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【24/2/13】成長市場インドに目を向ける時 - 中国依存脱却への新たな道

おはようございます!
GSJ代表の深野です。

近年、日本の製造業は
グローバル市場におけるポジショニングを
再評価し始めています。

特に、中国市場への過度な依存が、
多くの企業にとってリスク要因となっていることが
明らかになりました。

新型コロナウイルスのパンデミックは、
この問題を一層鮮明にし、
企業にとってグローバル戦略の見直しを迫る
大きな転換点となっています。

中国市場依存のリスクに関して、
最近、こんな報道がありました。

オムロンや資生堂などの
中国市場に大きく依存している企業が
苦戦をしています。

オムロンは、
中国での電池関連などの設備投資減少により、
制御機器事業が落ち込み、
2024年3月期の純利益が前期比98%減となる見通しです。

また、資生堂も、
中国市場の低迷と
国内市場での商品数削減や店舗合理化などの
構造改革に300億円を投じるなど、厳しい状況に直面しています。

これらの事例から、
中国市場への過度な依存が、
経済の変動や政治的な緊張、さらには健康危機によって、
企業の収益性に大きな不確実性を
もたらしていることが見て取れます。

一方で、
インドの可能性に目を向けてみると、
中国市場の挑戦に直面している今、
成長を続けるインド市場が新たなチャンスを提供しています。

インドは、その広大な市場サイズ、
若い労働力、そして経済成長のポテンシャルにより、
多くの企業にとって魅力的な代替地となっています。

特に、自動車業界や機械製造業界では、
インド市場が好調です。

例えば、
トヨタ自動車やコマツのような企業は、
インドでの販売拡大や価格戦略で成功しています。
これらの企業にとって、
インドは単なる代替市場ではなく、
成長戦略の中心地となりつつあります。

インド市場が提供する機会は、
ただ経済的なものにとどまりません。

インド政府の政策改革やデジタルインフラの拡充など、
ビジネス環境の改善に向けた取り組みも、
外国企業にとって有利な環境を整えています。

また、インド独自の消費者ニーズを理解し、
それに応える製品やサービスを提供することができれば、
長期的なブランドの確立と成長が見込めます。

代表的な事例としては
早くからインドへ進出したスズキは
ブランドとして根付いています。

中国市場への依存度が高い日本企業にとって、
インド市場への進出や拡大は、リスク分散という観点からも、
成長戦略という観点からも、重要なステップとなります。

中国市場への過度な依存からの脱却は、
多くの日本企業にとって避けられない課題です。

企業のグローバル展開において、
2024年はインド進出が本格的に加速する年になることは
間違いないでしょう。

一般社団法人Glocal Solutions Japan
代表理事 深野裕之

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