「ジャンルをすり替えただけの自己満足授業について」 【日本語教師一人反省会】
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「うまく授業ができた!」
と教師が感じていても、学生たちの満足度が低かった授業があります。
そうです。
僕のような教師はよく勘違いして、いい気分で家に帰り、ハイボールがいつも以上に美味しく感じてしまいます。
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そこで、
今日は、教師が「うまく授業ができた」と錯覚するケースについて、一人で反省してみました。
そこで思い当たる節は、
「授業のジャンルがいつの間にか、すり替わっていた」
ということです。
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まず、
日本語の授業のジャンルを以下のように便宜的に分けてみました。
①自由会話 大
↑
②聴解 |
|
③読解 |
|
④文法 |
|
⑤語彙 |
↓
⑥漢字 小
上に行けば行くほど、大きなテーマで、下の行けば行くほど小さなテーマになります。
(他に「作文」とかもあるけど、今回は省略します。)
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僕のような勘違い教師は、
「1つ下の階層の授業をしてしまう」ことがあります。
1つずつ、どんな失敗か考えてみました。
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①の「自由会話」の授業で、
教師が「最近あったおもしろエピソード」を長々と語るとします。
学生たちにもウケているので、教室の雰囲気はとても良いです。
でも、これって②の「聴解」です。
日本語をしゃべりたかった学生たちは不完全燃焼で休み時間を迎えました。。。
②の「聴解」の授業で、
音声を聴かせたあと、丁寧にスクリプトを配布して、
「6行目の『女の人』のセリフに線を引きましょう。だから答えはBですね!」
なんて説明していては、③の「読解」の授業です。
学生の耳は鍛えられませんでした。。。
③の「読解」の授業で、
文章を読み進めていく中で遭遇した割と大きな文法項目をピックアップして、
「では、使役について復習しましょう!」
なんて説明していたら、④の「文法」の授業です。
学生たちは文章の大きな流れの中で迷子になってしまいました。。。
④の「文法」の授業で、
文法問題に登場するハイレベルな単語を拾って、
「この単語の意味は〜」
ってこれは⑤の「語彙」の授業です。
N2以上だと文法の設問や選択肢に難しい単語が出てきて、
そっちの説明に気をとられてしまいました。。。
⑤の「語彙」の授業で、
「『けいざい』はこう書きまーす」
とか言って、
「経済」
と大きくホワイトボードに書いて、
「ヤンさん、書き順がちがいますよ〜」
「では、ノートに5回書いてみましょう!」
なんて指導したら、⑥の「漢字」の授業です。
その語句の使い方や同意表現や反意表現などを紹介したほうがよかったですね。。。
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じゃあ、なんでジャンルのすり替えが起きてしまうのでしょうか。
それは、たぶん、、、、、
「そのほうが楽に授業ができてしまう」
からだと思います。
というか、僕はそうです。
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当たり前だけど、
自由会話の授業なら「しゃべれるようにする」
聴解の授業なら「耳を鍛える」
読解の授業なら「読む力を身につける」
文法の授業なら「文法理解を深める」
語彙の授業なら「単語力をつける」
ジャンルがすり替わらないように、気をつけようと思います。
今日も授業お疲れ様でした!!
明日もがんばろう!!
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