のメジャーな舞台もみんなそんな感じでした。
特に今、帝国劇場で上演されている『Endless SHOCK -Eternal-』は日本で一番チケットが取りづらいミュージカルらしい。

しかし、そのミュージカルの映画版が日比谷シャンテのスクリーンで3000円で見られるということで、たまたま12:30ごろ都内某所で時間ができ、日比谷までそれほど遠くなかったので、13:00の上映回に予習も何もない丸腰のまま突っ込んできました。

ちなみに私、アイドルはここ10年くらいずっと好きなのですが、AKB48グループなどを中心に見ていたので、ジャニーズはほぼ初心者です。
人並みにデビュー組の人たちはまあまあ分かるけど、Endless SHOCKについても堂本光一さんが長いことやってる舞台、先日ロングラン記録?を作ったというニュースを見たなー、くらいの予備知識。
あとは上田竜也さんが出てる、どうやら元AKB48の梅田彩佳さんも出てるみたい?、そういえば堂本光一さんの階段落ちがあるんだっけ?(上映中に思い出した)くらいしか知らない状態での鑑賞でした。

『Endless SHOCK』、劇場版といえど、上映時間3時間の大作。
無観客の帝国劇場でドローンなども使い、監督・堂本光一によって撮影された映画です。
当初は2月に2週間の期間限定での公開予定だったようですが、その後、日比谷だけ3月31日まで延長されたんですね。見に行けてラッキー。
上映直前にチケットを取ったので座席も前の方しか空いておらず、スクリーンが自分の視野の画角より大きくて、映像や音響に対して私の情報処理能力が追いつかないので、細かいところまで見る余裕がありませんでした。
そのため、全体的にバックリした印象しかないんですが、このくらいの方がネタバレにならなくていいかな!というポジティブ解釈で感想を書き連ねてみたいと思います。
主要キャストのJr.の皆さんまで顔と名前が一致すれば良かったのですが、そこまで予習してなかったので、メインの3人以外あまりコメントできせん。ごめんなさい。
今度見にいく機会があったらちゃんと予習したいなー。その方が絶対楽しいから。

ストーリーは展開が早く、さらにこのお話自体がNYの小劇場からブロードウェイを目指すカンパニーのお話なので、ミュージカル中に登場人物たちがミュージカルを演じるという入れ子構造になったりするため、
これはどういう場面?と見てるその場では若干置いていかれがちになるところもあったんですが、とりあえず豪華な衣装!豪華な演出!豪華な舞台装置!豪華な音楽!でタコ殴りにされる感じ。

わあああ、そんなにされたら私の思考回路はショート寸前よ光一!
てか情報処理能力はショートしてたよ。
前の方の座席だったから音圧とかすごかったわ。日比谷シャンテのスクリーン1を甘く見ていました。
逆に言うと、とりあえず小難しいこと考えなくても、オラオラオラオラオラァ!と北斗の拳のように繰り出されてくる舞台芸術に圧倒されているだけでも楽しい。

とにかく金がかかったエンタテイメント!!!って感じである意味で大変清々しく、自粛が続いていて内向きになりがちだった私に良い刺激になりました。
こういうのTHE・ジャニーズって感じで好きよ!生で観たいよ!!

座長の堂本光一さん

20年ずっとこのSHOCKの作、主演、演出、監督などなど全部やってるという堂本光一さん。

とりあえず一番印象に残ってるのは、後半のダンスパートの白地に金のギラギラした装飾のついたクレオパトラが着てるみたいな衣装、似合いすぎです。
金の腕の飾りがエジプトの王族がつけていそうな、そんな印象でした。腰回りのヒラヒラが踊ると綺麗。
いい写真ないかなーと思ったらEndless SHOCKの公式Instagramに動画あった!これよー。この衣装に赤い布で飛ぶのよ。

あと帽子投げるの上手すぎね。あんなに帽子をビューン!とかっこよくフリスビーみたいに投げる人見たことない。
そして最後のカーテンコールのお衣装、あんなに豪華な金の装飾の襟のジャケットと、そのインナーにキラキラのネックレス付けてるの似合う男性この世にいる!?

堂本光一さんは正統派の王族みたいな衣装がとにかく似合うんだ。文化圏は問わない。洋風でも和風でもオリエンタルでも中東風でも。
とにかく正統派の王族のお顔立ちなんだよなー。
昔から堂本光一さんには「白馬の王子」の写真撮るとしたら一番似合う人、という品のあるロイヤルなイメージを持っているので期待を裏切らないお衣装たちで大変素晴らしかったです。
(私、アイドルの衣装が大好きなんです)

衣装、あれ何着替えてるのかなぁ?
とにかくどんどん衣装が替わる!いちいちステージ映えする衣装である!
何回着替えるんだ光一!

みたいな気持ちになってきた。観てるうちに。

それから冒頭から惜しげなくガンガン飛ぶ。車でも飛ぶ。
何回飛ぶんだ光一!ピーターパンかよ!
(20年間衰え知らずでこれを演じ続けているという意味では、堂本光一=ピーターパンかもしれない)

終盤はフライングしすぎて、そのまま劇場の外まで飛んでくつもりなのかと思ってしまいました。
私が見てるのってミュージカル映画だったよね?シルク・ド・ソレイユじゃないよね?と思えてくる。
このフライングの演出は、本物の劇場で観たら凄いだろうなぁ。これは生で観てみたいなー。

光一さんはジャズダンスが似合いますねー。
(と、ダンスの知識はほぼゼロなのに言ってみる……笑)
厳密に言ったら何ダンスになるか詳しくないのでちょっと分かりませんが、あのバレエの動きがベースにあるような、身体が綺麗に見えるダンス。あれが似合うわ。ロイヤルだわ〜。

ライバル役・上田竜也さん

KAT-TUNの上田竜也さんが堂本光一さんのライバル役として登場。

上田さん……巻き舌があまりに板につきすぎているよ。
人を指差すとき中指で指差す人初めて見たよ。
「殺せェェェ!!!」「死ねェェェ!!!」「ヒャーーーッハッハッハッハ!!!」という物騒なセリフと悪そうな高笑いが似合いすぎているよ。
目の下に赤いライン入れた悪役メイク似合いすぎでしょ。
あまりの治安の悪さに圧倒されました。

上田竜也さんは、アイドルでありながら、あの治安の悪さを表現できるのは逆に変え難い存在なのでは?とも思う。
正統派ロイヤル光一とのコントラストが明確で素晴らしかった。
見ててずっと「ライオンキングのスカーだわ、この人」って思ってたな、上田竜也さん。
髪型もツンツンしていてライオンで良かった。

逆に光一くんが上田竜也くんを追い詰めていくシーンもあるのですが、光一くんの言う「死ねーーー!!!」は、やはり上田くんとは違うのよね。
対象的でとても面白かったです。
彼にはダメージジーンズにロックナンバー歌わせたくなるのわかるわ。

リカ役・梅田彩佳さん

このEndless SHOCKのヒロイン、リカを演じるのは梅田彩佳さん。
映画が始まり、梅ちゃん本当に出てるのかな?と半信半疑でした。

冒頭、主役の堂本光一さんたちに続き、次々と女性キャストが歌い踊りながら出てきます。この中に梅ちゃんいるのかなー?と探すけど見つからない。

いつ映るかなーと探していると、他の人とは全く違う黄色いひらひらした華やかなドレスで躍り出てきた登場人物がいました。

梅ちゃんじゃん!
(※元ネタ:有吉AKB共和国)

そして帝国劇場のセンターで舞い、堂本光一さんとペアダンスやデュエットを堂々と披露する梅ちゃん。
え!?ちょっと梅ちゃん、めちゃくちゃいい役じゃん!超メインキャストじゃん!!!すげえ!!!

……ごめん、Endless SHOCKの話してたけど、梅ちゃんについて語っていい?

梅ちゃんの話

私はAKB48が好きだったのですが、当時梅田彩佳さんもAKB48に在籍していて、好きなメンバーの一人だったので応援していました。
ダンスはAKBグループ内でも上位の実力と認められていたものの、なかなか運営の推されメンバーにはなれませんでした。
しかし、ファンの力によって押し上げられ、2013年の選抜総選挙でアンダーガールズのセンター、そしてついに2014年の選抜総選挙では見事シングル曲「ギンガムチェック」の選抜入りを果たします。
「ギンガムチェック」の選抜になった時は本当に嬉しそうで、毎回毎回ファンの方への感謝を伝え続けていた梅ちゃんは、見てるだけで本当にハッピーになりました。

その後は、今度はチームBのキャプテン(のちにNMB48に移籍しチームBⅡの副キャプテン)を務め、後輩の育成にも励みます。
梅田チームBは雰囲気も良く、後輩メンバーも梅ちゃんのことを慕っていて、ファンからもすごく評判が良かった。
NMBに移籍した後もみんなに愛されてました。

AKB48は、秋葉原のドンキホーテ内にある小さな劇場で、ほぼ毎日公演を行う、というのが出発点のグループです。
毎日の劇場公演に出演しているのは、メディアで顔が売れているメンバーではなく、なかなかTVなどには出演しない日陰にいるメンバー。

梅ちゃんもそんな日陰の時間が長いメンバーでしたが、それでも腐らず努力を続けてきました。
アイドル人生の後半は、後輩を指導したり引っ張っていく立場で頑張り、その人柄でみんなに愛されて卒業していった人でした。
AKB48の劇場公演文化を守ってきたメンバーの一人と言っても過言ではない人です。今は梅ちゃんが育てた後輩たちが劇場で公演しています。

……と、そんな秋葉原の小劇場でずっと毎日の公演を頑張ってきた人が、今は日本で一番チケットが取りにくい帝国劇場のミュージカルでヒロインを演じてるなんて!!

梅ちゃんの半生こそが『Endless SHOCK』のストーリーそのものじゃないですか!!

と思ったらエモくなってきちゃってさーーー。
梅ちゃん……ほんとに立派になって……あなたはすごいよ、偉いよ。涙

Endless SHOCKの話に戻ります

というわけで、いつの間にか私は梅ちゃんの半生と『Endless SHOCK』のストーリーを重ねて見てしまっていました。

『Endless SHOCK』の中で印象的だったセリフで「俺たちは一つ傷つくたびに、一つ表現を手に入れる」みたいな言葉があったのですが、ある意味それをも残酷ショーとして見せていたのがAKB48であり、その中で頑張ってきた梅ちゃんが「それでも前に進まなくてはならない」というセリフを言うのも痺れる。
それでも腐らずに努力して前に進んできたのが梅ちゃんだから。

もう一つ『Endless SHOCK』を見ていてジャニーズ履修者視点で思ったのは、堂本光一さんは主演でありながら、この舞台を通して後輩にもたくさんの経験を積ませているのだな、ということ。
フライング前のワイヤーを付けるあの手際のよさ、次々と変わる舞台装置や小道具のセッティング、ハプニングにも対応する臨機応変さなど、まさにShow must go onの精神は公演を続けていく中で磨かれていくものがあるのだと思います。
そうした経験をJr.時代に積んでいるからこそ、ジャニーズデビュー組は強いんだなぁとも。

そんな厳しい世界でも、ジャニーズ事務所の外からのキャストとして、リカ役を2年も任されている梅ちゃんの姿にも、なんだか勝手に誇らしい気持ちになりました。
ジャニーズファンの皆さんにも、愛されるミュージカル女優さんになってくれたらいいな。彼女も舞台を愛している人なので。
ジャニーズファンの皆さん、ぜひ梅田彩佳さんを今後ともよろしくお願いいたします。(どの立場なんだって感じですが笑)

この豪勢な舞台を20年間も続けている堂本光一さんは本当にすごいなと改めて感じました。
帝国劇場で上演中の『Endless SHOCK -Eternal-』も千穐楽まで無事に走り切れますように!

またもや懲りずに長文になってしまいましたが、読んでくださった方、どうもありがとうございました。
早くコロナが落ち着いて、満員の客席で生の舞台が体験できる日が来るといいですね!


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