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僕が見た被災地のこと(その1)

2月7日から約1週間、災害ボランティアの一員として僕は石川県輪島市に行ってきました。大学職員を辞めて転職活動中ということもあり、自由の利く立場なので、今、僕が行かなくてどうする と思いまして。
ボランティアとしての活動中はずっと、少しでも多くの方々に現地の様子を伝えたいと考えていましたので、活動を終えた今、noteにて記事を書いていきたいと思います。ついでに言うと、文字数が多くなりそうなので複数回に分けて投稿したいと考えています。出発前の準備も含め、僕が現地で見たこと聞いたこと、また活動の様子やそこで感じたこと、そしてこれからボランティアに参加したいと考えていらっしゃる方に役に立つ(かも知れない)情報等について、各回で小見出しを分けて綴っていきたいと思います。

どうして災害ボランティアに参加したか

まずは僕の動機についてお話ししていきます。東日本大震災のときも、熊本地震のときも、地震だけじゃなく日本各地で頻発した豪雨災害のときも、僕は海外で仕事中だったり、国内にいても三六協定を無視した働き方をしていて、現地に入って復興のお手伝いをすることができませんでした。そんな時には、少しでも役に立てるよう寄付をすることで遠くから応援の気持ちを送ることしかできませんでした。
今回は、先にも書いたように転職活動中で無職のため身動きがとりやすく、この環境が僕の現地入りを強力に後押ししてくれました。要は、時間があるなら困っている人や地域のお手伝いに使っちゃおう、ってことで災害ボランティア参加を決めたわけです。
それと、JICA海外協力隊(旧称:青年海外協力隊)の経験者としては馴染み深い「青年海外協力協会(JOCA)」という組織のメーリングリストで、災害ボランティア募集のお知らせと登録用のリンクが送られてきたことも、申し込みがしやすい要因となりました。
現在もこちらから登録受付中とのことですので、この記事をお読みになりこれから災害ボランティアに参加したいという方がいらっしゃれば、JOCA経由での登録も検討してみてください。

自己完結のための準備

既にいくつか入っていた採用面接の予定を避けて、先の案内メールを受信したその日(1月下旬)のうちに、2月上旬から中旬にかけて現地入りできるような日程を入力して申し込みました。
その後、2月8日から現地入りできるか?とJOCAからの連絡を受け、前泊の必要があったため7日に自宅を発つことが決まり、足りないものをいくつか調達して出発しました。日程打診の連絡が出発の2日前だったので、正味1日で出発の準備を整えたことになります。登山の経験があって装備品は揃っていたため、調達したのは拭き取り型のドライシャンプーやボディシート、それから防水スプレーと行動食といった消耗品や日用品くらいでした。

パッキングの中身

持参したものとしては、寝袋、エアマット、防寒着(ポケッタブルダウンジャケット、ダウンパンツや発熱素材のインナーなど)、ライフラインが途絶していることを想定して1週間分の着替え、カッパ、折り畳み傘、軍手と防水手袋、カッターナイフ、ヘッドライト、懐中電灯、充電器、風呂に入れないことを想定してファブリーズ(エチケットとして…)、踏み抜き防止の中敷きを入れた長靴、マスク、手ぬぐい、タオル、常備薬、それから前述の日用品や行動食など、です。荷物は結局70リットルの登山用ザック1つに詰め込み、最終的に15㎏くらいになりました。
僕は、旅行の時でも荷物はなるべくコンパクトにしたいので、今回も一つのザックにまとめましたが、大容量のザックをお持ちでない方は新しく購入するのも大変なので、小型スーツケース(機内持ち込みサイズ)とリュックの2個にまとめる方法も便利かと思います。

とにかく、ご存じの方も多いと思いますが、現地で迷惑をかけないように、ボランティアは自己完結が原則です。何があっても自力で対応できるように備えて現地入りすることが大前提となりますので、これから災害ボランティアに参加する方にとっては釈迦に説法かも知れませんが、特にこの点にご留意いただけると、準備も抜け漏れがなくなると思います。

さて、第1回から長文になってしまいましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。^^
また次回の記事でお会いしましょう!

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