Mitchy | 地球列車旅

「地球列車旅」をテーマに、世界各地を列車に乗って旅しています。いろんな国で乗った列車の…

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「地球列車旅」をテーマに、世界各地を列車に乗って旅しています。いろんな国で乗った列車の話、歩き回った街の話を気ままに綴ります。

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  • 地球列車旅第1章

    ユーラシア大陸横断鉄道の旅 大連~ロンドン13,000km

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【地球列車旅第1章】ユーラシア大陸横断鉄道の旅 #4 北京〜ウランバートル

4日目 北京~(車中泊)  朝5時に起き、ホテルを出る。今日はいよいよ国際列車に乗り、モンゴルへ向かう日だ。  北京駅は昨日と同じように、各地から夜行列車でやってきた乗客がたくさんの荷物を持って行き交っている。  そして昨日と同じように北京駅の駅舎の大きな時計を眺めるが、気分は昨日とは少し違っていて、いよいよ国境を越える列車旅が始まることに対する高揚感がある。  6時55分、改札が始まりホームへ降りる。中国は日本と違い、待合室内にホーム別の改札口があり、そこを通り抜けた

    • 【地球列車旅第1章】ユーラシア大陸横断鉄道の旅 #3 万里の長城

      3日目 北京  今日も一日北京を観光するが、まず目指すのは中国最大の観光地・万里の長城である。  北京の近くで万里の長城を観光できる主要な場所はいくつかあり、ほとんどが市内からバスなどで簡単に行くことができる。  しかしせっかくなら列車に乗りたいので、地図を見比べていろいろと検討した結果、北京から約70kmほど離れた懐柔という街にある「慕田峪長城」と言う場所へ行くことにした。  早起きして7時過ぎに北京駅に向かう。  朝の北京駅は、各地から到着した夜行列車から降りてきた乗

      • 【地球列車旅第1章】ユーラシア大陸横断鉄道の旅 #2 北京を歩く

        2日目 (車中泊)~北京  目が覚めると、窓の外はすっかり明るくなり、列車は快走していた。海外で初めての夜行列車、寝られるかどうか心配だったが、ぐっすり眠ったようで、北京まではもうあと2時間で到着だ。  中国の鉄道は線路のメンテナンス(保線)が行き届いているらしく、時速140kmほどで走る客車列車でも揺れがほとんどない。重量のある貨物列車が頻繁に行き来する大陸の鉄道は保線が重要だと言うが、それを実感する走りである。  北京が近づくにつれ、乗客が降りる支度を始め車内が賑やかに

        • 【地球列車旅第1章】ユーラシア大陸横断鉄道の旅 #1 大連~北京

          旅のルート  成田空港を離陸して2時間、飛行機は次第に高度を下げ始めた。空港を探すかのように何度か雲の中を旋回するが、日本の飛行機と違って着陸態勢に入るなどといったアナウンスは一切ない。  いつになったら着陸するのかと思い始めたころ、ふいに窓の外の雲が途切れ、褐色の街並みが見えてきた。  やってきたのは、中国・大連。この街が、人生初の海外の地となり、旅の出発地となる。  旅立ちに至るまでにあれこれ考えてきたことは前回の記事に書いたが、改めてここで旅のルートを記そう。  

        【地球列車旅第1章】ユーラシア大陸横断鉄道の旅 #4 北京〜ウランバートル

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        • 地球列車旅第1章
          4本

        記事

          ユーラシア大陸を横断しようと思った話【地球列車旅 前日譚】

           18歳の夏、僕は初めての海外へ行こうとしていた。北京からロンドンまで、飛行機を使わずに、そしてできるだけ列車を使って、ユーラシア大陸を横断する。初めての海外旅行にしては大それた、しかし18歳の夏に挑戦するのにふさわしい冒険の旅へ。 --------------  海外の鉄道旅に憧れを持ち始めたのは2012年、中学1年の秋だった。  夕方学校から帰宅すると、NHKのBSで『関口知宏の中国鉄道大紀行 最長片道ルート36,000kmをゆく』という番組が毎日のように放送されてい

          ユーラシア大陸を横断しようと思った話【地球列車旅 前日譚】