見出し画像

ガラパゴスでの “ヒトらしい” 働き方:初の『男性育休』取得体験記

皆さま、ご無沙汰しております!PRの豊田です。

ガラパゴスに入社して早1年…!
まだまだ半人前のPRパーソンですが、この頃と比べるとPRの本質的な価値・意義の理解が進んでまいりました。日々の学びをTwitterで発信しているため、もしよければフォローください!

突然ですが、私事ながら昨年第一子を授かり、今年4月に元気な男の子が生まれ、5月から2週間の育休を取得しました。

実はガラパゴスでの男性育休は初!
これまで育休を取得した男性社員は一人もいませんでした。ガラパゴスは元々風通しがよく、ガラパゴスらしさを表すValueにもある「チームドリブン」の通り、お互いを尊重・サポートし合う、家族ファーストの組織。男性でも率先して育児に参加している人が多いのですが、やはり世の中の風潮として男性が育休をとること自体、なかなか言い出しづらい* ところがあるのも実情かなと思います。

とはいえ、改正法が2022年4月から段階的に施行されていて、まさに今、育児休業の在り方が大きく変わろうとしているタイミング。家族の今、子どもの成長に立ち会いたいという思いもあり、『ガラパゴス初男性育休』の取得に動きました。「スタートアップって忙しそうだけど、男性社員の育休って取れるの?」と思われる方も多いかもしれませんが、​​結論としては、周囲のサポートによりスムーズに取得することができました。
今回は、私が男性育休を取得するまでの話や、実際に取得してみた感想をお伝えすることで、ガラパゴスでの働き方への理解が深まったり、キャリアとライフの両立に悩んでいる方に、ガラパゴスにはその両方が叶えられる環境があるということが伝われば本望です。

そもそも育休を取得したワケ

育休を取得したいなと思った理由は、大きく3つありました。

① 一生に一度しかない、息子の最初の成長をすぐ近くで見守りたかった。

「ほんとすぐに大きくなるよ。」という言葉を人生の諸先輩方からいただき、「息子の成長の瞬間を見逃したくない」「家族にとって一生に一度しかない貴重な時間を大切に過ごしたいな」と思いました。

② 妻を子育てワンオペの状態にしたくなかった。

第一子だったため、私と妻の2人とも子育ては初めてで、右も左も分からない状態でした。事前に調べていくうちに、3時間に一度の授乳にオムツ替え、お風呂にも入れたりしながら、もちろん自分たちの家事もしなくてはならない…冷静に、1人でこなすには大変すぎる!と考えました。
フルリモートで勤務しているため、仕事の合間に面倒をみれるかと思いましたが、しっかり子育てスキルを高めておかないと、ゆくゆく足手まといになり怒られてしまう悲しい未来が想像できてしまいました。(特に私のような手先が不器用なお父さんは要注意!)
最初にガッツリと子育てに参画して、戦力になるためスキルを磨きながらも、初期の負担を妻と分担する。なるべくヘルシーに過ごそうと考えました!

③ ファーストペンギン**になりたかった。

前述の通りガラパゴスでは、男性育休取得の前例がない状況でした。だからこそ、自分が実績をつくり、他の男性社員も育休を取りやすい空気づくりができればと考えました。
今回の私の育休取得をきっかけに、人事企画チームでもより育休を取得しやすい環境つくりに動いております。

**:群れから、海へ魚を求めて最初に飛びこむ1羽のペンギン。初めてのことに挑戦する意。

育休までの流れ

1人目の男性育休取得者ということで、チームや会社にはたくさんサポートしてもらいました。私が所属するPRチームはもちろん、人事企画チームも手厚くサポートしてくださり、チームのために動くガラパゴスの組織風土があってこそ実現できたと感じています。

育休取得に向けた具体的な動きをご共有いたしますため、参考になりましたら幸いです。

①上長への相談

まずは、育休を取得したい旨を上長に相談。実は、PR
チームに大きな負担をかけてしまうことに後ろめたい気持ちがありました。しかも、新しいメンバーも入社してくれたばかりで、いきなり負担がかかってしまうことも不安に思っていました。
しかし、「チームに負担がかかってしまうが、できれば育休を取って子育てに専念したい。」と上長に相談したら快く受け入れてくれ、「奥さんのためにも、取るべきだと思う。大丈夫、後のことは任せて!」と言ってくれました。上長が寄り添ってくれ、不安がスーッと取り除かれ、育休取得に前向きな気持ちになりました。

②人事企画チームへ相談

上長への相談後すぐさま、人事企画チームから声をかけてもらって、育休取得に向けて具体的に動き出しました。

そもそも男性が取得できる制度は以下のとおりです。

■育児休業制度
産後から子が1才になるまで育児休業(育休)できる。
■パパ休暇制度
産後8週間以内に育休を取得すると、分割して2回目も育休が取得できる。
■パパママ育休プラス
夫婦で育休を取得すると、子が1才2ヶ月になるまで期間を延長できる。
(ただし、取得期間はパパ・ママそれぞれ最長1年間)
■育児休業給付金
育休期間中、過去1年以上雇用保険加入している方は、休業開始時の賃金の67%(6か月経過後は50%)の給付金申請ができる。
■社会保険料の負担免除
月末に育休を取得していると、その月の社会保険料が免除される。

パパ休暇制度取得イメージ

ガラパゴスには、自らも開業している社会保険労務士が社員として在籍しています。取得自体や取得時期を検討するために、専門的な観点でアドバイスをいただき、私もパパママ育休プラス以外の制度を活用いたしました。
(パパママ育休プラスの制度も活用を検討しています。妻が仕事復帰するタイミングと合わせて取得できると良さそうです!)

活用制度の一覧

また、会社側との調整、チームでの業務引き継ぎスケジュールや上司との連携の確認、復帰後の子育てとの両立支援の制度案内など細やかな対応を一手に引き受けてくれました。気になったことをたくさん質問してしまったのですが、全て丁寧に分かりやすく回答してくれたので、安心して準備を進められました。

③取得期間の調整

人事企画チームからもらったアドバイスをもとに、上長と相談しながら具体的な取得期間を調整しました。

④取得に向けて仕事の棚卸し・引き継ぎ

私のタスクを棚卸して一覧化。それぞれマニュアルを用意した上で、カレンダーにてタスクの実施タイミングをチームへ共有いたしました。
(カレンダーの説明欄にマニュアルへのリンクを貼り付けておくと、タスクの実施時に確認しやすいためオススメです!)

時間がかかり、大変だったポイントでもありますが、型化・効率化のきっかけになって復帰後の仕事もスムーズになりました。

育休突入

① 実際にどう過ごしていたか

さて、準備が完了して育休期間に入り、怒涛の2週間が始まりました。
基本的に息子の世話を全般請け負い、ミルク→オムツ替え→泣く→あやす→ミルク→沐浴→寝かしつけ、とバタバタと過ごしていました。産後で体力が落ちている妻にまとまって休んでもらうことができ、とても良かったですね。
また、ゆったりとした時間を過ごすことで、日々のちょっとした変化に気付けました。

散歩:朝の時間に余裕があるため、毎朝妻と息子と近くの公園まで散歩をしていました。息子を抱っこしているので、私と妻の運動不足解消がメインの目的になっていましたが…
気持ちの良い風を感じられ、リフレッシュできました。

ミルク:3時間に1回のミルクも欠かせません。飲むスピードがどんどん早くなり、小さな身体のどこにそんな力があるのだろうか、と感動しました。

お宮参り:育休期間にお宮参りにも行けました。平日、人がまばらなタイミングで、明治神宮にて時間と心に余裕を持って過ごせました。

さらに、家族の将来を妻としっかり相談する時間を取れたことも収穫でした。ライフスタイルが大きく変わるタイミングでしたが、改めてお互いにじっくりと話し合うことができました。子育てに仕事にバタバタしていると、どうしても時間を取れないかと思いますため、とても貴重な機会でした。

② 復帰時のできごと

周囲のサポートによって、仕事への復帰もスムーズでした。実は育休突入タイミングで、暖かいメッセージをいただいていたので、仕事に復帰できるかどうかの心配は少なかったです。
ガラパゴスでは『Unipos』という、感謝のメッセージとポイントをメンバーに送れるサービスを活用しています。(galapagos + Unipos =「galapo(ガラポ)」として社内で流通)
その「galapo」にて、上長より休み直前、ご迷惑をおかけして申し訳なく思っていたところを救われるような暖かいメッセージをいただきました。

また、育休のときに起きた仕事の変化などを”申し送りメモ”として、PRチームがまとめてくれていました。Slackを遡ることで自分でもキャッチアップに努めましたが、どうしても追いきれないポイントがあったので、スムーズな復帰には欠かせなかったと思います。

しかも、PRチームが所属するコーポレート部門の皆さんからプレゼントをいただきました。会社の仲間に恵まれ、これだけのサポートやお祝いをしてもらえて幸せです。

息子より大きなおむつケーキのプレゼント!

③ これから

復帰してからはフルリモートで勤務しながら、仕事の合間に子育てをしています。抱っこヒモで息子を抱きながら仕事をすることもありますが、メンバーもそれを当然のように受け入れてくれます。背筋が伸びて姿勢が良くなり、意外と集中できるので皆さんオススメです。笑
また、ほぼ同時期に育休を取得した同世代の同僚もいるのですが、彼ともお互いの悩みや不安を日々共有でき、とても心強い存在となっています。睡眠時間を確保するために、夜中は妻と交代制で息子の面倒をみる体制を教えてもらったおかげで、寝不足で共倒れにならずに済んでいます。

人事企画チームも、4月からの法整備と今回の初の男性育休取得という事例に伴い、より多くのメンバーに育休をとってもらえる環境整備に取り組んでくれています。
今回私は、2週間という期間の取得でしたが、本来は子どもが1歳になるまでの期間、すなわち1年間取得することが可能な制度。とはいえ、長期休業となると、代替要因の確保や自身の収入面の不安といったさまざまな課題が残っているのも事実かと思います。そこは「日本一科学的な人事で、安心して長く活躍し続けられる会社を作る」というポリシーを掲げる人事企画チーム。男性が育児休業を取得しやすく、そして男女問わず子育てしやすい会社を作るべく日々奮闘中です!

「スタートアップで働くと激務のため、家族と過ごす時間が減ってしまうのでは?」とお思いの方も、ガラパゴスでは制度が整備され、チームメンバーの協力もあるため、臆せず飛び込んできていただけると嬉しいです。

ガラパゴスでは、一緒に働くメンバーを募集中です!

(文責:豊田俊輔)